日々のあわ
あかり 



 夕方

道端にしゃがんで泣いた。
こんなふうに泣くのは初めてかもなぁなんて冷静さもなく。
少しだけうずくまって泣いた。

部屋に帰っても力がでなかった。
不安なんだ。何かが。

温かい毛布にくるまれているような安堵する空間を
私は充分に知っているのに、
どうしてなんだろう。

台風のせいか、雲がひどく早く流れる藍色の空。
「ママ、そらの色が綺麗だねー」
と次男Kが空を見上げて言った。

綺麗だけどちょっと怖い感じの空。
自分の中心がすこしだけぶれる。



2004年09月08日(水)



 おへそ

あと少しで家に着く、というところで大雨にあった。
夜空が一瞬明るくなり雷も鳴っていた。

前に次男K、後ろに長男Rを乗せた自転車三人乗り。(3人合わせて93キロ:笑)
あまりに強い雨で、ふらふらしてしまう。
危ないのでガード下に雨宿りをした。
しばらく様子をみるものの、一向に止む気配なし。
長男Rが「どんどん強くなるみたいだから、僕降りて走るから、ママも自転車でパーっと行っちゃいなよ!」
と、なんとも頼もしい言葉をかけてきた。
おー。頼もしいぞ。長男。と、後ろをふりかえると・・・
長男R、しっかり片手でお臍を押さえている。
前に座っている次男Kも同じく片手でぎゅっとお臍を押さえている。

「だ、大丈夫よ〜、こんな時に雷さま、おへそ取ったりしないから〜」(母大笑い)

もう、こみ上げる可笑しさと、じわじわとわいてくる愛しさとで、
ずぶ濡れになりながらもホクホクした気持ちで帰宅。

あったかいお風呂につかりながら、
「ふぅ〜。なんかさー、氷がだんだん溶けていくみたいだよ〜」
と長男R。
意味不明だがなんだかとってもよくわかるよ。

「パパの会社、屋根あるかなぁ〜」
と次男K。
はい、彼なりに心配してますよ?お父さん(笑)

明日もきっと雨だ。台風がくると耳鳴りが大きくなる。
でも大丈夫。
明日は何して過ごそうか。

2004年09月04日(土)
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