麻綴り
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2003年07月27日(日) カレーおっぱい。

久々に晴れた朝。
夏休みはこうでなくちゃね。
なんだか、子どもの頃の夏休みの朝の、そわそわするような気持ちを思い出しました。

  ***

先週は娘の風邪で休んだけれど、今日はいつも通り教会へ。

昼過ぎには、おばあちゃんに息子をみていてもらって、1時間と少しフリータイムをもらいました。教会は町なかにあるので、1時間あると、その気になれば何でも買いに行けます。
どこへ行こうかな……と思ったけれど、結局、ブックオフと本屋で合計8冊の本を買って終わりました。あっという間の1時間だったけど、収穫には満足。おばあちゃん、ありがとう。

教会に帰ってみたら、息子はお腹をすかせて大泣きしていました。
ごめんごめん。
でも、出かけるときは、おっぱいを飲んだばかりで落ち着いてたから……。

  ***

夕御飯は、日曜恒例のスパゲティではなく、久々にカレーを作りました(夫の要望で)。娘が、ジャガイモの皮むきやら、人参の乱切りやら、ピーマンの種とりやら、いろいろ手伝ってくれました。
ルーから手作りの、おっぱいにもやさしい、アトピー仕様のカレーなんですが……それでもおっぱいは「カレーおっぱい」になっちゃうんですよね。聞いた話では、やっぱり不味いらしい。
息子は、特に不平も言わずに飲んでましたけど。


2003年07月26日(土) ハープケースの上でねんね。

約1カ月ぶりにハープクラブに参加しました。

夫に車で会場前まで送ってもらいました。スリングで息子をだっこし、背中にリュック、右肩にイヴのケースを背負って、娘と一緒に階段を上って3階の音楽室へ。
子供が生まれてみて、イヴは軽いハープでよかったなぁとつくづく思います。これより重かったら、とても赤ん坊づれで持ち運べそうもないもの……。

車の中で寝ていた息子は、しばらく眠そうにボーッとしていたので、「この隙に!」と、ハープのソフトケースの上にスリングごと下ろしてみました。即製のベビーベッドです。
どうかな……と思ったけど、しばらくグズらずにいてくれて、まずはいくらか練習ができました。「ここはどこ? なんでこんなとこに寝かすの?」というような顔はしてましたけどね……。

クラブは、10月13日の市民音楽祭に向けて、練習が始まっています。
Old English Melodiesという曲と、アイリッシュ中心の4曲メドレーの2パートに分かれて練習しています。両方参加する人も多いのですが、私はメドレーの方だけに加わります。このさい無理は禁物。子連れで参加するだけでも、かなりハードなので。

今日は、まずEnglish Melodiesの方から合わせがありました。
その頃には息子も我慢の限界がきたらしく、グズグズいいだしたので、スリングで抱っこして授乳しながら、ほかの人たちの練習を聴きました。
休み時間を挟んで、メドレーの方の練習時間になると、手の空いている方に息子のだっこを頼んで、合わせに参加しました。
息子は時々、声を上げたりもしていましたが、なんとか最後までもってくれました。

メドレーの曲目は、以前弾いたことのある曲ばかりなので、合わせにもなんとかついていけました。相変わらずミスは多いけど……。
まずは参加することに意義がある、ということで、とりあえずこの調子で練習を頑張ります。


2003年07月25日(金) 息子のこの頃。

娘は、2泊3日で1階のおじいちゃん・おばあちゃんのところにお泊まりに行っています。静かだ……。

  ***

風邪と闘っているうちに、あっという間に1週間がたってしまった感じ。
もう明日は土曜日か……。ハープクラブの日です。今度は出席できるかしら……?
風邪のせいで、またもや練習が途絶えてしまいました。今日は、昼間、久々に弾いたけど。これから、もう一度、練習します。

