エロとピンクとアミタイツ。
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2002年04月09日(火) |
世界が笑えば僕らもハッピー。 |
昨日から今日の朝にかけてひさびさに「デート」というのをしてきました。 「デート」っていう言葉って一周して新しいわね。 ちょっとこじゃれた感じ。 あたしだけか?
一緒にでかけたのは彼氏でもなんでもなくて、 一緒に芝居やってる人なんだけど そのまっすぐさと正直さゆえ、周りのひとから 「悟空じゃん」 と言われている23才です。 もちろん西遊記ではなくドラゴンボールのほう。 「亀仙人はだめでも、あいつだけはきんとうんにのれる」 とささやかれる彼です。 でもそんな彼は悟空って呼ばれるのが嫌だそうだ。
「だってあいつ地球がなくなっちゃうって言うギリギリのところにきても ”おら、なんだかワクワクする。”って言うだけの理由でめちゃくちゃするじゃん。 俺そんなのやだよ。」
彼は本物です。 そんな彼にあたしはとってもあこがれています。
しかし、遊ぶためだけに支度して遊ぶためだけに街に出るなんて 久々すぎ。
「いいか、今日は豪遊だ。」 と言うゴクウに「いえー!」ってついていったら、 出るとき2万以上あった金が うちついたら三千円すよ。 解放感てやつはほとほと怖い。
メインイベントはバミリオンプレジャーナイトの劇場版、 「カラーオブライフ」(シネクイントのレイト)で大笑い。 まあ直前まで飲んでたから酒も手伝っちゃっただろうけど。 「狂わせたいの」の監督がとったオムニバスなんだけど、 エロとバカとシュールがいりまじってやばい。 関西弁のゾンビ一家がこっくりさんやってもめたり、 宇宙人がアパートでお茶飲んでたり、 まああんまり言うとあれなんでやめとくけど あたい結構好き。
ゾンビの母ちゃんが斧ふりまわしてあたしは爆笑だったんだけど そこでもゴクウは 「俺、暴力笑えねえ。」 あたしはフィクションの暴力ならいくらでも笑えるけどなあ。 「ガキの使い」とかのイジメは笑えないけど。 イジメとバイオレンスって違うと思うんだけどあたしだけか?
あれ、今日普通に日記じゃん。
アメリカ人て元気だよね。
ここ1ヶ月半ほど自分を削り倒す作業と経験をして、 21の小娘は戦う事を学びました。 ああ、もう小娘って年でもないか。
この前、目のでかい東大生に 「ハタチの誕生日に、ここで時間止めてフケないって決めたんです。」 って言ったら 「えー、そこで負けじゃん。”老けない”って言ってる時点で、 自分が老ける事肯定してんじゃん。」 だってよ。 一理ある。
そういう自覚とか無自覚とかっていうことを考えてたら ヒッチハイクで初めて乗せてもらった山本さんのことを思い出した。 女、ハタチ。生まれて初めてのヒッチ。 金髪の女がひとりでつったってても止まってくれるはずもなく、 みてくれはヒッチハイカーなのかスケッチブックもったヤンキーなのか区別に苦しむところ。 ふてくされて家から持ってきた食パンばりばり食ってたらとなりで頑張ってたお兄ちゃん二人組が 「ひとりらなのせてくれるって」とつかまえてくれたのがその山本さん夫妻でした。
それがただの老夫婦かと思ったら大間違い。 旦那さんのほうがイタリア関係の学者さんとかで、しゃべる、しゃべる。 今年は日本イタリア年だとか、オペラはこれをみなさいとか なんでも3ヶ月で学べるんですよ、そのかわり3ヶ月やって駄目だったら諦めなさいとか とにかくいろんな話をたくさん聞かせてくれた。 そのなかで努力の構造論、みたいなものがあってそれを思い出したのでした。
