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雨のち晴男


坂井ライさんの
ワンマンLIVEに行った。
高円寺ALONEへ。

一番前で観た。
ライさんとの距離2m。

すっげぇ技を観た。

弦を弾く右手の動き、そこから
奏でられるギターの音、リズム

LIVEハウスの空間が音でいっぱいになり
そこから放たれる歌詞

唄に呼応する照明

全部に意味があり、そして理屈抜きに「思い」が伝わり、
僕はLIVEに魅了され、感動した。

ずっと何十年も音楽と対峙し
自分の表現を追求し続け、まさにLIVEで磨き上げられた
唯一無二の技と魂が歌と一緒に
目の前で繰り広げられ、最高だった。

この二週間、僕は疲れ果てていた。
気を抜くと自分を見失ってしまい
窮屈で死ぬまでずっとこんなことが繰り返し続くのかと思うと
途方に暮れていた。
誰しもが満たされちゃいないし、疲れ果てるときはある。
僕もそんな日々を過ごしていた。

ライさんのLIVEを観て心が晴れた。

だからと言って、これからの自分が急に良くなるわけではない。
解決したわけではない。
人と関わり働いていれば色んなことがある。

重たい灰色の雲が立ち込めている。
でもそれは誰のせいでもない。
きっと自分の心の中の問題だ。

いくら灰色の雲が立ち込めていても
音楽はそこからパカッと雲を引き裂き
晴れ間を見せてくれる。

また雲に隠れてもまた晴れ間を見せてくれる。
繰り返し。
この繰り返しがずっと続くなら
僕もまだまだ元気を出して生きていこうと思う。

「生きるために歌う」
アンコール前の最後の曲、満身の力で
ライさんが歌っていた。
会場全体は熱量で反応してた。

ライさんのワンマン
全ての曲に、一つ一つの音に、
思いが込められ
自身の音楽への追求が見え隠れ
戦い続けている清い姿が忘れられない。

名曲「月」作詞、作曲 坂井ライ

歌詞だけではない曲全体の持つ世界
お見事としか言えない。
僕はこの曲を聴き続けるだろう。
宝物のように大事にするだろう。

そして、この日記の題名
「雨のち晴男」作詞、作曲 坂井ライ

色褪せることなく

ずっと僕の心に刻まれるだろう。



2020年10月23日(金)

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