エロとピンクとアミタイツ。
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みんな、あいのりって知ってるかい。 「真実の愛をみつけるための地球一周ラブワゴンの旅」。 はは。見つかるか、ボケ。
主題歌がELTじゃなくなったと思ったら今グレイでやんの。 えー。 安さ5割増じゃん。
大量生産のCD、大量生産のレンアイ。 おい、ミリオンセラーって恥ずかしい事だぞ。 安い安いレンアイが、今日も1枚1000円で売られていく。
ユニクロのボーダー着て、スタバで待つカレシ? 安い。 パールハーバーで号泣できるカップル? 安い。 って、みてないから何とも予想でしかないが。
スパッツはいてりゃオシャレ印か。 イギリス留学から帰ってきた友達がオシャレがんばってます系の子にひとこと 「それ、スパッツだよね?なんではいてんの?寒いの?」 きみ正解。 けれども記号に安心しがちな私たちは「だって、かわいいから」という必殺の正当化術で どんな流行だってうけいれてしまうんだ。 考えるとすごい言葉よね、必殺「だってかわいいから」。 その基準どこだよ、おい!
ところでハナシあいのりに戻るんだけど、 あいつら日本に帰ってきて幸せ続くんだろうか。 だってあれイベントじゃん。
夢からさめた夢のあと。
帰国後のオマケみたいな「続き」は きっと渋谷で食べるブルーシールのような不快感があるにきまってるもの。 あれは沖縄で食べるから5割増しでおいしいのであって。 センター街で食べるサトウキビアイスは、 貧しい感じのギリギリな甘さしか残らない。
テンションあがりきった人間の言葉ほど信じちゃいけないものはないです。 だけど、その場にいると真実でしかないと言う現実も侮れない。
ようは、下げなきゃいいのか、テンションを。 それは恋愛だけじゃなく、「俺、イケる!」っていう自信でも、なんでもそうだ。 嘘がつきとおせば本当になるなら、 覚めない夢は現実になるはず。
ピークのテンションをいかに持続させるか。 当面の命題、決定。
やだ、こんなにいろいろ書いちゃって。 あいのりみて泣いてる自分を、もはや言い訳できません。
2002年04月28日(日) |
王道復古の大号令。(リテイク!) |
私は王道が好きだ。 「王道」。いいじゃない。気持ちいいじゃない。 展開が読めるとかいいっこナシね。 王道、ハッピーエンド。 ホラ、純粋に気持ちいいじゃない。
全てにおいて王道がよいとは言わないけど、 あたい、表現に関してはかなり推すよ。 ここらでどうすか?そろそろ一周してウェルメイド全盛ってのは。
自分の悲しい過去を詩集にして泣きながら歩道で売ってる奴より、 ひたすらバナナですべってる奴に千円やるよ。
暗いの、全部バツ。
なんか自分だけ気付いちゃった「生きる上での苦しみ」かなんかをわざわざ舞台に乗せて、 「これが、現実だ、おまえらも、気づけよ、この悲しみによぉ」 みたいな態度?全部、バツ。 そんなのひとりで苦しみなさい、と。 金とって苦しみを布教するな、と。 弱い人間が仲間増やしたいだけじゃん?結局。
「テーマ」なんてものは作家のオナニーでしかないから。 それわかってて、くみとれるかくみとれないかくらいの 上手な隠し方できるひとがサイコーなんだけど。 「じゃあなんのために表現するの?」ってよく言われるけど、 あたい、はっきり言って、思想、ゼロ。
笑ってくれたらそれでいいのです。 たとえ芝居が終ったあとの感想が「おなかすいた」でも、 次の日内容忘れてても、あたし全然かまわない。 たかだか80年ぽっちの人生のうちの貴重な2時間を、 「楽しかった」で埋められたらサイコーです。 舞台なんて所詮、瞬間芸術でしかないんだから。
舞台上でいくら人殺したって罪にはならないけど、 みたあとブルーになる表現は罪に値する。
ついついこんなことを書いてしまったのは、 あたい、昨日カンペキな王道芝居をみてしまったのよ。 話自体は簡単で、ともすれば暗くなりがちなテーマをギャグでひた隠し、 さらに予想していた展開が、「来た−!!!」っていう感じで次々現れる感覚? サイコーです。 完璧なウェルメイドは下手などんでんがえしより心地いい。
そういえば去年、ひたすら暗い芝居に3時間拘束されて、 最後は光が見えるだろうと思ったらラスト5分で登場人物全滅っていうすごいのみたなあ。 みんな死んじゃってさ、ヒロインは子供おろしてさ、主人公はさらわれてさ。 こうやって並べると笑えるけど、あの日は電話しまくったもん。 「タスケテ!」って。
だからね、王道バンザイ。 展開が読める?ワンパターン? あたりまえです。 なにしろそれは王道なんだから。 確かに王道ばっかじゃつまんないだろうけど、世の中うまく行かないなら せめて2時間くらいは笑いたいもんです。
さて、作家でもなんでもないあたしがこんな事言ってもしょうがないので、 バイトに行ってきまーす。
てっきりイタリアかスペイン映画だと思ってた映画のポスターを見たら いきなり仲代達也だった時のあたしの衝撃を分かってもらえるだろうか。 「白い犬とワルツを」。 ワルツぅ? そのヒゲで、ワルツ? おいおまえ、そこの無名塾のおまえだよ。おい。 立て!
