浪奴社員の呟く
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話せるようになって、ワシの話も彼女の話も交えながら、ワシは過去を取り戻し、彼女は未来を歩み出し、そんな風になれたらエェな、と思っていた。いや、なるんやろうな、と感じていた。少なくとも見えていた風景は丁度2年前に見た風景と重なり合っていたし、もしかしたらそれがワシを突き動かしていたんかもしれん。不思議なめぐりやな、やけど、あぁそうか、あの時動き出した事象なんやから、あの時やって来た彼女にその力が備わっていてもおかしくないんやな。
ワシはそれでも人を信じてないんやけど、長く見てきたことを差し引いても、今最も信用している存在なんかもしれん。方向性の全く違う相手やから、ザックリ切られてることも実はあるし、ザックリ切り裂いてることもあるんやろうな。でも、ワシからあないな話が出来る相手は、そんなにおらん。ィャ、少しだけワシの本心を垣間見せていたんは、試したわけやなくて、其処に触れて欲しかったんかもしれん。。
こんな風にしていたら、今はもう少し違ってたんかもな。。ワシが退路を辿ること、気がつけばもう20年も前に根源を見出したわ。認めたくなかったな、こんなことは。でも、やっぱりそうやったんや。それから、闘うことの攻撃性で己を精一杯護り抜いてきたんやな。ワシがワシを受け入れてやらんとな。もう疲れたやろ、もうエェよ、ワシはよう頑張ったよ、もう大丈夫やよ。
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