  ***

息子はだいぶ大きくなりました。昨日から、紙おむつも新生児サイズを卒業して、Sサイズになりました。
よく笑うようになって、なかなか可愛い奴です。相撲取りのように、りっぱな体型。機嫌がいいときは、赤ちゃん語でよくお喋りをしています。

相変わらず抱っこ大好きですが、少しはベビーラックで辛抱もできるようになりました。せめて、洗濯物を干している間くらいはね……。
脚はムチムチと太く、キック力も強い。ラッコ状態で寝ていると、私の身体の上で、ハイハイのようにずり上がってきます。今日、マットの上に置いてみたら、10センチくらいは、もがきながら這って進みました。首もだいぶすわってきたようです。

ちょっぴり自慢なのは、0カ月のときから、おまるで用が足せることです。もちろん、おむつにもしちゃうのですが、おまるに座らせると、かならずウーンといきみます。ウンチは出るときと出ないときがありますが、おしっこは、9割方、かならず出します。
もともと入院中に、おむつを換えようとするたびに、おしっこの噴水が上がって、服もシーツもタオルも全部交換……ということが続いたので、退院したらおまるを使うぞ、と心に決めていたのです。退院してさっそくためしてみました。結果は大成功。おむつを換えるときに、まずおまるにすわらせると、たいがいシーッとおしっこが出る。これで、噴水にやられることが、かなり少なくなりました。
そして、四六時中ウンチが出ている子なので、おまるでウンチができる確率もかなりのもの。ただし、おむつにも同じくらい頻繁にしていますけど……。

娘が、今の息子くらいだったときには、アトピーが急速に悪化して、子育てを楽しむどころではありませんでしたが。今は楽しいです。
娘のときはね……最初の子だったし、まだおじいちゃん・おばあちゃんと同居もしていなかったし。
顔が湿疹でものすごい状態になり、グズってグズって夜も寝ないし、頼りの夫の帰りは遅いし、まあとにかく、日々を送るのがやっとという感じで、子どもが可愛いなんて思えなかったもの……。

今はとても恵まれています。
それに、息子のおかげで、自分が今、変わりつつあるのを感じています。新しい世界が開けてきそうな……。
つらかったことにも、きっと意味があるんだろうと思います。


2003年07月24日(木) 「叱られる」こと。

今日、娘と一緒に、久しぶりに「さわこの一日」のCDを聴きました。2歳児の「さわこちゃん」の一日が描かれた、英語の教材です。

私は、自分が英語に関わる仕事をしていながら、娘の英語教育はいい加減にしてしまって、たいした成果も上がっていません。赤ちゃんのときは、わりにインプットもできていたのですが、その後、かなりサボったのと、下手にプレッシャーをかけてしまったのとで、英語の「お勉強」を嫌がるようになってしまいました。英語教室にも行かせてませんしね……。
でも、最近は、英語の歌のCDを何度も聴いて自然に覚えたり、日常の英会話ごっこを楽しんだり、ようやく少し取り戻せてきたかなぁ、というところです。

といっても、今日の話題は、英語教育のことではありません。
その「さわこの一日」を聴いたとき、娘の発言に驚かされたので、そのことを書きます。

この教材は、3枚のCDで構成されているのですが、これのパート3をかけようとしたとき、娘が
「パート3が一番楽しいんだよね〜」と言いました。
「え、そうなの。なんで?」
「だって1回も叱られないんだもん」
「?」
「パート1は1回。パート2は3回。パート3は0回、叱られるんだよね〜」

ビックリしました。私は、さわこちゃんが何回叱られるかなんて、そもそも気にしたことすらなかったから。
叱られるといっても、2歳児のことですから、ご飯をグチャグチャにしたとか、お友だちとケンカをしたとか、その程度で、さほどきつく叱られているわけではないのです。物語の本筋とは、あまり関係ないし……。
しかし、娘がそんなに「叱られる」ことに敏感に反応しているとは! これはかなりの衝撃でした。
うーん。私は、そんなに娘を叱っているかなぁ。叱るつもりはなくても、あれこれ注意だの指示だのを与えすぎているかなぁ。それを娘は、「叱られた」ととっているのかなぁ。
うーん……。
反省です。

