2011年07月19日(火)  人生初サーカス。
 
シルク・ドゥ・ソレイユのクーザに行くか迷ったが、4歳だと犬やクマの曲芸があったほうが楽しめるだろうと思い、御ハナと二人でボリショイサーカスを観に行く。昨夜、人生初サーカス観賞を控えた御ハナは、着ていく洋服を何度もチェックするという女らしさを垣間見せながらも、「ねえ、サーカスってさ、オバケ出ないの?」と、サーカスとお化け屋敷の識別に苦慮している様子だった。
 
水筒にジュースを入れ、小さなリュックサックにお菓子を詰め込み、電車に乗って東京体育館へ。トイレに行って「あ、パパ ハンカチ忘れちゃった」と言うと、「ハナの使っていいよ」とリュックから小さなタオルを差し出す最高の仲睦まじさを演出しながら、ボーナスで購入したアリーナ席へ。
 
プログラム冊子千円。サーカスに出演する熊と一緒に記念撮影千円。ライトスティック千円。妻から交通費と昼食代しか渡されていないのでサーカス観賞以外の娯楽費は全て私の小遣いからの出費となるが、モノより思い出。思い出よりモノ。モノより金。金より思い出。思い出には金。と、もはやどうでもいい自己正当化を繰り返しながらサーカススタート。
 
猫のサーカスにシーソーアクロバット、縄跳びにジャグラー、熊のサーカスに空中ブランコ。とても古典的なサーカスだったが、古典的だからこそ深い味わいがあり、サーカス初鑑賞の御ハナの瞳も輝き続けていた。
 
空中ブランコを食い入るように見ていた後、「今度パパあれやってネ」と、御ハナのたいていの夢は叶えさせてやりたいがあれはできないよ。「どうして?」と無垢な瞳に、「だってあんなブランコないじゃん」という回答は父親として不正解。
 

-->
翌日 / 目次 / 先日