浪漫のカケラもありゃしねえっ!
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鈴木 亜久里 井出にとっては難しいものだった
井出くん、英語あかんかったんか。 そりゃあ、きついわな。(^^;) アグリさんがレース中通訳しとったそうなんですが・・・。 アグリさんの英語ってどんなんだったんやろ? いや、まあ、IRLでも長くチームしてはるんやから、けっこううまいんだろうとは思いますが。 F1を知ってからアグリさんのオモロ発言しかTVで聞いてないんで、イメージが…。(笑)
そいえばなあ、どのF1誌か忘れたけど、アグリさんが井出くんにセッティングのこと聞いても、アグリさん自身にも彼がどうしたいのか伝わってこない、それでは困るんだ、と言ってたっけ。 もちろん、マシンに慣れていない分、模索してたところもあるんやろうけど。
日本人ドライバーは日本のカテゴリーでは納得いくまでセッティングを煮詰められる。けれど、海外カテゴリーではそうはいかないから、なかなか適応できないとも聞きます。 自分に合わないマシンでも速さを見せつけることのできる能力、すぐにセンサーとして役立ちそれを表現できる能力、そしてエンジニア達とのコミニュケーション能力。 それらのどれが欠けても、エンジニア達の信頼は育たない。 大きな壁になってしまうんだよな。 まー、どんなセッティングでも超速見せることで、言葉がまだうまくできない子でもチームから頼りにされることがあるかもしれんけどさ。 才能ある子たちが集まる世界だから、競争は厳しいよね。
2006年05月20日(土) |
ダヴィンチ・コード特番 |
「ダヴィンチ・コード」映画公開直前特番、ついつい見てしまいました。 修復された「最後の晩餐」。 黄ばんだニスを除去した「モナ・リザ」がどのようになるかのシュミレーション。 ・・・修復を終えたミケランジェロの「天地創造」や「最後の審判」のごとく、明るく美しい光と色に彩られた名作たち。 ルネッサンス。 暗黒の中世を越えた、輝く時代にふさわしい。
美術史の世界、その絵画への評価も変わりつつあるんだろうか。 西洋美術史教えてくれはった学長先生、元気でいてはるかなー。
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最近あまり日記を書く元気がなくなったのは、先月ひさしぶりに「架空オープニング」を書いてみたら、そのあとにサンマリノGP。 あー、今回の「架空オープニング」、キレがよくないなーという自覚もあって。 サンマリノだから、セナさんの話題は出るかと思ってたんだけど。 地上波のオープニングで、やられた−!と思ったのよ。
私は、セナを知らない。 たぶん彼を描くことはできない。 泣き崩れるミハエルの姿の映像を何度も挿入されることで、さらにヘヴィにやられてしまった。
・・・ああ、こういう痛みは描けないよなー。 ためらっちゃうよなー。 書いてみようかと思った。 書けなかった。 鳴り響きそうな弦の振幅が、痛みでぶれてしまう。 まだ、私は、その痛みを書くことができない。 その時代を描くことはできない。 そう思ったら、なんだかよけいに書けなくなってしまった。 「架空オープニング」は、地上波オープニングのパロディではじめたのにね。 気負いすぎなのかもしれないねー。
2006年04月21日(金) |
架空オープニング習作 |
『悪名』
おまえに情熱は残っているか。 頂上へ、さらに高みへと、 おまえを突き動かし、 おまえを導いてきた。 あの熱い血は、今も燃えているのか。
おまえに夢は残っているか。 飢え渇き、熱望し、 おまえが見つめ続け、 おまえの求めてやまなかった、 約束の地。
煮えたぎるような渇望の果て、 おまえの手からすり抜けていった名誉。 おまえはそれを取り戻そうと、 今日も戦い続けているのか。
気の遠くなるような、長い道を。
おまえの切り開いた道の鋭さゆえに、 おまえの渇望の激しさゆえに、 おまえの人生につきまとってきた、 耳をおおうような悪名。
人々は囁く。 鋭く容赦ないおまえを。 おまえの言葉に含まれていた毒を。 おまえの愚かしいまでの激しさを。
おまえはひとり立つ。 悪名の中に。
人々は気づかない。 その堅い鎧の中に、 脆く傷つきやすいおまえがいることを。 おまえが彼らの囁きに、 どれほど傷つけられてきたかを。
それでも、 おまえは見つめ続ける。 ただまっすぐに。 おまえの求め続けるもの。 ただそれだけを。
幾千の口がおまえを嘲笑い、 幾万の目がおまえを冷たく眺めようと、 おまえが作り出してきたもの、 築き上げてきた名誉を、 誰も汚すことはできない。
おまえに牙は残っている。 おまえの道を妨げるものを、 噛み破る鋭い牙。
悪名に彩られし者。 地上に君臨する美しき獣。
人々の悪罵を踏みしだき、 まっすぐに進むがいい。
狩りの時は迫っている。
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