今日初めて女性の獣医さんだったが はたからみてても包帯取り替えるのがとんでもなくへたくそで ネコが聞いたこともないような声でなきわめいた。 たぶん、へたくそだから痛かったのだと思う。 そのくせ、赤ちゃん言葉でネコに話しかけていて、 もうこの先生やだなと思った。 しかし、診察代がいつもの三分の一だった。下手だからかな。
おかげで家に帰ってもいつも以上に包帯が邪魔らしく とろうと必死になっていたので、ネコの包帯自分で取り替えて良いか院長先生に電話してみて巻き直してみた。
監督に電話したら夕方に連絡くれるそうなので 夕方までさくっと遊ぼうと言うことで新宿までポップアート展にいくが 駄目展示だった。オピーくらいあるかと思ったけどなかった。 図録もひどかった。 湯村夫妻が見に来ていた。 そのまま初台に行きたかったがどうしても言い出せず。 ミズノさんは信じない人だから、一人でいくしかない。
そのあとルミネの地下でミズノさんはキウイパインと私はライチピニャコラーダを頼み久々に飲む。おいしかった。 ネコの軟膏と包帯をさがしてあちこちの薬局を探し歩くが 病院でつかっているような包帯がなくてうろうろする。 途中で監督から電話。すぐ描けますよねと言われたが描けるわけ無い。 ミズノさんに内容を伝えたらプロのアニメーターじゃないんだから そんなに簡単に描けないだろうよと言ってくれた。 描けない自分が情けなく思うが、それは描けなくて当たり前だよと 言われてすぐその言葉にとびついてしまう。
虫が気に入らないらしい。 ガレ、ガレ言うのでバックを黒にしたらOKが出た。そんなことなのか。 オペレッタな感じのテロップもだめだった。 だいたい、オペレッタな感じのテロップって曖昧な言い方なのに 監督には明確なピンポイントがあって、そこにたどりつくのに言葉が足りない。
ガレ、ガレ言ってた羽根の絵はラリックの鉄柵のことだった。 探すのに作家名が違うのではやりようがない。 今回の芝居のタイトルも知らないのにタイトルロゴをアレンジしてと言われ ロゴのデータ欲しいといったらHPから落としてみてくださいと言われた。 じゃあ、芝居のタイトル教えて下さいという感じだった。 本も貰ってないから、時代設定が分からず、打ち合わせのときにも 監督本人が碌に本も読まずにいたのでその場でページをめくりながら確認するくらいだったから、資料に関しては何も期待できない。
街並に関して、この絵を描くのに、舞台に大写しで耐えられるものを描くのに時間が足りなすぎると不平を言ったら、今回のは先方に確認してもらうイメージですと言われた。なぜ、先にそれを言わないのか・・・・
必要な情報が貰えない不満とうまく描けていない不安で仮眠もとれず。
朝方、サーバに置いたデータは8割がただめだしを貰った。 監督の絵コンテ通りに描いたものは、構図からして違うらしい。 話を聞いたときに浮かんだ構図と、コンテの構図が違ったので戸惑ったが コンテ優先にしてしまったのが間違いだった。
だめを貰ったやつはだめだろうと思ってたのでしょうがない。 「〜風に」という仕事ばかりでうんざりする。 表面だけ真似してもいい作品にはならないし、習得するまでひとつにつき 3日は最低でも欲しい。習得しないで描き始めるから中途半端になる。 ミズノさんに、そういう仕事は表面だけでいいんだよ。 自分の作家性を求められたときだけ思い切りやればいいんだよと励まされた。 他の仕事のときは、どんな要求でも苦しみながらも楽しくできるのに 監督の仕事だけ苦しいだけなのはなぜだか分からない。
母が誕生日なので、電話だけでも、としたら ヨシムラさんにDVD見せたらインタビュー見てこんなのろまで よく結婚できたなって言うから、お母さん腹がたったよ。などと報告された。 ミズノさんも怒っていたが、元々、ペンション経営が夢というのと そば打ちが趣味という男の人とは気が合わないからしょうがない。
絶対に終わらないので寝ないでやるが 昨日も2時間くらいだったので、やっぱり4時頃に布団に横になる。 そのときにネコが包帯をとろうと必死だったので嫌な感じがしたが 30分くらいうとうとして、ネコがトイレに行く気配で目が覚め 様子を見に行ったらまた包帯がすっぽ抜けていた。 慌てて上からくるんでミズノさんを叩き起こし、 コンビニまでガーゼと包帯を買いに行ってもらい、うまく巻いてもらった。 手術跡を見るのはだいぶ慣れたけど慣れない。
部屋中にかすかに血の跡があったのでたどったら、ベッドの下が大変なことになっていた。
もう眠れないので仕事を続けてやろうとしたがいっこうにはかどらない。
10時に病院に連れて行き、院長先生にしっかりと巻き直してもらった。 おなかの虫の注射も打ってもらった。 病院は犬の患者さんでいっぱいで、飼い主さんたちに次々と声をかけられて ちょっととまどう。「うちのたまちゃんにそっくり!」という老夫婦がつれてきていたポメラニアンは老犬で歯がないらしく、舌がぺろんと出たままだった。
家に帰って仕事をするも、いっこうにはかどらない。これはまずい。
朝から不機嫌で 昨日と今日で合わせて三つのミズノさんへの不満がたまり その上仕事もスムーズに進まず、いらいらするが 胸がつかえて何もしゃべれない。
ヨーカドーのマックでお昼食べながらひとつひとつ話をしてすっきりした。 ネコのと人間の買い物をして帰る。 ミズノさんは不満がないか確認。 私が不機嫌になると不機嫌な私自体が不満だと言った。 だからすぐに言うべきだと言った。
ネコが3本足でダッシュで走るようになったが ところどころで4本目を使うので どんどん血が滲んできた。 お医者さんに治りが悪い場合は再度手術して 皮膚で隠せるところまでもうすこし短くしたほうがいいといわれた。 でももう一度、手術させるのはどうしてもかわいそうだし お金も厳しいからなんとかしたい。 お母さんがおとぎり草をかければ治るよと言う。 私もそう思うが酷なことはやめとこう。
血が滲んだ包帯は相当におうけど あられもない姿勢でごろごろ寝てる姿を見るとついおでこにおでこをのせる。 ネコエイズじゃなきゃそろそろ完治らしい。
早起き失敗。
昼過ぎに街へ出る。 本郷三丁目に行くのにミズノさんが大江戸線で行くと言い張って 結局かなり遠回りになった。 ワンダーサイト見てからおにぎりを食べ池袋へ。
ジュンク堂で資料探し。大量買い。 パルコのリブロへも行く。 きしめん食べて帰ったら9時過ぎていた。 エアコンをかけていないと分散器から香が充満して ネコはぽやんとしてもの凄い小さい声になる。
アミさんから電話。新聞で舞姫見ましたと教えてくれた。 近々会いましょうと約束して切るとき最後の言葉が 「ごきげんよう。」だったのでほんとにお嬢様だなあと思った。
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