浪漫のカケラもありゃしねえっ!
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2006年05月22日(月)

鈴木 亜久里 井出にとっては難しいものだった

井出くん、英語あかんかったんか。
そりゃあ、きついわな。(^^;)
アグリさんがレース中通訳しとったそうなんですが・・・。
アグリさんの英語ってどんなんだったんやろ?
いや、まあ、IRLでも長くチームしてはるんやから、けっこううまいんだろうとは思いますが。
F1を知ってからアグリさんのオモロ発言しかTVで聞いてないんで、イメージが…。(笑)

そいえばなあ、どのF1誌か忘れたけど、アグリさんが井出くんにセッティングのこと聞いても、アグリさん自身にも彼がどうしたいのか伝わってこない、それでは困るんだ、と言ってたっけ。
もちろん、マシンに慣れていない分、模索してたところもあるんやろうけど。

日本人ドライバーは日本のカテゴリーでは納得いくまでセッティングを煮詰められる。けれど、海外カテゴリーではそうはいかないから、なかなか適応できないとも聞きます。
自分に合わないマシンでも速さを見せつけることのできる能力、すぐにセンサーとして役立ちそれを表現できる能力、そしてエンジニア達とのコミニュケーション能力。
それらのどれが欠けても、エンジニア達の信頼は育たない。
大きな壁になってしまうんだよな。
まー、どんなセッティングでも超速見せることで、言葉がまだうまくできない子でもチームから頼りにされることがあるかもしれんけどさ。
才能ある子たちが集まる世界だから、競争は厳しいよね。


2006年05月20日(土) ダヴィンチ・コード特番

「ダヴィンチ・コード」映画公開直前特番、ついつい見てしまいました。
修復された「最後の晩餐」。
黄ばんだニスを除去した「モナ・リザ」がどのようになるかのシュミレーション。
・・・修復を終えたミケランジェロの「天地創造」や「最後の審判」のごとく、明るく美しい光と色に彩られた名作たち。
ルネッサンス。
暗黒の中世を越えた、輝く時代にふさわしい。

美術史の世界、その絵画への評価も変わりつつあるんだろうか。
西洋美術史教えてくれはった学長先生、元気でいてはるかなー。

−−

最近あまり日記を書く元気がなくなったのは、先月ひさしぶりに「架空オープニング」を書いてみたら、そのあとにサンマリノGP。
あー、今回の「架空オープニング」、キレがよくないなーという自覚もあって。
サンマリノだから、セナさんの話題は出るかと思ってたんだけど。
地上波のオープニングで、やられた−!と思ったのよ。

私は、セナを知らない。
たぶん彼を描くことはできない。
泣き崩れるミハエルの姿の映像を何度も挿入されることで、さらにヘヴィにやられてしまった。

・・・ああ、こういう痛みは描けないよなー。
ためらっちゃうよなー。
書いてみようかと思った。
書けなかった。
鳴り響きそうな弦の振幅が、痛みでぶれてしまう。
まだ、私は、その痛みを書くことができない。
その時代を描くことはできない。
そう思ったら、なんだかよけいに書けなくなってしまった。
「架空オープニング」は、地上波オープニングのパロディではじめたのにね。
気負いすぎなのかもしれないねー。


2006年04月21日(金) 架空オープニング習作

『悪名』

おまえに情熱は残っているか。
頂上へ、さらに高みへと、
おまえを突き動かし、
おまえを導いてきた。
あの熱い血は、今も燃えているのか。

おまえに夢は残っているか。
飢え渇き、熱望し、
おまえが見つめ続け、
おまえの求めてやまなかった、
約束の地。

煮えたぎるような渇望の果て、
おまえの手からすり抜けていった名誉。
おまえはそれを取り戻そうと、
今日も戦い続けているのか。

気の遠くなるような、長い道を。

おまえの切り開いた道の鋭さゆえに、
おまえの渇望の激しさゆえに、
おまえの人生につきまとってきた、
耳をおおうような悪名。

人々は囁く。
鋭く容赦ないおまえを。
おまえの言葉に含まれていた毒を。
おまえの愚かしいまでの激しさを。

おまえはひとり立つ。
悪名の中に。

人々は気づかない。
その堅い鎧の中に、
脆く傷つきやすいおまえがいることを。
おまえが彼らの囁きに、
どれほど傷つけられてきたかを。

それでも、
おまえは見つめ続ける。
ただまっすぐに。
おまえの求め続けるもの。
ただそれだけを。

幾千の口がおまえを嘲笑い、
幾万の目がおまえを冷たく眺めようと、
おまえが作り出してきたもの、
築き上げてきた名誉を、
誰も汚すことはできない。

おまえに牙は残っている。
おまえの道を妨げるものを、
噛み破る鋭い牙。

悪名に彩られし者。
地上に君臨する美しき獣。

人々の悪罵を踏みしだき、
まっすぐに進むがいい。

狩りの時は迫っている。


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