エロとピンクとアミタイツ。
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2003年06月10日(火) サヨナラ祖母サイトウシカコ

酒好きのばあちゃん
葬式の写真を自分で引き伸ばしに行くばあちゃん
あたしのことを「グズ」、弟の事を「ボケナス」と呼ぶばあちゃん
パチプロのばあちゃん
入院が決まった日に「しばらく吸えないから」とマイルドセブンを2カートン買ってきたばあちゃん

北海道の厚岸で生まれ、兄弟を食わすためにでっち奉公で青春をすごしたばあちゃん
東京に出てきて、銀座で働いてたばあちゃん
ある有名な格闘家の愛人だったばあちゃん
その格闘家が死んで、とびのカシラだったじいちゃんと結婚したばあちゃん
プロレス中継ばかり見ているばあちゃん
いつもおしゃれのことをきにするばあちゃん

新人の看護婦に八つ当たりして泣かせるばあちゃん
ほとんど体力がない状態なのに、たまに病室をカラにすると
「どこいってたのさあ!」と言って手すりをつかんで立ち上がるばあちゃん
高いものしか食べないばあちゃん
「どうせ聞こえやしないよ」といって、隣のベッドの、耳の遠いおばさんの悪口いい放題のばあちゃん
北海道からわざわざ会いに来た妹に「まだ死にやしないよ」と言い放つばあちゃん
一時帰宅した日に勝手にパチ屋に行ってタバコ吸ってたばあちゃん

ちいちゃいころ、よくふたりで旅行につれてってくれたばあちゃん
遊びに行くとすぐにお茶が出てくるばあちゃん
ウェンディーズのフロスティーとスタバのキャラメルフラペチーノが好きなばあちゃん
夕張メロンが大好きなばあちゃん
「ボケるくらいなら死んだほうがまし」といって、ボケ防止にファミコンを買ったばあちゃん
テトリスとぷよぷよがあたしより強いばあちゃん
負けるとふてくされるばあちゃん
弟と並んでパチンコ打ってるばあちゃん
正月に「いまが一番幸せだ」と言ったばあちゃん
大好きなばあちゃん

2003年、6月10日、0時35分、安らかに逝きました

いっぱい走ったね
いっぱいがんばったね
いっぱい笑わせてくれてありがとう
グズだけどがんばって生きてくよ
あなたの孫である事をうれしく思います
おつかれさま、よい夢を。





2003年06月03日(火) ディアゴスティーニ学 〜 創刊せよ!〜

ディアゴスティーニを知ってるかい。
「創刊号は特別定価、190円!」でおなじみ、「創刊しすぎ」のディアゴスティーニです。

そう、創刊しすぎなのよ。
一番最近のは「週刊 100人 -歴史は彼らによってつくられた-」かな。CM。
しかし、次から次へと、しかもマニアックな雑誌を生み出すこの雑誌はなんだ。
どういうことになってるんだ。誰が買ってるんだ。
そこで現在発行されてるものを調べてみると、
予想以上にえらいことになっていた。

★週刊 ワールド・ウェポン

いきなり物騒だ。世界の兵器の話だ。
「20世紀に開発された兵器を、分野ごとに取り上げ、そのプロフィールと各種データ、発展の歴史や基本システム、実戦での活躍を豊富な資料と写真で詳しく解説するビジュアル兵器大百科です。」
実践まで網羅。ていうか、そんなこと把握してどうしろっていうんだ。

★週刊 リアルロボット

とってもサイバーだ。
「週刊 リアルロボットは、知能を持つ本格的ロボット「サイボット」を組み立てるためのパーツと、ロボットワールドのあらゆる情報が詰まった楽しい本誌がセットになったテクノマガジンです。」
だから、どうしろっていうんだ。サイボットはしゃべるのか。

★週刊 そーなんだ!