娘はいつも、私にいろいろ言われて、何とか期待に応えたい、叱られたくない、と思っているんだろうなぁ。
このところ特に、「えーー」とか「やだ!」とか言って反抗することが多いんだけど、本当は叱られたくなくて、気持ちが傷ついているのかも。

もっとおおらかな母親になって、叱るよりも、褒めて育てる子育てができるといいなぁ。


2003年07月23日(水) おっぱいのこと。

やっとのことで、風邪はほぼ回復に漕ぎ着けました。まだ少し、喉はヒリヒリしてますが、とりあえずOKです。
うちのベイビーは、普段から鼻が詰まりがちなのですが、このところ、だいぶひどいので、もしかしたら彼にもうつってるのかも。ちょっと、コンコンいってるし。機嫌はいいので、あんまり心配してませんが。

  ***

夜寝る前、私が片づけをしている間に、ベイビーが泣いていたら、お姉ちゃんが膝にだっこしてくれました。
行ってみると、娘はパジャマをまくり上げて
「ほら、***(弟の名)。おっぱいだよ!」
と、胸を吸わせようとしていました(笑)
「なにやってんの……」
「これがおっぱいだよ、***。ねーね(お姉ちゃん)のおっぱいだよ!」
抱かれたまま身体をのけぞらせて、すがるような目で私を見ている息子。
息子にしてみれば笑い事じゃなかっただろうけど……ついつい笑ってしまいました。

  ***
 
娘はずっと、おっぱいが気になって仕方がないようです。

そもそも、3歳の誕生日の翌日までおっぱいを飲み続けた経歴の持ち主でして、おっぱいが大好き。
3歳まで飲み続けるというのは、どういうことかというと……しっかりお喋りができるようになって、一見赤ちゃんではないのに、おっぱいだけは飲むという状況です。
デパートの授乳室で、おっぱいを飲み終えた後「ごちそうさま!」と元気に挨拶して、ほかのお母さんを一瞬ギョッとさせたり(赤ちゃんがしゃべった!と思ってビックリしたようです)、乗り物の中で大きな声で「おっぱいちょうだい!」と要求して注目を浴びたり……。あまりにも恥ずかしいので、「おっぱいちょうだい」と言うのは、小さな声で、という約束にしました。私が子連れで自動車の教習所に通っていたとき(娘は2歳半くらい)、帰りのスクールバスに乗ると、娘は決まっておっぱいを飲んでいました。大きな声で「おっぱい……!」と言いかけて、ハッと気づいて、囁き声で「おっぱいちょうだい!」と言い直す娘。あの嬉しそうなニコニコ顔が忘れられません。

まぁ、そういうやつですから、娘は、弟が生まれてくる前から、「赤ちゃん生まれると、おっぱい出るの?」などといって興味津々。
息子の入院中、私が搾乳にいそしんでいるときも、まとわりついてきて、「いいな、いいな……」と飲みたくて仕方がない様子でした。
「おっぱい飲みたいの?」
「うん、飲みたい」
「あんたね……自分はもうおねえちゃんだ、とかいうプライドはないの?」
「でも、おいしそうなんだもん」

そうそう、おばあちゃんに聞いた話。一緒にお風呂に入っているとき、こんな会話があったそうです。
おばあちゃんのおっぱいを見ながら「おばあちゃん、おっぱいもう出ないの?」
「そう。もう出ないんだよ」
「私も、おっぱい出ればいいのに……」
「出たらどうするの?」
「自分で飲むの!」
……よほど飲みたかったようです。

娘はふざけて、何度か吸い付こうとしてきました。
まだまだ小さな子どもだと思っていた娘も、赤ん坊の息子と較べてしまうと、異様に大きく見えてきて……この大きな顔、大きな口、立派な歯並び……これで胸に吸い付かれるかと思うと、怖くて腰が引けてしまいます。