「努力という言葉は麻薬である。 何か美しい響きではあるが、それに騙されちゃいけない。 才能がある人はただそれを楽しんでいるだけなのに、気付けばひとより秀でている。 だから”オレ、努力してる!”とか”がんばってここまできた!”って 一瞬でも思ってしまったらあきらめなさい。 あんたにはむいてないってことだから。」
すごいひとですよ、この人は。高速の入り口でひろった金髪女にここまで言うか? 人生初ヒッチでのせてもらった人がこれ。 人生日々出会いですな。
だからこのまえの芝居の本番を終えたとき、私を評して 「この人は努力の人だから。」って言われた時にすげえびびった。 あたしってそうなのお?!みたいな。 けど自分じゃあ「今日も努力してるう」とは思ってなかったから、 まだこっちの世界には向いてるってことかしら。
そう言う事にします。
出会いの話に戻るけど、今日1日だけのバイトがあって亀戸に行ったんだけど みちばたでつかれた兄ちゃんがバイク洗っててさ。 顔が田代まさしに似てたんだけど、まあそれはつっこむところじゃなくて こいつと間違っても一生かかわらねえんだろうなあ、とか思ったら 今すれ違った事がすごい事件に思えてしまいました。 そういう事ない? まあどうでもいいんだけどね。 どうせすぐ忘れるし。
それじゃあ、また。
「春だから」でなんでも許されると思ったら大間違いですよ。 最近水をさされてバカヤロウなことが多い。
近所にオシャレな感じのカフェをみつけて入ってみたら 店員がどうみても主婦で、 しかもひとこと「いらっしぇい」ってどういうこと? あたしちょっと背伸びしたかっただけなのに。 ここ一応恵比寿なのに。
でも「〜なのに」って住んでる人間の偏見でしかないのね、やっぱり。 パチンコ屋で働き始めてからようやく知った、 恵比寿に住む上下シロのジャージ君&ジャージさんたち。 上機嫌のペアルックヤンキーに 「あの、ここ、渋谷区」って何回つぶやいたってだめ。 横では年金を増やしに来たおばあちゃんがカードの暗証番号を忘れて、 社員と10分くらいもめてる。 そしてそのうしろにはお母さんを探しに来たえりあしのながい子供。 そこにはガーデンプレイスもOLの談笑もちょっとこじゃれたイタリアンも はいりこむ余地なんかない。 やつらの勢力はとどまる事を知らず、 気付くとスロットコーナーを埋めてたりする。
これが21年間、あたしがしらずに生きてきた恵比寿。 トウキョウトシブヤクエビスデス。 大人のデートスポット。いま、恵比寿に住みたい! 知るか、バカ。 駅のすぐ裏でゴム長はいた兄ちゃんが生魚並べて売ってんのしらねえだろ。 目をそらすな。 恋なんかするな。
この街はステイタスでもなんでもない。
注文したココアはココアのくせに苦くって あたしはガムシロップを足してる。 甘くないココアに230円の価値はない。 ココアが苦ければ甘くすればいい。
最近とみに思うことは 不安材料を指差して 「不安です。」 って言ってる暇があったら どうにかすりゃあいいじゃん。と言う事。
友達はそれを「あんたはポジティブだから」って言うけど、 ポジとかネガとかそう言う事じゃない。 目の前の自分ノルマに対してあーだこーだ言ってる暇があったら 動いた方が何倍も賢い時間の使い方だっていうだけ。 こちとら何年ネガティブやってると思ってんだ。
あたりまえすぎて眠くなりそうだけど、 そんなことさえ3秒気をぬいただけですぐとなりにやってくる。 エビスなんていうぬるま湯みたいな街にいたらなおのことだ。 微々たる、しかし確実なサダコ的恐怖。
来る。きっと来る。
うるせ。 負けねえよ。
21才、女。今日から地道に更新します。
ちなみにこのページ、エロもピンクもほとんどありません。 ごめんなさい。 だまされた人も、またいらしてね。
ではまた。
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