Turn, Turn, Turn
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2003年08月20日(水) |
magnet、THE RAVEONETTES、Rooney |
最近、ここで取り上げたマンドゥ・ディアオやザ・スリルズ以外だと、デビューアルバムとしては、マグネットとザ・レヴォネッツとルーニーは良いね。
まあ、どれもこれもとにかく曲が良い。それで、曲が良いって言うにはいろいろな理由があるんだろうけど、こいつらは万人を喜ばせるだろうっていう意味において良いね。メロディーは勿論グッドなんですが、どれも陳腐な表現ながら心の琴線に触れるっつうか、記憶にいたずらしてくれる曲なんだよねー。名曲指向というんかね。みんな方法論は違うけど、クラシックになるような名曲を書いている。
マグネットはもろビョークとトム・ヨークメロディーの折衷だから、たぶんあのデュエットからの発想であって反則なんだけど、まあやったもん勝ちで、男声では聴いたことの無い世界が表現されてる。まさに幻想的なメルヘンな映画のような音楽ですね。これは逆らえんな。
ザ・レヴォネッツは完璧なセンス。ロックンロール・リヴァイヴァルっつって玉石混交な中で、まさに玉。曲で使うキーやリズムなんかを制限して、そこから最高の曲を生み出すという荒行に挑戦しているんだけど、だからこそ生まれる至高のアートだね。めっちゃセンスが素晴らしい。一つ一つ分解すれば既聴感ばりばりのエッセンスが、美しい化学反応を起こして3分ポップを構築してる。
ルーニーはパワーポップなんかじゃなくて、めちゃくちゃ王道ロックなんだけど、夏を感じるねー。スリルズとまた違った音でこっちは結構、っていうか非常に現代的なんだけど、なんか夏ですね。青春の鼓動っていうかまさに学生時代のサウンドトラックというか、なんか切ない思い出の中の劇中歌として元気に鳴ってくれるような感じ。サマソニで観たかったね。まあポリフォニック・スプリーは最強だったわけだから悔いはないけど、少しある。
あと、どうでもいいけどジェリーフィッシュとそこからクイーン聴いてます。ヴァン・ヘイレンとかも無しかと見えて最近良い。音楽聴くのって、新鮮さがかなり重要ですから。たまに聴く時代錯誤なそんな重くないハードロックは、良い。
あとミュー。こいつら、スタジアムバンドになってもおかしくないな。ちょっと他のアーティストとは違う個性と輝きと世界観はあると思う。プログレでシューゲイザーでディズニーでメタルなんだけど、衝撃的なほどそれが合わさって昇華されて聴いたことの無い音楽を聴かせてくれる。
飽きんわ、音楽は。
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