2005年08月20日(土) |
シンガポールの政治は一流 |
6日から21日までいただいた私の長期休暇が そろそろ終わろうとしています。
いろいろ楽しんでいますが、14日から18日までは、 シンガポール、ビンタン島への観光の旅行に行ってきました。
今回はシンガポールで感心したことについて書きたいと思う。
まず、行ってみてわかるのは、街の美しさだろう。 一定間隔で植えられた大きな街路樹が、照り返しを防いでいる。 高速道路のランプは緑が敷き詰められており、 歩道橋には紫色の花が飾られている。 有名なマーライオン公園は、多くの花々で輝いて見えた。 いい具合に緑と人間が共生できている。 緑がよく育つのは、冬でも暖かいという気候のせいでもあろうが、 自分の住んでいる町の印象が灰色なのとは大違いである。
もう一つ、感心したのは、交通制御がうまく行っていることだ。 主な道はどの道も片側3車線〜5車線あり、ゆったりとしている。 カローラが400万円するというように、車両所有コストを 行政がつり上げることで、台数を減らしている。 また、特定のエリアは、電子的に課金し、車両の流入を減らしている。 公共交通機関(電車・バス・タクシー)は安い。 そもそも、街の重要な部分自体がコンパクトで、あまり移動自体が 必要でないというのもある。 (何処へ行くにも時間がかかりすぎ、頻繁に大渋滞が巻き起こり、 理解不能なほど道が入り組んでしまった東京とは大違い。)
さらに、なるべく人々を集合住宅に住まわせることで土地を有効活用している。仕組みはわからないが、失業率は少なそうだ(ホームレスを一人も 見なかった)。
これらうまくいっているように見えるシンガポール行政に比べると、 日本の行政はなんてお粗末なんだろうと思ってしまう。 大学の研究室で一緒だった優秀なシンガポールからの留学生 (彼女はだれよりも早く卒論を書き上げた)が政府に就職したことが 思い出された。
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