焦燥。
音楽をかけては消して、 剃刀を腕にあてて、 血をながして、 落ち着いて、 そしてまた切る。
お腹が重い。
つらいことって何なんだろう。
いろいろすべきことがあるのに、 何だかどうでもよくなってしまって それで取り返しのつかないことや、 もっと面倒なことが次々と沸いてくる。
ぐちゃぐちゃにしたいのに 何かが発散されたがってるのに それが何か分からなくて 息が苦しくてあたしはこれしか知らないかのように腕を血まみれにして だけど何にもよくならない。
原因がわからなすぎるから。
なんでこんなにイライラして なんでこんなにぽっかりと空虚で なんでこんなに悲しくて なんでこんなにどうしようもないんだろうって。
わからないものをどうやって解消すればいいんだろう。
なんとなく気付けばここまで生きていて ほうんとうのこと ほんとうの気持ち
何から逃げてるのかな
でもあたしを脅かすものなんてなにもないはずだった。
なんだっけ。 あたしどうしてこうなっちゃったんだっけ。
結局現実はここなんだな、って そう納得するしかなくて そうやって全部の、あたしを追い詰めるものに押しつぶされるのを避けて けどなぁ、ひょっこりと顔をだす。
その、たまにでてくるアレが もう全部置いてっちゃえよって耳打ちしてくる。 やだなぁ、なんかなぁ、やだよ。
さすがにもう気付いただろ。 救いなんてないってこと。 ここ以上のどこかなんて存在しないこと。
世界はあたしの不満なんて気に掛けやしないし あたしだってほっといてくれって思うし それでも何かがなぁ、足りないんか、多すぎるんか。
今日食べた物さえ忘れてしまうこの脆弱な頭に あぁぁ。 もう何を考えればいいのか分からない。 頭は働いてくれない。 何も考えたくない。 このまま全部投げ出したいのに
周りが邪魔する。 植えつけられた世間体とやらが、情とやらが、責任感とやらが 家族を困らせること、 友達に迷惑をかけること あたしが一般的な道から外れることを許さない。
縋りつくのはプライドか。
胸が苦しくなるね。
現実は迫ってる。 あたしの真横で睨んでる。 ホラーだよ、それ。
金ないしなぁ。
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