蛇腹食堂
書人*なび太

   

  




すっきり
2004年04月18日(日)
ようやく精神的にも時間的にも、
休日に「何かをする」余裕が出てきたので、
今日こそはここ数ヶ月の懸案事項であった、
我が部屋の大掃除を敢行することと相成った。

朝食後すぐさま、
バンダナで頭巾を作り口を手拭いで覆いつつ軍手着用、
という完全装備を施すと、
私は戦場に立った。

あらためてその「荒れ模様」に唖然とする。

この1ヶ月は、
まさに「バタバタしていた」ので、
その有様たるや、
本当に「何か」が通過したんじゃないか、
と思いたくなる程荒れ果てていた。
それと共に、
羊毛系衣類を着用することが多い時期でもあった為、
モニターやスピーカー等の上などには、
こんもりと毛埃が積もり積もっている。
下手をするとちょとした地層が出来ていそうだ。

「よしゃー、やるかー」

気勢の上がらない気合を入れつつ、作業に取り掛かる。
まずは床に散らばった書籍や書類を整理し、
とりあえず簡単に掃除機掛けをしてみたが、
この時点ですでにウンザリし始めていた。

しかし、ここでくじけるわけにはいかない。
本日の作戦には、これ以上に大目標があったのだ。
これは今までそのカタルシスを味わう為、
敢えて貯めこんでおいた作業なのだが、
我が部屋の片隅には、
この1年の間に顔を青くしながら買い続けた、
求人雑誌や求人広告の山が出来上がっている。
職を手にした今、
無用の長物と化したこの「平成新山」を、
まとめて我が部屋から取り除く、
という一大事業が待ち受けていた。

雑誌の山を切り崩しては、
束にまとめて縛り上げていく。
あまりに買い続けた為、
ついには親しみさえ抱いていた『かながわan』も、
一冊一冊表紙を眺めてから、
積み上げ、ビニール紐を掛けてゆく。
ついつい、
青い溜息をつきながらそのページを繰っていた日々や、
猛暑の中、面接会場までせっせと歩いたことなどが、
頭の中を過ぎっては消え、過ぎっては消え…。



気が付くと、
「どうだぁ、このぉ!
 ウラァァァァッ!」
と怪しい汗を滴らせつつ、
雑誌相手に緊縛を試みいていた。



まだまだ欲求不満は解消されていない模様で。




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