浪漫のカケラもありゃしねえっ!
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2003年09月04日(木) |
ひさびさに音楽サイト巡回してみたのだ |
音楽系においては「ああ、オレは現役退いちゃったんだな〜」と思うことが多い、ここ数年。 英文ニュースや読みにくい独語サイトこまめにチェックしたり、新譜発売や来日公演を指折り数えて楽しみにしたり、ナニを置いてもツァーに駆けつけていくバイタリティ、そういうモノがわいてこないんだ。 ケツが重くなったなあ、と思う。 こみ上げる激情に、狂ったように輸入雑誌や輸入盤をあさり、わずかなニュースに一喜一憂した。手の届く限りアンテナを広げようとした。あのエネルギー。 またそれを感じることはあるんだろうか。そんな風に熱狂させてくれるバンドとの出会いは、これからあるんだろうか。 それでもまあ、わずかにまだ愛するバンドはあり、彼らのニュースを聞けば、消えたかに思える灰の下から残り火が燃え上がる。 我が最愛の蠍団。アコースティックとか、オーケストラではなく、ロックライブであれば、何度でも見たい。 そんな彼らのニュースレターで、ツァーデート更新のお知らせ。....くうう、今回も1回限りのフェスかあ。 まあ、ついでだからひさびさに音楽系オフィシャルサイト巡回なんぞ、してみたんだよな。 自分が浦島モード入ってて、大笑いさ〜。
まずPRIMAL FEARからドラムのクラウスが脱退。後任は、元ANNIHIALATORの Randy Black。ニューアルバムも彼を迎えて制作するらしい。 ANNIHIALATOR、カナダのバンドだったよね。とすると、初めてドイツ人でないメンバーが入るわけか。 ラルフ・シーパーズが楽に二足ワラジの活動できるように、シュツットガルト近郊の旧知のメンバーばかりで結成したのが最初だったんだよな。 だんだんと人気があがり、プロジェクト的だったPRIMAL FEARがマットのメインのバンドSINNERと立場を逆転した印象がある。 さらに彼らはバンドとして大きくなっていくんだろうか。 こんなニュースも見た。 ロブちゃん復帰で、プリーストから押し出されちゃったリッパーはICED EARTHに加入。 プリーストのヴォーカル候補のリストに残っちゃったのが、ラルフの人生をかえたとも言えるんだよな。 例え入ることが出来ても、賛否両論だったと思うけどさ。そう、私がリッパー君を受け入れられなかったように、ロブを愛するファンはロブ以外のヴォーカルを受け入れられなかったろう。そして、英国圏のファンが外国人ヴォーカルを歓迎することは出来なかったろう。グレンさんの選択は、もっともだったろう。 ラルフにしても、リッパーにしても、彼らが味わったつらい体験は、彼らをさらに強くしてくれる試練なのかもしれない。 たくましい男になりや。そしてまた、充実した人生を送っておくれよ。
クリエイティブマンのサイトに行ってみて、白蛇のメンバーってこの人達なんだ、と今さら知った私だ。 蠍団といっしょにツァーしてたのは知ってたけど、白蛇にしてもドッケンにしても、現メンバーが誰かってチェックしてなかったもんな。すっかり浦島モードだべさー。(^^;) HELLOWEEN来日公演は、そのクリエイティブマンのサイトで発表されてます。 HELLOWEENもねえ、「かっこいい曲を書くけど、私のためのバンドではなくなった」と思って長いんだよな。 とりあえず、日程など書いときましょ。お好きなお人は、頑張って行ってちょ。(^^;)
1. 30(金)広島 広島クラブクアトロ 開場 18:00/開演 19:00/6,500円(税込/1ドリンク付) 広島クラブクアトロ(082-542-2280)
1. 31(土)福岡 Zepp Fukuoka 開場 17:00/開演 18:00/6,500円(税込/別途1ドリンク) キョードー西日本(092-714-0159)
2. 2(月)愛知 名古屋ダイヤモンドホール 開場 18:00/開演 19:00/6,500円(税込) キョードー東海(052-962-0511)
2. 3(火)大阪 なんばハッチ 開場 18:00/開演 19:00/6,500円(税込/1F;立見 2F:指定/別途1ドリンク) キョードー大阪(06-6233-8888)
2. 5(木)東京 SHIBUYA-AX 2. 6(金)東京 SHIBUYA-AX 開場 18:00/開演 19:00/6,500円(税込/1F;立見 2F:指定) クリエイティブマン(03-5466-0777)
東京公演のチケット一般発売は9月20日(土) その他の地区のチケット一般発売日は調整中
....ということです。 東京公演は「主催:BayFM」だから、ラジオの先行予約とかありそうよね?
