心が洗われるよー |
佐賀のがばいばあちゃんを読みました。 島田洋七さんのおばあちゃんのお話で、実話です。 読んでいて、人が優しくて涙が出たよー。
小学生の時に広島から佐賀のおばあさんの所に預けられていた時のお話です。 凄く貧乏だけど、おばあちゃんは明るくて、凄く素敵な人なのです。
「ばあちゃん、英語なんかさっぱりわからん」 「じゃぁ、答案用紙に「私は日本人です」って書いとけ」 「漢字も苦手で・・」 「僕はひらがなとカタカナで生きています って書いとけ」 「歴史も嫌いでなぁ」 「歴史もできんと?「過去にはこだわりません」って書いとけ」
本当にそう書いて、職員室でぶっとばされたそうです(笑)
運動会の時、広島で仕事をしているおかあさんはやっぱり こられないのです。 教室で一人で食べようとしている少年に、先生が入ってきて
「おう、ここにいたのか。悪いんだが弁当を取り替えてくれないか? 先生、さっきから腹が痛くてな、お前の弁当には 梅干とショウガが入ってるって?」 「はい」 「あぁ、助かった。お腹にいいから、換えてくれ」
先生のお弁当の中身は、玉子焼きにウインナーにエビフライ。 今まで食べたこと無い御馳走が入っていた。
その次の年も、その次も。 担任の先生が代わっても昭広の担任は必ず運動会には腹痛を起こしている。
さすがに奇妙に思ったらしく6年生の時におばあちゃんにその話をする。
「変ばい?みんな、運動会にお腹痛くなるっちゃけん」 「なんば言いよると。それは、先生がわざとしてくれたとよ。」 「えっ?でもお腹痛かって・・・」 「それが本当の優しさと。昭広のために弁当持ってきたって言ったら、 お前もばあちゃんも気ぃ使うやろ? だから先生は、お腹が痛いから交換しようって言ったとよ」
本当の優しさとは、他人に気づかれずにやること。 このエピソードは先生やおばあちゃんが本当に優しくて心に残りました。
他にも素敵な話がたくさんあってオススメです。
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2006年07月01日(土)
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