浪漫のカケラもありゃしねえっ!
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2005年01月18日(火) 子守唄

ああああ、肩が重い。なんか肩の上に乗っかってるんじゃないかとも思う。(笑)
ニュースサイトを巡回していたらこういうニュースを発見。

ローマ法王、自分専用フェラーリを献呈される
...って、世界ビックリニュースにされてますぜ、フェラーリ御一行様。
モンテゼモーロ社長....じゃなくて、いまはFIAT総帥か。人類愛のポールポジションって、なんでしょう。モンテゼモーロさまの言語表現はときどきよくわかりません。(笑)
1/5スケールというと、かなりでかいっすね。
法王庁のどこかに飾られるんでしょうか。それともどこかにしまわれちゃう?

んでもって、最近最も笑ったニュースは、これ。
マリアンヌ・フェイスフルはキースを好きだった?
...おおーい、キースおとっつぁん、あんた、ちょっとモテ過ぎです。非道いヤツだよ、まったく。(笑)
ブライアンからアニタ・パレンバーグをぶんどっただけやなかったのね。ふひー、そんなにイイオトコだったのかねえ。
それにしてもまあ、アニタとともにストーンズと最も破天荒な時代を送ったお姐さまや。マリアンヌの発言に「60〜70年代に青春を送ったオナゴはんやなあ」と思ってしまう。
たぶん今の若い子達の方が、考え方は保守的やろなあ。
2人の男に取りあわれる女、という図に見る人もありゃあ、フラフラしてる女の態度はただのビッチやんか、と思う人もあるってもんさ。


先日購入のメタルDVD2枚。最近はこれをプレイし続けています。
ときには聴きながら眠ってしまうこともあり、まるで子守唄のように夢の中に音がしみこみ響いていく。
怒り、憎しみ、苦しみ、痛み、悲しみ、孤独、それらがその音の中にある。
それらがあるから、強くなれる。それらがあるから生まれた繊細な響きが、胸の中にしみこんでいく。
自分の中にそれらが存在し、同じ痛みをその中に感じる。怒り、叫び、荒れ狂い、のたうちまわり、こみ上げる感情を叩きつける。どんな美しいものも癒せない痛みを、それらが癒してくれる。

音楽を愛するのに、作り手そいつ自身の人間性なんて関係ない。小説や映画と同じ。優れたストーリーテラーは、優れたウソをつくことが出来るもんさ。
英雄崇拝はするまい。愛には溺れまい。見えるものも見えなくなってしまう。
だけどまあ、曲やインタビューを通じて、そいつの人生観、アティチュードを知るようになる。そいつの心の流れを感じ、そいつの弱さや脆さといったものを感じ、それが心の中に鳴り響いてくることがある。いつの間にか、それに心が動かされる。
いっしょに年をとっていきたい、見守りたい、そう思うバンドに出会うことがある。
世界の果てに、この地上のどこかに、やつらが存在し、やつらが懸命に生きようとあがいてる。
同じ時代を生き、同じ世界を見つめる。不確かな明日を見つめる。
それを感じながら、今夜も子守唄にして眠るんだ。


2005年01月03日(月) 探検

ひさびさに海外ボツニュースのバックナンバーを探検していましたら、OSたん達の擬人化美少女サイトにたどり着きました。ちょっと重い仕事を言いつけると固まっちゃう美少女たんなのですってよ。
うちのWinMeたん、けっこう可愛かったよ。最後に画像にWinMeなトヨタF1マシン見つけて、またまた大笑いですことよ。ちょっと重いラルフたんを乗せて固まったらどうしましょう?(「ラルフたん」を「ラル負担」と変換しやがりましたよ、うちのWinMeたん入りPCはよ〜!(-.-;))

さらに笑ってしまったのが『パイレーツ・オブ・カリビアン』の続編にキース・リチャ−ズがジャック・スパロウ船長のパパ役で出演?というニュース。ジョニ−・ディップがジャック・スパロウ船長のキャラ作りの参考にしたのが、キースおとっつぁまだったそうで。...あの極太アイラインは、そーだったのか。ふは、ふははは、ふはははははは。
キースというとコックニー訛りの独特の声がすぐ連想されるので、それほど似てるとは感じないんですが。ほんにキースなら立ってるだけで海賊よなあ。まあ、楽しみにしておきましょ。(笑)

あちこち探検にまわっていると大昔の懐かしいバンドの写真なども見つけたりしました。おそらく「No Life 'Till Leather」時代のMETALLICAとか愛らしいフリル着てた頃のJUDAS PREISTとかピチピチに若い頃のIRON MAIDENなどなど。ほんに可愛らしくて微笑ましいくらい。ふふ、ふふふふふ。
20年メタルを聴いているけれど、私の好みの基本的なところは少しも変わってないんですな。
胸をせつなくさせる美しいメロディ。ザクザクと切れ味のいいリズムギター。曲と分かちがたく結びついたギターソロ。悲壮感と凛とした気高さ。反骨精神と官能性。力強さと繊細さのコントラスト。
ほんのわずかの間しか夢中になれなかったバンドは多いけど、10年、15年、そして20年、愛し続けられたバンドがいる。次のアルバムが心から楽しみだと言えるバンドがいる。
なんて幸せなことだろう。


