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■ 火原っちvs土浦くんss3 《タイトルは未定》
↓↓↓↓↓ 第3回 ↓↓↓↓↓
(やっぱり来ちゃったよ・・・)
昼休み、柚木に香穂ちゃんは人気があるって聞いてから、朝から会った土浦のこととかどうしても気になってしまって5、6限目と長いHRが終わるまで飛んで行きたいのをじりじり我慢して、こうして香穂ちゃんの教室まで走って来てしまった。 あんまりべったり周りをうろうろしてたら嫌われちゃわないか心配だったんだけど・・・
(大丈夫。香穂ちゃんは俺を見てたら笑ってくれて。そうしたら俺すぐ練習行くし。練習行くのにちょっと遠回りして通り掛かっただけなんだし!) 深呼吸してそう自分に言い訳をする。
あぁ、なんか女々しい・・・いつのまにこんなに弱くなったんだろ。 いつも不安で何をするのも臆病になって、でも限りなく幸せで。 香穂ちゃんのことを考えるだけで、俺だと今まで信じていたものが途端に輪郭をなくしてぼやけちゃう感じだ。 (これが人を好きになるってことなのかな。こんなこと考えるの、くすぐったくて、でも悪くないよね)
ほら、もうすぐ君に会えるというだけで幸せすぎて、さっきまでの不安なんてどこかへ行っちゃうんだよ。 だから香穂ちゃん、君は笑って俺を迎えてくれる・・・??
(えっと、香穂ちゃんはっと・・・) 教室のちょうど真ん中が彼女の席だってことはいつも遊びに来てるから知ってる。 普通科の、しかも学年も違う教室に慣れた感じで入った俺は、大好きな彼女を見つけた途端に足が止ってしまった。
だって、そこには・・・
土浦・・・?
なんで土浦が香穂ちゃんの隣にいるの?
さっと音を立てて頭に血が昇るのが分かった。
(やばいっ!) これ以上目の前の光景の事を考えていたら自分がどうなるか分からないのに、その場を離れなければどうにかなるという事だけは直感して、俺はすぐに教室から出ると全力疾走で走り出した。 後ろで香穂ちゃんが俺を呼ぶ声がした気がするけど、振り返ることが出来ない。
ただ、1人になりたかった。
↑↑↑↑↑ To be continued ↑↑↑↑↑
んんんん・・・?? なんだか火原っち、嫉妬の嵐ですね(苦笑) 書いてる本人がそんな事言ってどうするって感じですが(^^;
2004年08月05日(木)
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