release my mask
contents|>
己が醜いからこそ、非常に彼を近くに感じるのです。 私だって、醜い自分はいやだ。ほとほとウンザリしている。このまま死んでしまいたいほど。いいや、突然死する瞬間を今か今かと待っている。 だから彼に惹かれているのだ。それ以上でもそれ以下でもない。ただそれだけなのだ。 自分が醜くなければ、私はこんな風に自分を貶めたりはしない。自虐的な理由で人を好きになったりもしない。美しいものに憧れるのに。 私はそれを否定しなければならない。私だって意味の無い会話を、ほとばしるような愛を、持ってみたい。だのに私にはそれが出来ない。 醜いのはもう厭だ。
|