いや、怒っているわけではない。 世間を知らなかった女が少しびっくりしただけで。
しかもベストセラーらしい。 最近「ブックオフで中島らも」が自分読書だったからだいぶうとい。 だいたい金に困って図書券を金券ショップに売るような女が、 新書なんか知るわけないじゃん。 上の4行、言い訳か。
みたい映画が山ほどあって 読みたい本が山ほどあって
だけどそれには例えばカネが必要で、 だけどカネのために働くと、 カネはあるのに時間そのものがなくなっていく
ねえ、こんな悪循環あり?
ジャンケンの三角形だよこれじゃあ。 しかも、負けっぱなしの。 ええい、くそ。
絶対どこかにスイッチがあるはず。 この負け三角を逆まわしにするスイッチが。
あたしが負け越すはずがない。
2002年04月24日(水) |
祖母サイトウシカコ(82才) |
プロフィールをひとことで言うと、「82才、パチプロ」。 元気です。 たぶん死にません。 とりあえず毎日あたしが働いてるパチンコ屋にきては ほぼ負け知らずで帰る。 たまに大勝ちすると寿司屋につれていってくれる。 スーパーファミコンを自分で買ってもっていて、 ぷよぷよがやたら強い。 ばあちゃんは来月83になります。
先日ばあちゃんの散歩につきあって歩いてたら 「写真屋」とひとこと言うのでとりあえずついていく。 するとばあちゃんは自分の「いい」写真(しかも自分だけ切り抜いてある)をつきつけ、
「これ、引き伸ばして。葬式用だから。ネガ?ないよ、そんなもん。 いいから、引き伸ばして、葬式用に。大きさ?葬式サイズ。 知らないわよ、詳しいでしょあんたのほうが。 時間かかるの?だいじょうぶ、あと半年や1年は生きてるから。 とりあえず写真があれば安心だから。 とりあえず最初に必要なのは写真だから。」
困るバイトくん。 出てくる店長。
「縁起でもない」と断る店長に 「とりあえず写真があれば安心だから」と言う根拠のない理由を繰り返す。
あたしは下むいて爆笑なんだけど、 ばあちゃんはおかまいなし。 困る店長。 行き場のないバイトくん。
結局ばあちゃんのゴリ押しで受け付けてもらえたんだけど、 なんかねえ。 楽しんでるよ、この人は。
あたしは、ばあちゃんが好き。 人生の終盤にさしかかって、足も痛くて、すごくやせたけど、 それでも毎日楽んでるもの。 笑わせてくれるもの。 本人は意識してないんだろうけど。
あのひとはたぶん死なないけど、 もし死ぬ事があるならば最後まで笑ってると思う。
ばあちゃん見てると、年取るのが怖くなくなる。
あたしぐらいのとき何考えてたんだろうなああのひとは。 たぶんのせれば何でもしゃべるはず。
よし、明日は襲撃だ。
2002年04月23日(火) |
主婦にはなりたくない。 |
以下、雑誌「婦人公論」4月号 中吊り広告の見出しより。
「主婦うつをふせぐ8つの方法」 「困ったご近所さん。苦情は言えず、苦情は言われ」 「ストレスフルな毎日につまづかないために」 「ひとづきあいにひけつあり」 「PTAにうんざり!」
あー。 主婦って、主婦って。 わかっちゃいたけど、ストレスフルなのね。 ウツにならないためには8種類もいろいろためさなきゃなんないのね。 困ったご近所さんは日本中にいるのね。
ちなみにコメンテーターは早見優、山瀬まみ、ピーター。 えー。
早見優にたよらなければいけないほど主婦は弱いの? ピーターって男じゃないの? 山瀬まみって最近何やってるの? ねえ。
生きろ、主婦!
