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2004年04月01日(木) すべての負け犬達へ―ハルウララ

桜が舞う道を歩くのは気分がいい。暖かさと寒さをジェットコースターのように行き来する最近だったけど、ようやく春が来たようだ。春麗。

春麗(ハルウララ)って名前の駄馬が今もてはやされてる。

人生は勝った負けたのレース。人間に競争本能が植え付けられてるのだとしたら、それはしょうがないこと。絶望の淵に立たされるような負けだってある。不幸にも負け続けるだけの人だっている。桜咲く季節、進学や就職で失意を抱きつつ新しい道を歩み始める人もいるだろうな。

ハルウララがあれだけ人気なのは、あの負けてもまっすぐな眼と、けして適当に走っているわけではない真剣な姿に、「いつか」という希望を映し出しているからなんだろう。

確かに、負け続けても走るハルウララの一途な姿は美しい。夢に締め切りやデッドライン、限界なんてない。次から次へ新しい夢が待ってる。

けれど、それでもハルウララは負け犬、負け馬だ。ハルウララの姿に感動したのなら、さあハルウララなんて忘れて、前を見なければずっと負け犬であるあなたは負け犬のままだ。

上を見て歩き出せ。


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