斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
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僕は、先日からやたらと忙しい、を連発している。 食事、睡眠をマトモに取る時間すらも全く取れなかった。 睡眠時間を削るのは、慣れているのだけれど、食事の時間も取れないとなると、さすがにまいってくる。
コン猿時代と現職の大きな違いは、マルチタスク度合いが異常なまでに高くなったこと。 コン猿は、ひとつかふたつのプロジェクトに集中して仕事をすれば良い。 コン猿の忙しさ、っていうのは、仕事の深さ、という点だった。 ひとつのことを掘り下げるために忙しく、長時間労働になる。 だが、現職では、もちろんリアルのビジネスなので、深く掘り下げなくてはならないのだけれど、仕事やプロジェクトの種類があまりにも多いのだ。
会議を除けば、僕がひとつのことを集中して考えるのに与えられた時間は、ものの数分だろう。 数分の集中時間が与えられればまだ楽なほうだ。
突然、電話がかかってきて、その場で意思決定をしなくてはならないような場面も多い。 当然ながら、意思決定を迫られるような電話がかかってくれば、そのときの思考は遮断される。 僕は頭の中で考える、というよりもPCにガシガシ書きながら考えるので、思考の途中までのログは残っている。
そうはいいつつ、数分おきに思考が外部から遮断されつづける事が日常になってくると、少々厳しい。
Notesのメール到着のポップアップウザイ。 届いたメールは緊急なのかもしれないので、その場で読んだほうがいいのかもしれないのだけれど、メールを読むと、思考が中断されるので、その場では、無視。 でも、メールが届いた事には気づいているので、ちょっと気になる。 数分して、思考中のことが整理されたら、メールを読む。 数分もあれば、メールはもう複数溜まっている。 返事を書く時間などあるはずもない。 要対応のフォルダに放り込んで、後で処理。
今の僕は直接やりとりをしている人の数だけでも、百数十人になる。 百数十人 V.S.僕。
なかなか大変だ。 僕が直接やりとりをしている百数十人の相手の向こうには、更に人がたくさんいるはずだ。 僕が直接やりとりをしている相手は、代表者なので、その先にも何人もいるのだ。 途方もない人数が僕の向こうにはいることになる。
そうやって仕事をしているとものすごく疲れる。 朝、8時半に出社して、20時頃にやっと電話やメールの届く量が減ってくる。
そこからが僕の本当の仕事時間。 20時には疲労困憊している。 でも、そこからが本当の勝負なのだ。 20時までの僕は反射神経でもって、仕事をせざるを得ないのだけれど、20時からはじっくり考える仕事をはじめる。 深夜まで。
僕の勤務している会社の社員の帰宅時間は早い。 18時頃から帰宅が始まり、19時を過ぎた頃になると、ほとんど誰もいなくなる。 20時になると僕ひとりになるので、そこからが僕の時間。
どうしてひとりだけ遅くまでしなきゃいかんのだ!みたいな怒りや不満などは微塵もない。 コン猿や普通のサラリーマンと違い、僕が自分で撒いた種だからだ。 僕が自分自身ではじめた仕事が収拾がつかないまでに広がり過ぎてしまっているからだ。 誰の責任でもない。 僕がやりたいことをやろうとしているから。 誰の命令も受けてはいない。 時間が足りない?じゃあ、人を採用するか、外部に仕事を出せばいい、というそれだけのこと。 ただ、時間に追われるがために、人を採用することや、外部に任せた仕事をコントロールする時間さえもが枯渇しているのだ。
全ての責任も権利も自分にあるせいか、精神的なストレスは比較的少ない。 とてつもないプレッシャーはあるのだけれど、自分自身がやりたくて始めたことであって、誰かに指示されて仕事が山積しているわけではない。 上司やクライアントの指示じゃない。 はじめたのは僕だ。
僕は、今の会社に入社した直後、まずは自分の仕事を作ろう、と思った。 種まきから始めた。 種をまいても、そう簡単には芽がでないだろう、と思ったので、たくさんの人と会って、たくさんの種をまいた。
が、その種が一斉に芽をふいてしまった。
2-3割くらいの確率で芽をふくのだろう、と思っていたら、ほとんど全てが一斉に芽をふいてしまったのだ。
予想外の展開だった。
だから恐ろしく忙しい。
極度のマルチタスクをこなし、深夜まで働く。 精神的には、今までの人生のなかでも最も充実している、という状況なのだけれど、睡眠時間が確保できなくなってきた。
週の後半には立って歩くのがやっと。
昨日は、少々早く帰宅して、ちゃんと眠る事にした。 じっくりと9時間眠った。
ものすごく気持ちよく目覚めた。
眠る時間をきっちりと確保さえできれば、いいんだよな。
金曜日に早く帰ったせいで、日曜日に仕事をしなきゃいけないんだけど・・・。
会社の近くへの引越しが完了すれば、少々は楽になることを期待したい。
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