2011年05月01日(日) |
『名探偵コナン 沈黙の15分(クオーター)』 |
今回は推理を楽しむのではなくて、コナンくんのボードアクションを楽しむ話です。 平次も、キッド様も、黒の組織も出てこないので、話は少し地味でした。都知事脅迫のときに警視庁の面々は登場しますが、すぐに舞台は東京から白銀の世界へと移行してしまうので、少し残念でした。 あとは毛利探偵の出番が少なかったかな。 とにかくコナンくん大活躍の話でした(笑) 『瞳の中の暗殺者』のときも、アトラクションをボードで渡りまくってましたが、今回はスケートボードだけではなく、スノボー仕様が追加されて、林の中や雪山を滑りまくるスピード感が本当に素晴らしかった。 現実的に観てしまえば、ムリムリムリムリとか思っちゃうんですが、映画なんですから!アニメなんですから!ということで、そのシーンだけで見応えがあってとても楽しかったです。
〜〜ネタばれ多々あり〜〜
今回もつっこみどころは満載で、コナンの映画はそこも楽しいところの一つです(笑)
地下鉄が首都高に乗り上げるほどの大惨事でも、死者なしのあっぱれなコナンくんの活躍! 警視庁の発表で「工藤新一」はNGなのに、「江戸川コナン」は連呼して良いの!? 8年間も意識が戻らず寝た切りだった子が、いきなり外に出たり走ったりしちゃダメでしょう! ボード二人乗りにも関わらず、探偵団の危機にアクセルを踏み込む哀ちゃんがカッコいい。 手帳に挟んであったの新聞記事(強盗事件&ひき逃げ事件)に、白地があるってことは、あえて両面コピーなの!? 幼馴染カップルのメロドラマは大人鑑賞者向けでしょうか(笑)「戻ってくるまで何年でも待ってる」って…故意じゃないんだから、事情聴取で終わりじゃないの?殺意の有無はコナンくんが否定してるし。 ラストの「15分」のシーンはちょっとうるっときました。
今月は今まで読んだようなことのない毛色の変わったものとか、読んでみました。
『燔祭の丘』篠田真由美 建築探偵シリーズの完結編です。過去の伏線を拾いつつ、蒼が京介を過去の事件から救う展開で、『原罪の庭』の立場を逆にしたような話でした。 現在の色々な問題はあっさりまとめだけのような気がして、ちょっと物足りない感が残ります。 それにしても、13才のアレクセイが反則で、とんでもない落とし穴があってびっくりしました。 神代先生とモイラの報われなさは、適量加減で良かったかも。深春と綾乃の決着がつきそうなのが一番すっきりして良かった(苦笑)
『ゴーストハント旧校舎怪談』小野不由美 文庫を改訂して単行本化したんですが、麻衣が「普通の女の子」から「威勢の良い女の子」に変貌していて…麻衣の一人称で進むので、旧作を読んでるとちょっと違和感があります。 綾子が麻衣をかばうシーンがちょっとほろりときます。 『伏』桜庭一樹 「伏」と呼ばれる人外をめぐるお話です。馬琴が八犬伝を執筆中の時代もので、元ネタ知ってると、さらに楽しいと思います。私の場合は角川映画程度のうろ覚え; 道雪と浜路の兄妹が、ほとんど夫婦漫才になってて可愛いです。狩られる伏はふてぶてしくて、悲壮感がないのに、発端の過去話は重くて読み応えありました。
『桜庭一樹−物語る少女と野獣−』 特集雑誌が図書館にあったので。↓の2冊はここに載ってたお勧め本。他にもタイトルで選んで色々読んでみようと思います。
『ずっとお城で暮らしてる』シャーリイ・ジャクスン 幽霊屋敷誕生秘話…という話でした。姉を思う妹と妹を思う姉の話。常にどんより。 『クールキャンディー』若竹七海 一度読んだ話ですが、「兄と妹の話で、ラストがすごく好きだった」ということしか覚えていなかったので(私の記憶力ってそんなもん)、二度目でも楽しめました。 やっぱりラスト5頁くらいがもう大好きです。この兄妹は、きっと今後もこんなことが起こるような気がします。…こんな兄が欲しい。
2月からさぼっているので、また四半記になってしまってます。 記憶が残っているものは、ところどころ埋めていく予定ですが、タイトルだけになるのもあるかも。 毎日日記書ける人って、本当に尊敬します。
3月もわりと少なめです。朝も帰りも電車の中で寝てしまいます。 予約可能件数がいっぱいになってしまったので、予約待ち状態が続いたせいもあるかも。
『インシテミル』米澤穂信 時給11万2000円のバイトに集まった人間が、より多くの報酬を得るために殺人を犯していく話。読んだ時には映画が公開してたので、若手はそのキャストで変換して読めました。結城視点のせいか、須和名の行動が気になって仕方なく、ラストでああ〜となります。 数字が苦手な私には、報酬設定が複雑で覚えきれなかった。