2005年01月01日(土) ファンタジー欠乏症

雪景色の正月。たいして積もってはいないが、出かけるのが億劫だ。
ゼンザイ食べて、レンタル屋で借りた映画三昧の1日。
最後の一本のタイトルが「エクスカリバー」で、これはごく最近の作品らしく、コミカルなタッチの軽い物語。ラストの1本が暗〜く後味悪くなってしまうとたまらないから、カンは正しく働いてくれたわけだ。

アーサー王の物語は、しばしば映画の題材となってきた。
あるインタビューに「エクスカリバー」の名が出てきたとき、どの映画だろうと思った。いくつもの映画がアーサー王を描き、さまざまな解釈の円卓の騎士の物語を描いてきた。
「エクスカリバー」の孤独な騎士。・・・そう彼は言った。
私がまず連想したのは、ジョン・プアマン監督作品だ。
物語の中のアーサー王は、親友ランスロット卿とギネビア王妃の裏切りに、聖剣エクスカリバーを捨てる。王が傷つき、王権の象徴を捨てることによって、国土もまた傷つき荒廃する。王が再び生命力を取り戻して陣頭に立つとき、王の歩む道に花々が開きあふれていく。王を待つのは、彼の後継者と称する、息子モードレッドとの戦争だ。
81年の作品だ。かなり昔という気もするけれど、彼が歩もうという道にどこか似てはいないか。
そう、たぶんこれに違いないだろうと思う。

今見るとおそらく、特撮技術の古さは目立ってしまうだろう。当時でさえ、潤沢な予算を持って製作されたとは見えなかった部分だ。そこが物語の仮想空間への感情移入にブレーキをかけるところはあった。
それでも、数多くのファンタジー映画、騎士達の物語を描いた映画がある中で、もっとも印象的な映画のひとつだと私は感じるのだ。
剣の打ち合う音、鎧の硬さと重み、アーサー王をめぐる愛情と絶望の物語、それがたしかに描かれているからこそ、非現実な存在である魔法もまた力強さを得る。
エクスカリバーを受け取る湖の精の腕。湖に消えるエクスカリバーは、胸を裂くような痛みと美しさを感じさせる。

私はファンタジーが好きだ。SFが好きだ。B級スペオペが大好きで、神話や騎士達の時代の物語も大好きだ。けれど、多くのファンタジー/SF映画も小説も、なかなか私を満足させてはくれない。好きだからこそ、もっと素晴らしいものを!と望んでしまう。

「ロード・オブ・ザ・リング」3部作を見て、これはいつか原作を読まなくちゃな、と思った。たぶんトールキンの原作の中には、映画製作者が描ききれなかったさまざまなイメージが洪水のようにあふれていることだろう。
第1部の「旅の仲間達」を見たとき、これは困ったぞ、と思った。私は物語の中に没入するきっかけをつかむことが出来なかった。そして、素晴らしく贅沢にお金をかけたCGのカメラワークに、怒り狂ってしまった。
すべてをありありと描こうとして、絵物語としては美しい絵。身長の格差を際立たせるようにカメラ位置に工夫を凝らしている。だが、動きとしてはどうか。つむがれた物語そのものが鳴り響こうとする時に、この特殊撮影には、カメラワークには、ひどく気をそがれる。作られたものであるという意識をけっして忘れさせてくれず、物語への感情移入の半ばで現実に呼び覚ましてくれる特殊撮影たち。たぶん私は、この監督の感覚を愛せない。かえって想像力の限界をもうけてしまうようなこの映画の世界を、もったいないと思ってしまうのだ。
物語の冒頭で、大軍団が出現する。ここの構成で、もう逃げ出したくなった。
フロドとガンダルフが出会う。次々現れる、作りこまれた映像。私は困惑し、感情移入するきっかけを失っていた。
さらに困ったことに、フロド役の少年の笑顔が、プロモーションビデオの中でケイト・ブッシュが演じた少年を思わせた。脳裏に他の映像が連想のように浮かんでしまう。
ケイト・ブッシュ、私の女神様で巫女様で魔女様だ。この人は<パフォーマンスしている>という感覚を強烈に感じさせるお人なのだ。
プロモーションビデオの中で、ケイトの演じる少年とドナルド・サザーランドの演じる老紳士は、雲を造る機械をたずさえて旅をする。疲れた様子の老紳士。無垢な笑顔の少年。ふたりは雲を造る。もくもくと、空いっぱいに。
そのシチュエーションだけで、その絵だけで、なんだか胸が痛くなるんだ。泣きたくなっちまうんだ。
ケイト・ブッシュとドナルド・サザーランド。・・・これがしじゅう脳裏に浮かんでくれるんじゃあ感情移入どころではない。けっきょくこの感覚は、3部作の最後の瞬間まで続いてしまった。本当に、これには困ってしまった。

おそらく、私が物語に求めるのは、その存在だけで心に痛みを感じさせる絵なのだろう。
たぶん「指輪物語」の世界には、そんな絵があるように感じるのだが。「ロード・オブ・ザ・リング」の監督の感性は、この映画の絵はあまりにもめまぐるしく、私にそれを感じる瞬間を充分に与えてはくれなかった。
そいえば、私は「スターウォーズ」にも困惑したんだよな〜。
なんだろうねえ。大ヒット映画の王道には感性合わないのかもしれないな。(-.-;)

ああ、どこかに、見つめるだけで哀しくなるような、そんな情景が描かれたファンタジー作品を、今年は見つけることが出来るだろうか。

忘れるところだった。オレ、ゲド戦記の続巻まだ見つけてないじゃん。(^^;)
そういや、F1総集編ってもう売ってるんだっけ? 探しに行かなきゃなあ。


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