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2002年01月17日(木) Under the Rose
無理は難しいね。忘れてたよ。自分に理性が欠落している事を。どうしてもあたしの本能が、君の事を呼んでるんだ。
頭で考えた幸せの形を、あたしの本能と、子宮の思考と、心の嗅覚が、あざ笑ってるみたいだよ。
情緒の尾が切れたあの夜、誰よりも君の顔を見て、自然に身を寄せた自分を、あたしは見逃せなかった。
君の顔を見るまで、不安で仕方なかった事、認めざるを得なかったんだ。
そんな時しか、君はあたしを導いたり、引き寄せたりしないけど、君にしては頑張ったよ、と思う。上出来。
毎日毎日一緒に居ると、気付かなかったけど、三日も離れるともう気付いちゃうんだ。君の事ばかり考えてる事。
もういいんだ。無理だよ 。そんなに意志は強くなかった。嘘もつけなかった。もういいんだ。
例え毒に侵されて死んじゃっても、もう構わないよ。
君が差し出すコップに、その毒が入ってるなら、あたしは分かってても、きっと呑むんだから。
例え腐ってしまって、溶けちゃって、土に帰って、その先が地獄でも、構わないんだ。今ここに居たいから。
例えずっとずっと痛みを抱えるとしても、つらい夜が来ても、みじめな朝に怯えても、もういいんだ。全部持ってく。
でも君は知らないでいて。あたしが一人で勝手に葛藤してる事を。君の居心地がいい事が、大事だから。
言わないから。泣かないから。あたしだけの秘密にするから。

2002年01月01日(火) 素直に、パワフルに、ガンガンに
今年はこのスローガンに決めた。"素直に、パワフルに、ガンガンに" ちょっと語呂が悪めだけど、これにした。
したい事はする。言いたい事は言う。欲しいものは手に入る様全力を尽くす。
あんた言いたい事言ってるやろ〜って声が聞こえそうですが、実は、例えば、いちばん伝えなくちゃいけない事を、伝えなくちゃいけない人に、言わずにやり過ごしたりしてた。
でももうそんな事しないんだ。おバカな位に、素直になるんだ。
そしてパワフルに、ガンガンにだ。今もじゃん?とまた聞こえそうですが、もっともっとなの。
いままでたまに自分で勢いを止めてた。何かで戸惑ったりしてた。でも無駄な事だ。後悔も、迷ってる時間も、無駄な時間。
あたしの執行猶予の無駄遣いだ。フルスピードで走った分だけ、一つでもたくさんの事が出来ると思うんだ。
仕事もちゃんとしよ。これが一番至難の技かも知れないけど、やっぱり働かざる者食うべからず。
仕事しなくちゃ、バンドも出来ないもん。すべては自分のしたい事の為。今年はサボらないようにします。
そしてもちろん、バンドも全力投球するんだ。今凄く楽しいから。ガンガンいくよ。
そして、愛すべき人と会えるといいな。今年の恋がらみのあたしのもくろみは同棲なんで、そこんとこよろしく。
以上、多分いつもとあまり言ってる事は変わらない、今年の抱負でした。

2001年12月27日(木) 腐ったりんご
ずいぶん前から分かっていたんだ。お互い毒に侵されてるって事。
君とあたしの間にはもう慣れ合いって言葉しか残ってないって事。
あたしの周りには、新しい、パワフルな世界が広がり始めてる。
だから、あたしは見てみぬフリをやめることにするよ。
事勿れ主義の君に任せていたら、なんの変化もないまま、どこかから腐り始める。
腐ったりんごは捨てないと、大事なところまで、きっと腐り始める。
もう何も生まれやしない、このぬるま湯から抜け出そうと思うんだ。
君は元のところに帰ればいい。ただそれだけで事は済むよ。
君には新しい何かを始めたり、何かを打破する力はないからね。あたしがぶっ壊すよ。
教えてあげる。もうずっと長いこと、現実から目をそむけて、あたしのぬるま湯に浸かっていた君が、元のところに戻っても、臆病者の君と、間抜けな女の間柄は、とっくに腐ったりんごなんだよ。
君がこの手の中にいた時点で、もう腐ってるんだよ。
でも知ったことじゃない。2人でそっぽ向いて、だましだまし進めばいいよ。
君が思ってるよりもずっと、現実の君は馬鹿だ。
君は馬鹿だ。愚か者だ。自分じゃ何も起こせない、ただの臆病者。
あたしはずっと、知ってたよ。