ここまでくるともうよくわからない。

そんなに創刊しまくって、ちゃんと最後まで発行すんの?
売れなかったら途中で止めちゃうんじゃないの?
なんて思ったりするが、それやったら本格的に売れなくなるんだろうなあ。
みんなに売れる無難なものを作ることより、
ターゲットをしぼったほうが需要の予想が立てやすいんだろうね。
薄い雑誌だからバカ高くないし。週間なら買えるし。
全部集め終わる頃にはけっこうな値段になってて、
これじゃあ専門書買った方が安かったよ、なんてことにもなるだろうが。
なにせ週間の気安さ。
そして、ほとんどが「全部集めると〜になるよ!」だから、途中でやめるのもくやしくなる。

週刊 リアルロボットの創刊号を買ってしまったひと。
中によくわからないねじがポツンと入っている。
『全部集めると、知能を持つ本格的ロボット、「サイボット」になるよ!』
これはもう買うしかない。
買いつづけなければ手元のねじは永遠にただのねじのままだ。
だから買う。
そしてディアゴスティーニは今日も創刊し続けるのだ。
その、せめのしせいは、かなりイイ。


*以下、現在刊行されているもの(終了しているものは除く)

週刊 スピーク・イングリッシュ
週刊 ニュー・ピーシー・サクセス
週刊 リアルロボット
週刊 そーなんだ!
週刊 インサイド・ヒューマンボディー
隔週刊 トレジャー・ストーン
週刊 100人 -歴史は彼らによってつくられた-
週刊 ビジュアル源氏物語
週刊 ワールド・ウェポン
週刊 セーリングシップ
隔週刊 モトコレクション
週刊 ワールド・エアクラフト
週刊 スタートレック -ファクト・ファイル-
週刊 スター・ウォーズ -ファクト・ファイル-
週刊 マイ・ドールズハウス


2003年05月19日(月) グレートチキンパワーズの怪。

かつて「天才たけしの元気が出るテレビ」という、
高校生のイベント主催、みたいな番組があった。
そのノリはV6の「学校へ行こう」へ伝承されてるフシがあるが、
ダンス甲子園や口ゲンカ王決定戦などの盛り上がりは、未成年の主張の比にならない。
ネプチューンの「ハモネプ」あたりは、あの盛り上がりに近いか。
しかし、あの番組はでかかったと思う。
何人かシロウト上がりのアイドルも出たし。
中でも「ダンス甲子園山本太郎」より「口ゲンカ三上大和」より、センセーショナルな売れ方をしたのは、
「お笑い甲子園」出身のグレートチキンパワーズだ。
なんでそんなことを今更持ち出すのかと、
とっくに死んだはずの彼らを、久々にテレビで見かけたからなんだな。
みかけただけなら「まだいたんだ」で終われるけれど、問題は別にある。
キャラが違うのだよ、キャラが。

キタハラマサキはほとんどあのセンスのなさをもちこしているが、
キーはワタナベケイ(顔がいいほう)だ。

「ぼくはでしゅねえ」「しゅごい、きゃわいいじゃないでしゅかあ!」

おまえ普通にしゃべってたじゃねえかよ!なんだそのしゃべり方は!
なんだ、野田ドラマの影響か。そして、カワイイー!とかいわれたいのか。

10年前も十分視聴者にコビている感はあったが、
あのころはなにせ若さというか、とにかくこび方が下手で、逆に好感が持てた。
「あ、こいつら純粋に好かれたいんだなあ」っていう。
「田舎の高校生だもん、しょうがねえかあ、がんばれよー」みたいな。
だけど、ワイドショーのレポーターとして出てきた彼らは、
明らかに「女」にこびている。しかも、完全な確信犯だ。
そこにかつての純粋さはない。
しかも、ワタナベケイの変身の影響だかとどうだか知らないが、
よくよく会話を聞いてみると、ボケとツッコミまで入れ替わっていた。これは尋常ではない。
これは(たとえ自称でも)お笑いコンビとしてどうなのよ。

ワタナベケイの、あの下手な「ナンデヤネン!」はもう聞けないのだろうか。
かつて彼はキタハラマサキに体力負けして、「ナンデヤネン!」しか言わせてもらえなかったのら。
それもすごい話だけど。

彼らは自分を塗り替えた。
グレートチキンパワーズを知らない若い世代(当時、今の中高生は幼稚園児だ)にこびるために。
いま、グレチキが再び人気!とかいってリバイバルするために。
かつてCDを出しただけでスポーツ誌をでかでかと埋めていたあの頃に戻るために。

