脳内世界

私が捉えた真実、感じた真実などを綴った処です。
時に似非自然科学風味に、時にソフト哲学風味に。
その時その瞬間、私の中で、それは真実でした。


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 発音 の授業

テレビで、英語の発音に関する授業が放送されていた。


日本に戻ってきたとき、高校の英語の授業で、どうして発音記号や発音についてもっとがっつり触れないのかな、と思っていた(英語教育に比重を置いている学校だったはずだが)。
辞書で単語を調べるにしても、発音記号については触れられない。
まるで、しゃべらなくてもいいと公言されているみたいである。

妹の時代には、発音記号の小冊子や再生装置みたいなのが教材に取り入れられたみたいだけど、どれだけ活用されたんだろう?


英会話学校に少し通っていたとき、いくつか科目があった。
Reading(読み), Writting(書き), Speaking(話し), Structure(文章構造…文法), グループワークみたいなやつ、そしてPronunciation(発音)だ。

発音の授業では、まず発音記号表がみんなに配られて、どう発音するのか、繰り返し繰り返し練習する。そして、発音記号を繰り返し繰り返し、小学生みたいにノートに書いて覚える。
少し応用編になると、先生が言った単語を聞いて、発音記号を紙に書く。
発音にはひそかに、規則性みたいなものが存在する。このスペルのときは、この母音に使われる発音記号はコレ、と決まっていたりするので、スペルを見て、発音記号を書いてみる、発音してみる、なんてこともする。
同じ「ア」の発音でも、3種類ある。聞き分けて、見分けて、書き分けることが必要になってくる。

また、何をどう発音するかだけでなくて、単語の中で強調する部分(syllable)というのがある。これは、英語圏じゃない人は意外と思い込みで間違ったシラブルを置いてしまっていることが多いから、本当はどの部分を強調するのかちゃんとわかっていないと、変な発音になってしまって、意味が伝わらないことさえある。
また、間違ったシラブルを置いた単語で文を話しても、文章の中で強調部分のバランスが破綻してしまうこともあって、何を伝えたいのかわかんないような発音になっちゃうこともある。

さらに言及するならば、たぶん「言葉を伝える」ときは、自分が、翻訳しようとしている相手が、何に重きを置いて伝えたいのかわかったうえで、文章構造もわかったうえで話さないと、意味の伝わるような話し方はできないんじゃないかと思う。

発音記号を表記するのにもちょっとしたルールがあって、スラッシュで開始し、閉じる/ /という決まり事もあるが、そんなことたぶん、日本じゃ教えてもらえないんじゃないかと思う。

いらないと言われればそれまで? でも、発音…というか、「何か」、を学ぶって、どれか1個だけ学べばいいってもんでもないんじゃないかな、と思う。たぶんそれじゃ、わかんないと思う。

しかも発音記号ってちょっとかわいくて面白いから、それこそ小学生とかのほうが楽しんで学べるんじゃないかしら。

先生には、発音記号はアルファベットじゃありませんと口すっぱく言われた。
アルファベットじゃないから、アルファベットに似た発音記号があっても、同じように書いてはいけないと注意された。

アルファベットの先入観を持つ前に学んだほうが、すなおに学べるのかもしれない。



2012年08月10日(金)
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