日々のあわ
あかり 



 遠くの被害

土曜日はお芋堀に行って帰りに買い物をしたりしていたので、地震のあった時間
外に居た。自転車に乗っていたとおもう。揺れたことにも気づかなかった。


私は機関紙を作る部署にいる。
先週、入稿ぎりぎりで見出しを変更した。
台風が上陸してその後の進路を予測して「台風一過、晴れてうんぬんかんぬん」と
見出しに書いていたのだが、急遽、まったく違う言葉をもってきた。
あれだけの被害がでたのにこんな見出しではちょっと・・・と。
全国で読まれるものだし、当然被害がでた地域でも読まれることになる。
そんな考えにいきあたるまでの時間がなんと長かったことか。
私も含め、かなり鈍感である。

台風にしろ、地震にしろ、いくら頭で考えても対岸の火事である感覚がどこかにあるところは否めない。
痛い目にあわないと解らない。

地震で生き埋めになって亡くなった子供達のニュースに泣いても、お昼になればランチには何を食べようかなどと考えていて心を痛める自分が白々しく、でも嘘ではなく、果たしていったい何をしたらいいかわからなくなる。
自分が被害にあったとしたら、親兄弟が犠牲になったとしたら、考えればすぐにわかることなのに。

今回の地震の緊急報道で、子供達が見ていたテレビ番組が中断され、彼らは口々に文句をいった。
今どういう状況なのか、ここでたくさんの人が逃げておうちが潰れて怪我をしてもしかしたら死んでしまった人もいるかもしれないのよ。と、自分にも言い聞かせるように話して聞かせた。

救援物資が十分にいきわたりますように。被災者の方々がちゃんと食事が取れますように。

2004年10月24日(日)



 いもほり

無性に土が触りたいと欲していたところ、芋ほりのお話がありまして、
行って参りました。
長靴はいて鎌もってツルを切ると、もわんと土の匂いとともに様々な虫がでて来てちょっとびっくり。子供達は大喜び。

芋虫、てんとう虫、蜘蛛、かみ虫、すいっちょん、ミミズ、バッタ、蟷螂・・・
よくもまぁこんなに沢山の種類の虫がお出ましになったものだとしばし観察してしまいました。

急に太陽に照らされてみんな大慌てで逃げてゆく。
そして、私たちは黙々と芋を掘る。

沢山採れました。大きいのやら小さいのやら、半分モグラに食べられたものやら。
掘っていると急にやわらかい土のところがあって、手がすーっと入っていく穴があるのですが、どうやらモグラの穴らしく。
こんな近所で(一応東京都です:笑)こんな自然にありつけるとは。

大根の葉の間引きも手伝ってきました。
かわいそうだなぁと思いながら間引いていたら、「お先にいただきますよ」と思いながら抜くといいよ、と教わりました。
(若い大根の葉っぱはとても美味しかったです。)
畑では野菜をまたがないこと。
畑のルールも教わりました。

焼き芋のための火をおこすため、子供達は一生懸命火種に空気をおくりこんだり枯れ草をくべたりしていました。
なんとも心が温まる光景で、焼けたおいもの温かさも手伝って、寒い一日だったけど身も心もほかほかです。

♪やっきいもやっきもお腹がグー。ホカホカホカホカ、あちちのちー♪

今日一日中歌っていた焼き芋の歌が頭をぐるぐるまわっています。





2004年10月23日(土)
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