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2007年01月22日(月)

一周忌

日曜は祖母の一周忌法要だった。

祖母のお墓は紫陽花で有名な寺にある。
母上に車で拾ってもらって寺の駐車場に行くと工事中だった。
駐車場どころか、お寺の山のあちこちが工事中。
なにやら、先月だかの大雨で紫陽花が咲き誇っていた崖に張ってあったネットごと、バッサリと崩れ落ちたんだそうだ。

物凄い紫陽花だったのになぁ。
と、ここで満開の紫陽花写真を参考までに貼ろうと思ったら。
写真データを外に出しちゃったみたいなので面倒だから後日気が向いたらにする。
まぁ、ともかく。
崖崩れのおかげで、今年は紫陽花が減ってしまうだろうと住職さんが言っておった。

全く嬉しくない事なのだが法事というものにも、すっかり慣れてしまったので特筆すべき事はないのだけど。
とりあえず覚えている事を。

10時半と言われて、母上と私は10時10分に着いた。
母上は「もう、きっと皆来てるよ」と言ったけど、私はまだじゃない?と思っていた。
入口を開けると人の声が聞こえた。

私:「なんか、聞こえる声が上品だから、うちの親戚じゃなさそうだぞ」
母:「(下駄箱をみて)そうね。こんな靴(黒のミュール)の人いないわよね」
私:「いや、いるわ。これは確実にうちの親戚だわ」
母:「えー。違うでしょ」
私:「○○兄ちゃん(従兄弟)の嫁さんがお葬式の時もミュールだったもん」

結果は、やっぱりうちの親戚だった。
私が上品だと思った声は、親戚は親戚でも近所に住む父上の兄弟一家じゃなく。
祖母方の県外の親戚の声と判明。


法事が始まるまで結構待たされた。
途中、お茶を飲みすぎてお手洗いに行こうと襖を開けたら、押し入れだった。
祖母方の親戚の伯父さんに 「3人目だ」 と言われた。
同じ間違いを私以外に2人したらしい。
いや、その前に。
実は、私はその同じ間違いをしたのが2度目だったりする。


お手洗いから戻って、祖母方の親戚と話している母上の所に行った。
私の姿を見た途端に母上が言い出した。

母上:「この子、少し、ふっくらしたでしょう?」
叔母:「そうね。ちょうどよくなったわね」
私 :「もしや、その会話は私が太ったと言ってるのかね?」
叔母:「○○(叔母の娘)に似てきたわよね」
母上:「えー?そう?」
叔母:「ほら、○○はホッペが下膨れだったじゃない?似てるわよ」

私より母上が不機嫌そうな顔をした。
っていうか、母上。
私に普段、太ったなんて言わないクセに。
密かにチェックしてたのかい。
っていうか、私は太ったのか。それは知らなかった。

母上の隣に座った私を見て、祖母方の親戚が 「姉妹みたいじゃない」 と言った。
確かに母上は私の母親にしては若いけど・・・
今まで、誰にも言われた事はない。
母上が若返ったのか。私が老けたのか。
複雑だ。


お坊さんがお経を読んでいる最中、チャリンチャリンという音が時々した。
てっきりお坊さんが鳴らす何かの道具があるんだろうと思っていたら。
背後で観光客がお賽銭を入れてる音だった。
実は、この勘違いも2度目だったりする。


お墓に移動する時、母上のコートが無くなってた。
きっと、誰かが場所を移動したんだろうと思ったけど冗談で 「誰かが着てるんじゃないのぉ?」 と言った。
言いながら玄関の方を見たら、本当に親戚の伯母さんが母上のコートを着てた。
伯母さんは視力が低下してきてるので、薄暗い場所だから間違えたのだ。
それを見た伯母の息子の嫁が、「よく入ったね」 と余計な事を言った。
伯母は、ちょいと太っちょさんだ。
そこへ、その伯母の旦那である伯父が 「似たような体型だから」 と更に余計な事を言った。
当然、母上は無言だった。


食事をしている時に、ふいに母上に聞かれた。
母上:「あんた、パーマかけたの?」

私がパーマをかけたのは11月頭だ。
週5日も会ってるというのに、あれから2ヶ月半も経過して気付いたのかい。
太った事には気付いたくせに、何故にパーマは気付かなんだ。


あと、他にも何かあった気がするけど忘れた。

法事には、祖母の妹さんも来た。
96歳だそうだ。
杖もつかず、背中も曲がっておらず。ピシっとした姿勢で歩く人。
声は祖母にそっくりで。なんとなくの訛りも祖母と同じだった。
耳が凄く良かった祖母とは違い、耳は少し遠いけど。
相手の話がよく聞こえてなくても、ニコニコして話し掛ける顔が父上に似てると思った。

耳が遠いと言えば。
父上の兄弟は揃いも揃って耳が遠い。
父上の耳が遠いのは職業病だと思ってたけど違うらしい。
けど、父上は補聴器を付けていたので会話が成立した。
伯父たちは話し掛けても全然聞こえないし、叩かないと気付かなかったり。
会話はチンプンカンプンだし。

よく父上が補聴器を外し、居間の扉の前でパンツ一枚の姿で
「もう、何言っても聞こえないよー」
と言って、ひょっとこ踊りみたいに手をヒラヒラし、足を上げてオドケてからお風呂場に去って行った姿を思い出した。

伯父達にも、是非とも補聴器を付けて欲しいものだ。
あれじゃぁ、車の音だって聞こえなかろう。危ないと思うわ。

明日は父上の墓参りの日だ。
雨が降らないといいなぁ。

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