無理だってば。

一発屋は、きちんと身を引くから伝説になるんだ。
いつまでも悪あがきをするとどんどん値段が下がる。
でも、半端に売れた芸能人の社会復帰って、
ある意味ホームレスの社会復帰より難しいんじゃなかろうか。

オアシズファンだったあたしとしては、オオクボカヨコがOLになったときちょっと泣いたが、
大きな舞台もテレビも経験して、そのあときちんと社会復帰できた彼女を尊敬したものさ。
まあ、彼女は「OLの大久保さん」という、「おもしろいシロウト」という、うまーい形で、
無事に芸能界復活を果たしましたが。

犯罪者やホームレスの社会復帰に必要なのは「社会との折り合い」だ。
しかし、ダメになった芸能人の社会復帰に必要なのは、もっぱら「自分との折り合い」だ。
だから余計に出口が見えないんだな。
だから、がんばってしまうんだな。
(同じ事が、夢に生きた、30すぎたフリーターにもいえるんだな。)
要は、引きどきの見極めなんだな。

セガの湯川専務なんて、ドリームキャストがコケたあとは、
他の会社の社長さんですよ。
営業に行くと「あの湯川専務ですか?!」って言って、商談成立だそうだ。
うまく生きてる。楽しくやってる。

あたしになんていわれたくないだろうけど、
がんばれよ、グレチキ。
あと、改めてオトコとして売り出したイザムもね。
世間は離婚のことを忘れないよ。

「リーセット、しまっしょう、パッパッパラッパ。」

追伸、ともちゃんも。









2003年05月10日(土) ザ・女子ステエタス講座

ステータス。付加価値。グレードアップアイテム。
欲しい欲しい。みんなも欲しいはずだ。
だけど、ちまたには「そのステータスと反比例して人としての価値が下がる」という
呪いのアイテムみたいなステータスがある。
「女子」というステエタスだ。

女子ステエタスとは何か?
お姉ちゃんと一緒に考えてみましょう。

・モノを知らない

まず第一に必要なのがコレだ。
「男の子より博学だとキラワレチャウヨ!」
女は「へええ」「すごおい!」「教えて教えて!」だけ延々と言ってればいいの。
知っていても知らないふりができればいいけど、
本当にモノを知らないほうがハイレベルなステエタスだよ。
そうすれば「ほっとけない子だなあ」という好印象大☆

・ふたがあかない

次に必要なのが非力さのアピールだよ。
私がどれだけボーイを必要としているか、
それが具体的なカタチとなって彼の前に振りかざされる瞬間なの。
生活に支障が出るくらいがハイレベルなステエタスだよ☆
普段から水道もひねれないくらいにしておかないと、
いつ男の子が見てるかわかんないゾ!
ふたさえ開かない、たったそれだけの事で彼のハートをゲットしようぜ☆

・とりあえず「私、よく天然って言われる」とアピールする

頭の悪さはカワイイ女の子のしるしです。
「あたしい、よく天然って言われるんですよお」とやたら言おうね。
でも、自分がそう言われてる事さえ知らないのが本物の天然なので、
あんまりいいすぎて自分がエセ天然だってことがバレないようにね!
☆類義語に
「あたしい、よく変わってるって言われるのお」
「あたしっていっつもいじられキャラなのーもうやだーっ」もあります。

・自転車に乗れない
 
運動神経のなさをアピールすることで、「守ってオーラ」を出しましょう。

以上の事から、「モテ女」の三原則を導き出すと
にぶい・個性がない・頭が悪い、ということが分かると思います。
これで今日からモテ女だよっ☆

以上、マガジ#ハウスより(想像)

