ゲンジツカン
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気づかないフリで 電車がなくなるのを待っていた 君に先に帰って欲しかった そして君の電車がなくなるのを待っていた 私は誰かの今夜の餌になるつもりで 君との最後のセックスがしたいとぼんやり思っていた 歌舞伎町を一人でふらふらしようと決めていたが 君と離れたくなかった せまい部屋の奥で、君はすぐに眠りについた 私は隣の部屋で天井を見つめていた 失った分の水を飲んだら 最後の夜が明けた 私をうしろから抱きしめて 君は私の背中だけをみた それから激しくて空しいセックスをした。
ミル
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