賀正でござる。 しかしながら、あんまり正月らしい雰囲気がない。でも奇跡的に晴れているので神社に参拝に行ったら、人が五人しかいない。みくじ販売機からみくじが出ないと嘆く人あり。まったく、いなかの人間は参拝もせずに、元旦の朝から酒ばかり飲んでゴロゴロしているのかしらん。自由人で珈琲を飲んでから海岸。寒いのにサーフィン、釣り、蛸揚げなどする人あり。温泉センターでくじを引いたら、私は竹賞、妙な形の陰イオン発生器が当たり、Rはハズレ。帰って早速イオンを発生させてみたら、赤や紫の光と霧の妖しいムードになってしまう。
新幹線自由席で奇声。東京駅で列になっていたのだけど、ドサクサ塗れにズルして割り込んだので座れた。湯沢のスキー場なども雪が殆どなくて、天気が悪いけど暖か。嫌に着込んでいる自分が浮いていて恥ずかしい、といっても人っ子歩いていないのだけど・・。 ネットで注文しておいた鮑が4ケ届いていたので、義父母と四人で仲良く踊り食い。それにしても何で年末に格闘技ばかり放映しているのか。暑苦しい。年の瀬に筋肉でも贅肉でも男のむさ苦しい身体を見なくてはいけないのか。
新ぶら。Rの誕生日なので墨絵で花コース、雪コース。フランスパンが美味しい。洋服など購入して、シダックスの無料券があるので空桶。カラオケのオケって、オーケストラのことなのかな、などと言いつつ、オペラを歌う意気込みだったのだけど、そんな曲は入っていなかった。差別的だなあ。 夜、アメリカ牛のこてっちゃんを晩餐。
午前、沖縄帰りの隣人にパパイヤの漬物など貰う。駅前のサワデーでタイ料理を昼餐。冷蔵庫の大掃除をしたら、まるで新品の如し。昔から、冷蔵庫と言おうとすると、どうしても洗濯機か掃除機と言ってしまう。洗濯機、掃除機、冷蔵庫の三つはどうしても、どれが何だかわからなくなるのだけど、私だけか?そんなのは・・。松坂牛のすき焼を晩餐。
池袋で印度カリーを食べてから、芸術劇場の大ホール。昔、小ホールで佐野史郎の演劇を見て以来。当日券千円でプロコフィエフ、サン・サーンスの交響曲を鑑賞。日本ではいまどき、高い金を出さないと芸術鑑賞もできないのだけど、そういうのは大概、流行に投資をしているようなもののような気がする。 パイプオルガンの入った交響曲って初めて生で聴いた。指揮の岩村力が台から客席に落ちるのではないか、或いは心臓発作で死ぬのではないかと思うほど、激しく揮っていて感動感激。 伯爵若しくは男爵で喫茶して帰宅。もんじゃ焼きの晩餐。
2003年12月27日(土) |
ハイテク大国日本の恥部 |
上野の寿楽で西郷丼を食べて、現金を持ち忘れてきたのでカードで払おうとしたら使えないと言われる。合羽橋で珈琲器具など物色して、浅草まで歩く。年の瀬の下町の雰囲気が好きである。夜、天丼屋に入ったら、またまたカードが使えなくて、二人合わせても残金千円足らずで帰ることになる。まったく、日本の誇る観光地浅草・上野でインターナショナル・ゴールドカードが使えないなんて、意固地もいいところだよ。ニューカレドニアの孤島の、皆裸足で歩いてるようなところでだって、イタリアでは電車の切符だってカードは使えるっていうのに。ハイテク大国日本の恥さらし。
暖かいので年の瀬の気がしない。雰囲気が盛り上がらないっていうか。 午後、再放送で僕の生きる道を見たのだけど。最終的には悪い人が一人も出て来ないので、かえって怖い気がした。みんな天使。そういう世界がこの世のどこかにあるのか。日本にはないと思う。不信に満ちた国だから。シューベルトの「野ばら」じゃないのは何故か。シューベルトこそ神に祈るような慈愛に満ちた敬虔な僧なのに。
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