あまりにもしつこく飲みたがるので、息子の退院後、あまった冷凍母乳を溶かしたものを、コップに入れてやりました。でもそれは、冷凍してあったせいか、やや古くなっていたせいか、とにかく、あまりおいしくありませんでした(私も味見してみたけれど、なんか生臭くて)。
それ以後、飲みたがるのは一段落しましたが……。

そんなこんなで、おっぱいについては、かなりこだわりのある娘です。
しかし、自分のおっぱいを弟に飲ませようとするとは……。
予想外の行動で、おかしいです。

  ***

この文を書いている途中で息子が起きたので、また例によって、片手で抱いて授乳しながら続きを書いています。

この子は何歳まで飲むのかなぁ。
私としては、本人が納得するまで、存分に飲ませてやりたいと思っています。
さんざん泣かせて「断乳」するのって、意味があるとも思えないし。自然に、その子にあったタイミングで「卒乳」するのが理想でしょう。

母乳は第2のへその緒、という話を、最近聞きました。なるほどと思います。
出産後、身二つになっても、母親と子どもは母乳という絆でしっかりつながっているんだなぁ。
私の食べたものがおっぱいになって、この子の命と肉体を育んでいく……。

息子の入院中、まだ直接授乳できなかったとき、すごくつらかったのですが、あれは、母子の絆が人為的に切られた状態だったからなんですね。
息子が生まれてから、一度も自分の乳首を吸わせることを許されず……このまま哺乳瓶しか受け付けない子になったらどうしよう、直接飲んでくれなかったらどうしよう、と悶々と悩んでいました。
せめて、哺乳瓶の中身は母乳でと、意地になって、日夜絶え間なく搾乳を続けていたものです。
今にして思えば、母乳で育てるということは、私にとって、母としてのアイデンティティに関わる重要な問題だったのだと思います。
五体満足に産んでやることができず、ずっと一緒にいてやることもできず、母親としての自分を否定されたような気持ちになっていたときに、唯一の心の支えは、母乳でした。この子におっぱいをやれるのは私しかいない!
看護師さんには、「そんなに母乳にこだわらなくても……べつにミルクでもいいんじゃないですか」と言われたりしましたが。「母乳は調乳しなくていいから楽」とか、「牛乳はアレルギーの心配がある」とか、いろいろ理由はあるものの、やはり、「哺乳類なんだから自分の乳で育てるのが自然だし、何にも介入されず、母乳で子どもとつながっていたい」というのが私にとって一番の、母乳にこだわる理由でした。

今こうして、晴れておっぱい三昧の生活を許されるようになって……こう頻繁に授乳していると、初めて息子が胸に吸い付いてくれた日の感動を忘れかけてしまいますが。
ときには初心に返るのもいいものですね。
日常の中で、「ああ、おっぱいが取り外せたらいいのに!」と思ってしまうこともありますが(風邪でゆっくり休みたくても、授乳は休めないしね)、こんなに子どもと密着した生活をしていられるのも今だけのこと。息子がやがて自立していくまで、精一杯美味しいおっぱいを飲ませてやりたいと思います。

  ***

今日は何だか、えらく長文になってしまいました。
風邪で短縮版が続いた反動か……?
おつき合いいただいて、ありがとうございました。


2003年07月22日(火) 風邪だけど仕事。

風邪はまだ続いてます。熱は下がったみたいだけど、喉がいたくて。
でも今夜は仕事。
今回は特別に、訳す記事も自分で選ばなきゃならないんだけど……とりあえずミヒャのインタビューはおさえておこう。


2003年07月21日(月) 風邪につき休業。

本日、風邪につき休業いたします。
……って、赤ん坊の世話は休業できないんですがね。
熱があるので、本日はこれにて失礼します。


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