「出たーっ、FIAひさびさの大技っ!」と爆笑したのは、私だけではあるまい。ブレーキ問題とか予選レギュ変更とか、急なお達しはいろいろあったよなあ。 情報錯綜して、どこがどう問題なのか理解できるまで時間かかりましたが。(ハンガリーGPのピットストップトラブルに関する記事だとか、こういう重要なことって信頼に値するサイトが少ないんだよなあ。したがって、ソースが同じで微妙に言い回しや解釈の違う記事をアレコレあさるハメになる(-_-;)) えー、私の乏しい英語力で理解するところによれば、タイヤ規定「トレッド幅は270ミリ以内(1.4バールの気圧で計測」を<いかなる状況下でも>と厳密に解釈し、それを満たせるように留意しなさい、いうのがFIAの警告。もちろん走行中のトレッド幅を計測するのは不可能だから、プラクティス後やレース後のすり減った状態で計測が行われることになるようだ。 ところが、レギュレーションの77C(タイヤ項目)には、「新品時に」という1文がある。ミシュラン側としては、この規定をずっとを守ってきたが、使用後のタイヤに関しては熱や障害物との接触でどのような状態になるかワカラン。04年からの規定をかえるんなら話し合いするけど、イタリアGPからの変更は現実的ではない、と。 てなことで、デュパ爺「うちのお得意さん達、レース出られんかもしれませんぜ(-.-;)」と脅しかけております。 ミシュランがトレッド幅を270ミリぎりぎりにし始めたのは、なんでも2001年サンマリノからだとか。(あ、ラルフが優勝したときか?) 2年以上ほっといたのを、この大事な時期に取り沙汰されちゃあ、たまったもんじゃあない。 タイトル争い中の上位チームから下位チームまで、ミシュランユーザーのチームにとってはたいへんな決定だ。たぶん、各チームも団体様で苦情申し入れるんじゃないか。 下位チームにスポンサーアピールのチャンスが出てきた予選レギュ大変革なんぞとは違って、タイヤがかわればマシンの動きがかわる。 今までのデータがパーになる。データも取らねばならん。セッティングも煮詰めにゃならん。あと3戦というのに、時間がない。イタリアGPまで、あと2週間。じっくりテストしてるひまありません。....どころか、モンツァテストに間に合わせることが出来るのか。 ミシュラン側の主張のように、2004年からの適用にもっていけるか。FIAの主張通り、イタリアGPからの適用となるのか。それとも、インディアナポリスや鈴鹿あたりにずれ込ませて手を打つのか。政治力の闘いですな。 わたしゃあ、コレ、ミシュランユーザーチーム達も、簡単に呑んじゃあくれないと思うがねえ。(^^;)
ダビデ像修復についてのニュース。 よくシルクロードの遺跡を見に渡航していた芸術学の教授がぼやいてたのを思い出したよ。 外国の研究者がシルクロードの遺跡を見学に行くのは、政府の許可が必要だったり、ともかくたいへんなんだ。写真撮影も制限されるし、もちろんさわって調べるなんて許されない。ところが、やっと見学を許されて行ってみると、破損した仏像や絵画が修復されていることがある。古い資料写真と明らかに違う。どのように修復されて、オリジナルと違いはどうだったか判然としない。現地の案内人達は、教授達がなぜそんなに残念がるのかわからない。わが国の優秀な学者が壊れた部分をなおし、綺麗になった物を公開している、それがいけないのか。破損し歴史の重みを背負った姿そのままを愛でる、日本の史跡のようなワビサビの気持ちとは違うんだな、と。 まあ、コレは、竹のカーテンの向こうをのぞけない研究者の慨嘆の思いもあるだろう。 ....システィナ礼拝堂のミケランジェロの壁画・天井画の修復が終了したとき、人々は驚嘆した。 なんという明るさ、なんという鮮やかさ、そのはずむような色のきらめき。 神と人の物語に、暗く厳粛な色あいを加えていたのは、数百年の歴史をへて捧げ続けられてきた灯明のすすと汚れだったのだ。 その色合いに、ルネッサンス絵画として信じられていた物が、大きくかわった。研究していた対象物が、学んできた書物の中の写真が、歴史の結果生じたベールをかぶっていたのだとわかり、そこから受けていたイメージとはまったく違う物が、ミケランジェロという才能の中に存在したのだ。 後世の何度にもわたる修復の痕跡。ミケランジェロ自身の真筆との違い。そして、かの有名な、法王の命によってつけ加えられた「着衣」。完成以後の加筆のうち、これだけは歴史上の重要な出来事、とみなして残された。 何をぬぐい去り、何を歴史そのままの姿で残すか、復元するか。後世ふたたび修復が行われるときに、その価値観はかわるかもしれない。ぬぐい消し去った部分は復元がむずかしい。 ダ・ビンチの「最後の晩餐」。この壁画は、ダ・ビンチが油絵の具を使ったため、完成直後から絵の具が乾燥し剥落したという。 今、後世の加筆をそぎ落として修復された「最後の晩餐」は、おびただしい剥落の痕をもった、明るい色彩の絵となって復元されている。 絵の具の剥落。。。。東大寺戒壇院の四天王塑像には、完成直後のこの像が彩色されていた痕跡が残っている。 ギリシア彫刻、神殿も、かつては鮮やかな装飾で彩られていたのだ。 それをそのままに復元すれば、その華美な色彩に現代の人々は違和感を覚えるかもしれない。観光写真や美術書の中のそれとは、あまりにイメージが違うだろう。 人々が神々にふさわしいと考えていた鮮やかさ。その色彩は、時の流れに浸食され、削られた。 白く輝く大理石のイメージである今のそれは、かつてそこに存在した文化の、骨のようではないか。 骨となっても、それは美しい。 歴史という厚いベールをかぶっていた当時も、ミケランジェロやダ・ビンチの絵画は美しかった。厚いベールの向こうに、優れた芸術家の手になる、美しい骨格があったからだ。 その修復は、衝撃であったけれど。鮮やかな着衣の衣ずれの音、わずかに染まった肌の下の血の流れ、それを描いた芸術家の吐息を、研究者達は感じただろう。 。。。。ダビデ。あまりにも有名な立像。 カタチある物は、不変でいられない。人が手を出さずとも、数百年数千年の後には、彼のカラダは時に浸食されるかもしれない。 ミケランジェロの手は、彼に何を与えたのか。時の流れは、彼に何をもたらしたのか。研究者達は、それを知りたいのだ。今の彼から何を学べるかを、記録に残しておきたいのだ。
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