シメは瀬戸内寂聴「らいてうという生き方」。 ええと、この人は強すぎ。
山瀬まみと瀬戸内寂聴を並べて余裕の「婦人公論」に2000点。 あたいは主婦になるくらいなら出家します。
2002年04月22日(月) |
イマイチバンアイタイヒト。 |
ヤマギワくんという人がいる。 会った事はない。 彼は何をするのでも、ものすごく「ハヤイ」。
駅の自動改札で、切符を入れてゲートが開くまえに通ろうとしてはさまる。 みんなでファミコンを順番でまわしてやっているのにもかかわらず、 自分の番が終ると勝手にリセットを押し、カセットを抜く。 しゃべるスピードに「ゾマホン」というアダナがつく。 彼女にふられても2週間たつともう新しい彼女がいる。
彼は「早い」も「速い」も網羅する。
これは1日限りのバイトで知り合った女の子の話であります。 その子は30分のごはん休憩中のほとんどを使って、 「ヤマギワくん」の話をしてくれた。 顔はめちゃめちゃかっこいいんですって。ジャニーズゾマホン?
すごい笑ってたら、「今彼女いないから紹介しようか?」ですって。 ちょっと迷ったけど、このままマンガで終らせた方が気持ちいい気がしてお断りしました。
これ去年の話なんだけど、電車の中で急に思い出してさ。 そしたら奇妙な感覚に襲われて。
あれはマンガじゃない。 今日もヤマギワくんは確かに存在してて 今日もどこかで改札に挟まってる。 ヤマギワくんは、いる。
リアルとフィクションのバランスが崩れる、それは不思議な感覚。 大河ドラマみて、「あーこいつらほんとにいたんだよなあ。」 って思うのと似たような感じ。
世の中くさるほど人間いるのに、 自分のテリトリー内歩いてるのって100や200が限度でしょ? その外側って、すげえ近いくせにすげえ遠い。 電車で隣り合わせて座った人だって、社会な距離はアメリカより遠い。 あたりまえすぎて、ごめんなさい。 だけどさ、さみしくなるじゃない? なんかさ。
そしたら、急にヤマギワくんに会いたくなりました。 どっかの大学で少林寺やってるヤマギワくんに。 一番近い「外側のひと」である彼に会うことで、 なんかすこしだけでも、このさみしさから抜け出せる気がするのです。
会いたいなあ。
2002年04月18日(木) |
ハイ、いいですかー。 |
アタリハズレの多い大学の授業ですが、 ひとりすごい先生がいる。
「ハイいいですかー、デブは病気です。」
きた。 いきなりこうですよ。 彼の「ハイいいですかー」が聞きたくて、 木曜日は遅刻もせずに学校へ行く。
「ハイいいですかー、あなたたちどうせ死ぬんですよ。」 「ハイいいですかー、漢字が読めない奴は全員バカですね。」
去年心筋梗塞で死んだ先生をならべて 「ハイ即死。ハイ即死。」 と繰り返す。
「生まれ変わったら何になりたいですか? 次は男になりたい?動物がいい?歌手になりたい?あー、いいですねえ。 ハイいいですかー、ヒトは生まれ変わりません。」
彼は生命を科学する。 そこには夢も希望もへったくれもないが、 その1ミリの甘えも許さない感じがあたしは大好きだ。 ひとつひとつつぶされていくコドモノユメを感じながら、 その「ぐしゃ」っていう音を忘れないように急いでノートに写す。
「なんて夢のない。」 ひとはしばしばそう言ってしまいがちだが、 現実のなかにこそ新しいユメがあるのだ。 彼は科学に基づいて事実だけを述べているのだろうけど、 それは生活のループに麻痺したあたしたちになげかけられるあたらしいメルヘンだ。
「ハイいいですかー、あなたたち、今日の帰りに轢かれて死ぬかもしれません。」
だから、あんたが大好きだ。
やばいよやばいよ。華原さんのお茶のCM。 あれのポスター見た?
