私の育てているレモンちゃんがかぐわしい香りを放ち、甘い蜜を出していてねホクホクと報告申し上げた後、アゲハチョウが卵をうみつけていったことが判明しました……つまり卵が孵って葉っぱをモシャモシャ食ってたんですけども。
２匹孵って、最初に見つけた１匹は殺してしまいました。アゲハの幼虫だってことも知らなかったこの知識のなさ。
私はレモンの成長が大事なので、もう１匹も退治してしまおうかと考えたんですが、その幼虫に名前がついててチョウチョになると知ったら……というか、なんか単純にタイミングを逃したという感もあるのですが。葉っぱを１枚ずつ残さず綺麗に食べていくその様を見ていたら、敵ながら感銘を受けてしまったというか。とにかく殺せなくなってしまって。ちょうど帰る予定だった岡山の家にも大きなレモンの木が植わっているので、それを食草のあてにしながら、キムチの空容器に入れてアゲハを育てることになりました。
いやあ……可愛い！！！　自分でも驚きの心境の変化。
すくすく育って、いまサナギです。生命の神秘です。


このアゲハのサナギを見ながら思う。首藤さんには哲学があった。いやつまりバタフリーのことを思っちゃうんだよね、どうしても。
私は現代の文筆家でそんなにファンな人も影響を受けた人もいないんですが、首藤さんは好きだったのかもなあと今頃になって思います。小説３巻ちょー待ってたけど、２巻まででもいいかなって今では思える。一度小田原市立図書館に首藤さんの台本読みにいきたいなー