"A" Jam Blues

2005年02月04日(金) 車に於ける血縁関係

日経ビジネスの広告記事で、外車にこだわる人の
話がつづられていて、それに同意した。

“先祖”から脈々と受け継がれつつ進化する共通の外見と中身。
そのときどきの車種も、一目見たわけで他と区別できる。
それらは“家族”だからだ。
過去に連続する線が何本も並ぶことで、メーカの思いは、
面のように織りなしている。
こうした、伝統と革新のブランドを愛するということは、
所有者のこだわりの表明である。単なる見せびらかし、
ブランド好きとは違う。

BMW,ジャガー、アルファロメオ、メルセデスなどは、
遠くからでも一瞬で区別できる顔の特徴を持っている。しかし、
残念ながら、日本のメーカにはそういったメーカは少ない。
トヨタ、ホンダ、日産の製品群は、おおかたどの車も他のメーカ
の何かに似ている。一つのメーカだけに着目すると、
1個1個の製品が、他の車種や過去のラインナップと
不連続なのである。要は、それらは線にもなっていないし、まして
面にもなっていない、方向性がはっきりしない点群であり、
そこには、“先祖”も“家族”もない。
ここまで書けば、BMWそっくりなMarkXやFitそっくりなVitz
を見て僕がどう思ったかなんて、書く必要ないだろう。
“先祖”との“絶縁”を公に誓ってしまっているクラウンも
カローラは、トヨタがブランド再構築の必要を認識していな
いことのあかしである。


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