「あたしね、あきらめたの。 ぜーんぶね、『やーめた!』ってなげだしちゃったの。 そしたらね、スッキリしちゃったの!」
すげえなおい。 アキラメを全肯定しちゃうあたり、まあご時世といいますか。 しかもカハラが言うからなんか説得力よね。 これ松浦アヤが言ってもだめでしょ。
これ見てまず考えたこと。 ポジティブにアキラメルってありえるのか? なんかこのコピーとCMの 「あーきらーめーまっしょお、あきらめまっしょお」 っていう間延びの歌をきいてると アキラメがなんだかいいことに聞こえてきちゃったんだけど。
でも、それってけっこう真理でやんの。
こいつらってなぐさめてるわけでもなんでもなくて 「ハイ次、ハイ次!」ってケツたたいてる訳ですよ。 どうにもならないものにしがみつくから、 いつまでたっても笑えない恋があるわけで。 アキラメルってネガティブでもマイナス思考でもなんでもなくて 実はある種ものすごく前向きな作業なのね。
「ダメならあきらめりゃあいいじゃん。」 っていう言葉じりだけつかまえると最低なんだけど、 引き際を心得ていない人間より100倍ましっていうか。
もちろんがんばる人間をあたしは否定しないし、 どっちかというとあたしも頑張っちゃう方だからあれなんだけど、 「だめでした!」って言いきる勇気?大事。 しがみつくことで自らつぶしてるあたらしいことが山ほどあるはずだもの。
1面クリアしたらやっと2面にいけるのがマリオだけど 人生はそうじゃない。
クリアもしてないのに時間が来ると2面になってる。 油断するとクリボーがものすごく増えてたり すげえ逃げたいのに目の前にクッパが立ってたりする。 うらみないんだけどとりあえず倒すと 「ピーチ姫?先週実家に帰ったよ。」って言われちゃう。
それが人生。 それが生活。
だからさ、3面の途中で6面にワープできちゃう訳じゃない。 ワープ。 そう、ポジティブにアキラメルって 無敵へのワープをするってことなんざます。
どお? どおってこたあないか。
なんか自己完結のループがみえてきたのでこのへんでやめときます。
ちょっとちょっと、 世の中みんなラクしすぎ。
バイトの休憩時間にふらふらしてたら 「おそうざい・お弁当」っていう看板の店をみつけて のぞいてみたらカップラーメンがずらーって並んでるだけで 「お湯アリマス」だって。
あーまた恵比寿キライになりそう。
ねえ、そういうギリギリのところでごまかすのもうやめようよ。 「え、間違ってなくね?」ってあなたは言うの? でも間違いではなくても、 限りなく不正解に近い正解は 限りなく不正解いろのTシャツしか着せてもらえないわけで。 「僕たち正解です!」って胸張られても、こっちからはもう見分けがつかないよ。
おい、キンモクセイのメンツ。 「ダサイんじゃなくて懐かしいって言ってよ」 おい、役者志望のテレクラバイト。 「役作りの勉強だもん」 おい、仕送りで女と住んでる男。 「一緒にいられて最高だっちゃ☆」 おい。 あとあれ、いしのようこの主演ドラマとかね。
ラクすんなって。まじで。 そろいもそろって言い訳揃えておまちかね。
ひとにわざわざ口出すのって余計なケンカするだけだってわかったからやめたけど それにしたって、と思う。
自分の居場所を「このへーん」って決めたとたん、 時間も成長も止まるんだって。
気ぬくとそっちサイドに行っちゃいそうで怖い。
ああ今日もバイトだ。 セクハラも時給のうちだってあきらめがつきましたよ。 1200円。 基本給1000円でいいから、 セクハラ、歩合制になんねえかなあ。 そしたらもうちょっと金回りいいはず。 あれ、それってお水か。 まあいいや。接客業なんかみんなそうじゃい。
それじゃあ今日もプチ水商売、いってきまー、す。
大学が始まって日常が帰ってきたとたん 一気に日々のノルマに負けそうになってる自分に 緊急警報。 おいおい初日リタイアかよ。
寝て起きて学校行くだけのやつより 寝ないでプレステやってるやつの勝ち。 いや、負け組の言い訳をしてる訳ではなくて。
憎むべきは日常、 敵は生活。
気を抜いたら一気に主婦並の消費カロリーですよ。 そういうスピードの早さは心得てる。 だからファミコン気分で自分を操作してみるけど それはそれでどこかが逆転してしまう危うさがあって怖い。
もうひとつ。
恋愛に擬似も本番もないと思うけど レイプはある。 ヒトメボレとか、そういうドラマなことじゃなくて ただ、衝動的な片思いってレイプに近い。
なんてことをね。
ごちゃごちゃ考えだしたら頭が痛い。 力点と作用点はハッキリしてるのに支点が定まらない感じ。 ああ、気持ち悪い。
鼻血がでたので今日は打ち切りです。
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