最近、アホOLやバカ大生がよく読むマガジン#ウスの雑誌に、
「オトコウケする女の作り方!!」みたいな特集が組んであるのをみて、
呆れるを通り越して「おーここまできたか。」と感心する。
自分のスタイルがなくてセンスがないから男ができないのに、
彼女達はセンスを磨くよりもアホになることで男を捕まえようとする。
しかもそれでつかまる男がいるから事態はダメループに陥っていく。
だから保険掛け合うみたいなダメカップルが量産され、
別に対してすきでもない相手と「適齢期だから」で結婚していく。
ああ。
他人の事はどうでもいいけど、あたしはすごく気持ち悪いんだな。
女子よ、もうちょっと頭使おうぜ。
プレステで人生ゲームやってんじゃないんだから。





2003年05月07日(水) 公共広告機構について知ろうじゃないか。

前も書いたが、私は「公共広告機構」が気になる。

「エー、シー、コウキョウコウコクキコウデス」 
ほら、誰でも口ずさめる。

しかし、こんなに有名なこの機関についてわたしたちはあまりにもしらなすぎる。
それはひとえに、彼らの主張が、「海を汚すな」から「ジコチュー禁止」まで、と、
なんだかもう幅が広すぎて、何がしたいのかよくわからないからだと思う。

誰がやっているのか?金はどこから出てるのか?
水質汚染と、オバタリアンのゴミ捨てマナー改善を結ぶ活動理念とは?
疑問は数限りない。
今日は、公共広告機構について知りたいと思う。

『公共広告機構―Japan Advertising Council』

  「公共広告機構は、日本広告界最大級の団体です。 」

  社団法人・公共広告機構は、広告のもつ強力な伝達力や説得機能を生かし、
  社会と公共の福祉に貢献することを目的として、1971年(昭和46年)に設立されました。
  現在、会員は1366社。広告に関連する多くの企業・団体が参加し、
  有力な企業人によってバックアップされています。

  公共広告機構は、広告を営利目的のためでなく、公共のために役立てようと、
  全国の企業が集まった団体です。

  広告を通じて住みよい社会作りに貢献することが、私たちの願いです。
                          (HPより)

日本中の企業が集まっているという訳ですな。
では、内容の選定はいかにして行われているのか?

  「時代をとらえ、人々が求める発言を広告にしています。 」

  広告のテーマは、毎年テーマアンケートを実施し、全国合同会議で決定します。
  これに基づき、全国38社の広告会社から毎回約500点を超える企画が集まります。
  審議会で厳選され、各地域の声を反映しながら全国展開するキャンペーン作品が決定されます。
  このほかにも地域の課題をテーマにした地域キャンペーンも意欲的に展開されています。(2001年3月現在)

  厳正な基準に従って、作品を自主制作しています。
  作品の審議、選定は次のような基準で厳正に行われています。

  1、身近な問題にこたえ、社会や公共の福祉に寄与する広告であること。
  2、広告によって効果の得られるテーマであること。
  3、将来を見通し啓蒙に役立つ広告であること。
  4、時代感覚にそってタイムリーに展開されること。
  5、特定の党派、宗派、企業、団体に偏らず営利を目的としないこと。
  6、公共広告にふさわしい品質の作品であること。
                         (HPより)

そういうことなら、あんなに幅がひろいのもうなずける。
ただの環境団体と違うところがここにある。
じゃあ、資金はどうなのよ資金はー。

 「年間300億円超の広告料が、無料で提供されています。」

お、すげえな。

  全国ほとんどすべての新聞社(123社)、放送会社(224社)、
  雑誌社(31社、PR誌除く)、鉄道会社が会員になっており、
  各社が収入源である広告スペースやCMタイム、ポススター枠の一部を、
  無料で提供しています。(HPより)

つまり、仲間同士で現物支給しあっているということだ。
税金で動いてる政府広告広告よりクリーンですな。
どうでもいいけど「消費税が上がります」っていうCM腹立たなかった?
オイ、この15秒に消費税いくら使ってんだよって。

ちなみにACに出演してるタレントも、ほとんどボランティア。
その活動は、国内にとどまらず、アジア各国にも進出しているらしい。
恐るべしAC。

引用ばっかで長くなりましたが、これがエーシーの概要です。
ようするに、大規模なボランティア団体っすわ。
え、どうでもいいって?
もうCMみても、「誰だよおまえら!」って思わなくて済むと思うと、
あたしはちょっとだけ気が軽いよ。