2001年12月18日(火) ラブレター
どうしたら届くだろう。今さら口に出す事もないし、気にもしてないのだろうけど。
あたしはどんなに憎まれ口を叩いても、割り切っているような素振りでも、あたしは君が好きだ。
当たり前になんてなってないんだよ。たとえ週に一回だとしても、君に逢わない日は嫌なんだ。
毎日毎日、逢う度にホントはとても喜んでいるんだよ。
いつもいつも、君が喜ぶように、君の過ごしやすいように、そればかり考えてるんだ。
いつでも君の顔を見ていたいよ。君に触れていたい。でももう言えないんだ。なぜか。
これでいいなんてホントは思ってないんだよ。君にあたしを見てほしいんだ。抱き締めてほしいんだ。
でも離れたくなくて、事なかれ主義の君に、あたしは何も突き付けられずにいる。
夜中に泣き出した日、君は不思議そうにしていた。
どうして不思議なの?あたしの胸が痛む歴然とした理由を、君は分からないの?
どうしてそんなおバカさんを、あたしは好きなんだろう。
あとどのくらいこのままいられるんだろう。
あたしはあとどのくらいの間、君の顔を見るためだけに、胸の痛みに耐えられるだろう。
もしもあたしの我慢が切れて、君に何か突き付ける日が来たら、あたしたちは会えなくなるんだろうか。
そう遠くない気がするそんな日に、あたしは怯える。
だけど知っていてほしい。あたしが何を突き付けても、君がそれに怯えても、理由はあたしが君を好きだ。それだけだよ。


2001年12月05日(水) 走り続ける
あたしの中で、二年くらい、勢いの止まった時期があった。
今思えば、その頃の楽しかったことを思い出そうとしても、思い出せない。
止まりたくない。止まりたくない。どんなに忙しくてもいいんだ。あたしは止まりたくない。
ホッと一息つく瞬間とか、穏やかに緩やかに流れる時間なんて、今のあたしは要らないんだ。
止まりたくない。
ぬくもりとか、やさしさとか、愛とか、幸せとか、欲しいけど、
探して見つかるものじゃないし、はっきりなんて見えない。
いつもいつも確認なんてしたくない。実感できる瞬間があればいい。
そんなことより、今の瞬間に欲しいものに向かって走りたいんだ。
それは、バンドの音だったり、自分の叩くドラムだったり、みんなと肩を叩き合って笑う瞬間だったり、
そして君だったりする。
今それが欲しいから、あたしはそこへ走りつづけるんだ。
止まりたくない。止まりたくない。

2001年11月14日(水) もうすぐ
もうすぐ君に会える。その思いだけであたしはここまでやってきた。
君の知らないつらい夜も、たくさんあった。君の気付かないあたしの痛みも、まだこの胸に、たくさん抱えてる。
だけど、いつまでもあたしが、君に逢うのを楽しみにするのは、痛みから解放されるのより、抱え込んだまま、君といる事を選ぶのは、 君が、君だけは、あたしのもうすぐ会えるっていう、その思いを裏切らないからだ。
明かりが付いてればいいのに、なんて、帰り道にあたしが思い浮かべる小さな願いごとを、君は叶えてくれる。
もうそろそろ逢いたいな、なんて、口に出す事は決してない願いが浮かんだタイミングで、君はここに来る。
それだけでいいんだ。約束がなくても。たとえそこに愛がなくても。
目の前の現実の君が、あたしは欲しいんだ。
もうすぐ君がここにくる。もうすぐ君に会える。

2001年11月02日(金) 聡子へ私信
まことに勝手ながら、大切な友達聡子に私信です。
今日、長野まで、聡子の七回忌に行ってきたよ。君を失ってから私は、いろいろ、後悔した事があって、たまに思い出してやるせない気持ちになる。君はもう気にしてないのかな?
君の脳が停止した知らせを受けた日、私は具合が悪くてすぐに行けなかった。そしたらどんどん私の頭は痛くなった。夜十時、君に逢いに行かないからだ、と思った私は、走って病院に行き、忍び込んで君に逢いに行ったら、私の頭痛は収まったんだ。ごめんね、すぐに行かなくて。
20才の成人式で、唯一中学も高校も一緒だった私と君は、二人で、池袋から志村坂上まではしごしたね。また遊ぼうね、と言った言葉が実現されないまま、君は21才で逝っちゃった。どうしてもっとたくさん逢って話さなかったんだろう。せめてあのタクシーでもっと話せれば良かった。君の心臓が停止するまでの間、毎日のように逢いに行ったけど、もう大事な聡子とおしゃべりはできなかった。悔しくて仕方なかった。
高校に入りたての頃、迎えに来てくれてありがとう。たくさん優しくしてくれてありがとう。
君を失った事で私達は、一人一人の友達のかけがえのなさを知りました。
そして今も私達は、懐かしい仲間で集まる機会を聡子に作ってもらってるよ。ありがとう。
また逢いに行くね。りんご畑のそばの君の眠る所へ。