2003年05月06日(火) 眠れない

あたしは、基本的に、人との別れに無頓着だ。
でもそれは別に、他人に興味がない、ということでは全くない。

卒業式や、旅先の別れ、あたしはいつも軽く泣く。
だけど、次の瞬間には、次の一歩が軽く出せる。
ふりかえればまだそこにいるのが分かってるし、
会いたくなれば電話すりゃあいいじゃん、そう思うともう悲しくない。
「また会えるじゃん」的思想が、あたしを別れの涙や感傷から遠ざけるのだ。

だけど、そのかわり、あたしはほんとうのさよならに弱い。異常に弱い。
もう同じ会い方ができない人たち。
もう恋人としては会えないひと。
もう写真でしか会えないひと。
そういう別れには、いまだにどう向き合ったらいいのか答えが出せない。

ばあちゃんは元気だ。
毎日、よくしゃべって、よく笑う。
でもそんな元気あるほうがおかしいくらい、ほんとうはあぶない。
もうすぐ会えなくなるかもしれない。
わたしはもう息ができない。
わたしはまだ答えが出せない。




2003年05月03日(土) その線越えたら死ぬぜ。

都立水商がマンガ化された。

「都立高校に商業高校はあるのに、水商売の商業高校がないのはおかしい」
というひどい理由で作られた「東京都立 水商業高校」のおはなし。

小説だからおもしろいのになあ、
絵にしちゃったら安っぽいだろうになあ、と思いながらパラパラめくったら、
やっぱり安かったので読まずに棚に戻した。

小説というカタイ土台の上でめちゃくちゃな刀ふりまわすからおもしろいのであって、
エロのためなら何でもありのマンガ(しかもヤンジャンだよ)であれやっても、
イマサラ?え、イマサラ?
安い絵のせいで価値がすっかり落ちてしまった。

へこんだ。
クレヨンしんちゃんの「ちょこび」が売り出されたときくらいへこんだ。
しかもまずいし。
「おいしいんだろうなあ」っていう想像の中のほうがよかったよ、ちょこびは。

でちゃいけないテリトリーていうのは確実にあるんだ。
出ることでグレード上がることもしばしばあるけど、
それで結構、今いるポジション、実はぴったりフィットかもよ?

まあ、どうでもいいやそんなことは。
ながらく片思いしてた彼にフライングでフラレタので、
だれか相手してください。
もうね、瞳孔開きそう。


2003年04月20日(日) プロポーズに遊園地を貸しきる甲斐性。

その昔、「ギャグ王」という月刊誌があったのを覚えているだろうか。
形態はジャンプとかサンデーとかと同じで、ただ中身が全部ギャグマンガっていう。
あたしと弟はかなりファンで、毎月買ってたんだけど、誰か覚えてない?
「うめぼしの謎」とか、かなり名作なんだけど。王ロバよりいいよ。

そのなかでも、あたしはタイジャンホクトという作家が好きだった。
そのひとのマンガで、
「遊園地を借り切ってプロポーズして一生ローンを抱えるサラリーマン」
ていうのがいたんだけど、それがやけに印象的で。

おもしろいとか言う前に、バカみたいなことに金を使える大人っていいなと。
いや、バカではないんだけど。

大人の財力で解決できる子どものころの夢っていっぱいあって、
それを「大人になったからいいや」じゃなくて、
ちゃんと実行できるオトナは素敵だなと思うわけです。

第一歩、「大人買い」。

ビックリマンを箱で買う(スーパーゼウスが欲しいから)
チョコボールを箱で買う(金のエンゼルが欲しいから)
チョクエッグを箱で買う(ピーターパンだけ出ないから)
ボンレスハムをまるごと買う(まるかじりしたいから)