2001年10月22日(月) 遠くへ
最近実はちょっとバランスを崩している。私のバランスを崩している。
なんだか不安な気持ちに襲われている。その対象がはっきりわからない。夜中にわんわん泣いたりする自分にびっくりする。
大食漢の私なのに、なんと食事をするのを忘れたりして、体が食べる事を拒否したりする。なんだか微熱も続いてる。
振り向いちゃったんだな。原因は。自分の嫌いな事なのに、凄いスピードで移りゆく自分の状況に引きずられて、え〜って思わず振り向いちゃって、気がついたら、ずいぶん遠くに来ちゃったなって、振り向いちゃったんだ。
高校を出る頃は、思いきり子宮系の弱い家系の私は、バンドがブレイクしたら、就職した会社をとっとと辞めて、自分よりちょっと有名なミュージシャンと24で結婚して、音楽一家!一生ROCK姉ちゃん!なんて思ってた。
そして現実を生きる私は、5つの職場を渡り歩いて6つ目で独りになった。もう頼る所は自分の腕だけになった。歩く足は私の二本の足だけになった。
BAND漬けになれば、それに追い立てられながらも、止められない性と二人三脚で、色んな所を渡り歩いて今も必死に転がっている。
たくさん恋をして、傷ついて、傷つけて、いろいろな思いを抱きながら今独りで歩いてる。幸せであれと願いながら。幸せでありたいと望みながら。
いろんな人に出会って、いろんな痛みと喜びを抱え込んで、華奢な私もそんな荷物だけはたくさん持てるようになった。
この先はどこに行くんだろう。ここはどこだろう。私はどこにいるんだろう。
今思う事は、そうだな、抱き締められたいな。君はここだよって。


2001年10月08日(月) 心の嗅覚
私は好き嫌いが激しい。でも、直す気は無い。
私は心の嗅覚を信じている。子宮の思考、心の嗅覚、コレさえ忘れなければ、誰がなんと言おうと、進む道は正しいのだ。誰がなんと言おうと。
一目見て、直感で、同じ匂いのする人、好きな匂いのする人とは、たいてい上手くやっていける。そばにいても居心地がよい。
しかし逆に、心の嗅覚で、敵だ、とか、この人嫌、とか、居心地の悪さを感じた人とは、関わりたくないどころか、全力で私は拒否をする。寄って欲しくもない。
そういう人と無理して仲良くしようとすると、たいていろくな事が無い。
話してみないとわからない、付き合ってみないとわからないって言う人もいるが、悪いけど、全員にトライアル期間なんて作れない。私が自分の嗅覚を信じて全力で拒否しているんだから、ヒドイ人といわれようと、とっつきにくいといわれようと、一向に構わないのだ。むしろ、そんなことを言う人は多分私の嗅覚には合わない人なので、どうぞ離れてくださいって感じ。
誤解を恐れずいえば、同じ匂いの人たちだけで、村とか作りたいな。誰とでも仲良くしたいなんていう、幼稚園の先生みたいな偽善者達は、王様になって国外追放したい。カメハメハみたいな王様になりたいよ。

2001年09月29日(土) 電池
電池だったみたい。どうやら君は。空気でもぬるま湯でもなくて。小さくて、何処にでもあるかもしれないけど、どうやらあたしは、その電池じゃないと使えないみたい。電池切れで、動きもしない人形みたい。まったくマヌケなものだ。
あたしの寝つきは、こんなに悪かったかしら。子供みたいに、眠れないとこねる駄々が枕元に無いと、静か過ぎて眠れないよ。あたしはこんなに無口だったのかしら。意識しないとめどない憎まれ口がないと、百万年くらい誰とも話していない気がして、凄く孤独にさいなまれるよ。                    あたしはこんなに時間を使うのが下手だったかしら。いつもどうやって眠りにつくまでの時間を使ってたのか、教えてから遠くに行ってくれればいいのに。 あの心地よい時間は、電池がないと、生産されないみたい。



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