たいがい「箱で買う」ことで解決できる、ちまい夢なんだけど、
実際やるのはけっこう勇気。

ここでの論点は、パチンコとかタバコとかの「大人になったら許されること」ではなくて、
純粋に、「ちいちゃいころやってみたかったことを、今、かなえる」ことにある。

ふ菓子をたらふくたべる、とか
とんがりコーンを指にはめても怒られない環境で食べる、とか
障子を買ってきて破りまくる、とか
まだまだ買える夢はある。

その延長に「遊園地貸切」はある。
でも、金持ちの御遊戯では意味がない。
ローンだからこそ意味がある。
たかがプロポーズに、一生のローンを背負う。
きっと、頭が悪いのだろうと思う。
だけど、あたしはそういうひとが好きだ。
いっぱしの社会人からみたら「ばか」に見える彼でも、
本当は誰より素敵な大人なのだ。

年をとると、たいがいのことじゃ喜べなくなってくる。
どんなに素敵な景色も、一週間続けばただの日常。
たくさんの「うれしいこと」が、「あたりまえ」に移行していく。
それってすごく損だ。
「うれしい」のボーダーラインは、低いほうがいい。
安い女だと言われても構わない。
だって、そのほうが楽しいもの。

キラのシールが出たとか、
そういうことで、まだちゃんと、喜べる。
そういう精神を大事にしたい。

でも、あんまりノッテない相手でも、貸しきられたら断れないんだろうなあ。
すげえプレッシャー。がひょん。





2003年04月16日(水) モテる男は男子バレー部にいるか。

地味な男をモテ男に変身させるもののひとつに「スポーツ」がある。
運動神経は、モテるためのステータスのひとつだ。

なのにバレーボールうまい男がちょっとダサくみえるのはなんでだろう。
トスとか、キレイだと、すっげえひく。
「できちゃいけないスポーツ」、とは、なにか?

ひごろ地味ーなクラスのあいつが、それが得意だと言うだけで
球技大会を期に一気に彼女持ち。
そんなファンタジスタがあるのが、バスケットボールだ。
あと、野球な。盗塁なんかしたら、もうゲッツだ。

バスッケトボール少年。キャー!
野球少年。キャー!
バレーボール少年。きゃ?
ほら、もう「少年」つけた時点でもう違和感。
「男の子」でも許されない。
そう、男バレっ子は「バレー部の男」だ。

「少年」のもつ輝き。「男」のもつ、モテないひびき。
ここにもひとつ、負の産物がある。

確かに、バレー部でモテてる子もいる。
でも、それは純粋に「素材」がいいのだ。みてくれが生まれつきいいのだ。
ここで言ってるのは、「地味な子を変身させるスポーツ」だ。
もともとモテてるやつのはなしはどうでもいい。
地味な子がバレーを始める→美しいトスがあがるようになる!
だけどね。それってノンステータス。
君の値段は上がらないのだ。

「卓球がうまい男」も怖いものがある。
なんか、サーブの構えがイキナリ違うの。で、しなやかなの。

「ピンポン」でARATAかなんかが卓球部員やってたが、
あれがモテるのだって、素材がいいからだ。
卓球は、できればできないほうがいい。温泉程度にとどめておいたほうがいい。

「できないほうがいいスポーツ」は確かに存在する。

あと、「できちゃいけない動き」もある。
例えば、やけに機敏なデブ。
あたしは好きだけどね。おもしろいから。



2003年04月13日(日) 夢の都知事に一票を。

みんなちゃんとドクター中松に入れた?
なんか、すごい機械で、関東大震災を予知してくれるらしいよ。
ホラ、みんな乗ろうよ、そのハナシ。
新しい教科書より発明だってば。フロッピー作ったのあいつだぞ。

ああ、また右翼が当選してしまった。
みなさーん、東京はもうダメです!(ドラゴンヘッドみたいに叫んで。)

そういえば、ばあちゃんの元主治医(躁鬱病)は、8月いっぱいでやめるそうです。
噂好きの看護婦さんが、
「ホラ、あのひとちょっと変だから、クビ」
って教えてくれました。
別の病院に行くんですって。
ちょっと、がんばってほしいなあ。次は。
たぶんダメだろうけど。

あー、春っすね。
久々に、心臓潰れるくらいひとを好きになった。
夜もあんまり寝れてない。
それで寝坊して、実は投票行ってなかったりする。
ああドクター中松に1票を。


小日向マリー |MAIL

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