『屍鬼』小野不由美 アニメを観たらまた読みたくなりました。アニメ(漫画)とは展開が違うんですよね。本の方が救いがない。本当にまったくない。村人のその後の人生に触れてるあたりもちょっと辛い。 徹と夏野の葛藤が、何度読んでも一番ドキドキします。後半で屍鬼化した律子の割り切り方も好き。 『マリアビートル』伊坂幸太郎 檸檬と蜜柑のやりとりが可愛くて、トーマスを観たくなってしまいました。王子が怖いです。最初から最後にどうなったのかまで、全部怖い…。 老夫婦が、とても良い味で、この家族はこれからも大丈夫だと思えます。 七尾は鈴木先生に癒してもらうと良いよ。 暗殺屋の言った「あんたのお気に入りは死ぬ」というセリフが、いつまでも印象に残ってます。
『プラチナデータ』東野圭吾 DNA検索システムの構築をテーマにした話。初めはちょっと退屈でしたが(システムの説明とか;)、二重人格、数学の天才、謎の美少女と、登場人物設定の幅が広がるにつれ面白くなって行きました。
『白銀ジャック』東野圭吾 スキー場に爆弾が仕掛けられる脅迫話。斜面での犯人との攻防が面白かったです。オチもとてもすっきりしていて、映画とかに向いてそう。ボード組が好きです。
SP(四係)のカッコいいところを、色々たくさんお腹いっぱい見せてもらいました!という映画でした。
『革命前夜』を観ずに映画を観たので、ちょっと消化不良気味のところもありました。公安田中が突然病院にいたり…とか。 でも、野望編の予告があったので、前夜なしでもなんとか話はわかります。
この映画における「革命」とはなんぞや??という疑問は残ったままなんですけどね。たぶんそれは尾形さんがカメラに向かって言ったように、自分で考えろってことなんでしょうね。 うーん…革命か、革命…やっぱり?なんだけど。
もう、アクションが素晴らしくてね! CGやワイヤーアクションって不可能を可能にする技術ではあるけれど、私はSPみたいな方が好きですね。あとジャッキーチェンのカンフー映画とか。 人にできる限界のアクションをやられると、見ているこっちも力が入って、ドキドキするんですよね。
クライマックスの尾形と井上の屋上シーンは、撃てるのか撃てないのか、本当に画面に食い入って観てました。後から思い返すと、心の声漏れてなかったよねと後で不安になるくらいじたばたしながら観てました。たぶん一緒に行った友人は、私以上だったと思われます(笑)
なんだか続編作れそうな終わり方だったので、期待と不安がまだまだ続いてます。作って欲しいような、欲しくないような、微妙な乙女心です。
〜〜以降、ネタバレ多々含みます〜〜
それとは別に、力を抜いたトラップのシーンも大好きなんです。TVシリーズで最高に面白かったのはたぶん病院の回だと思うので! 今回も身近な材料で「やっつけちゃいましょう」って言う薫ちゃんが可愛くてカッコ良くてとても素敵でした。血まみれの手とカッターの刃がアップになったときは、さすがに心臓冷えましたけど; 身近な凶器なだけに怖い…
伊達と尾形の関係は兄弟なんだろうけど、どっちが兄?口調からいったら伊達かな?
TVの前で事態を鑑賞中のエリート官僚の坊ちゃんたちのセリフで「尾形さんは何で実行犯にいるんですか?」ごもっともな疑問です。 結局のところ、尾形さんの目的は、20年前の真相の追究で、そのほかのことは全部「ついで」だったってことなんでしょうね。「雄翔会」も「SP」も全部目的のための手段であって、だから実行犯になって直に目的さえ遂げられれば良かった…と。 うーん、でもそう考えると「大義のためなら俺は死ねる」が浮いちゃうかな?いや、この時点ではまだ死ぬ気ないはず!
ところで、この日国会に配置された四係以外のSPが全員尾形側ってことは、ワケありSPばかりを集めたってことなのかしら。ワケあり多すぎだろ! まぁ、今後の警護環境の向上のためという理由で賛同した人もいるんだろうけど。ワケなんかなくても、「議員の警護のやってらんない感」は誰もが持っていると思うし。
強面のテロリストが、爆弾踏ませながら、衛視に向かって「これをきっかけに衛視に武器の許可が下りるだろう。それまで生きていられたら〜」って言うシーン、言い方が妙にやさしくて良い意味で印象に残ってます。 この人を中心に妄想スイッチが入って、個人株主は官房長官に株を譲渡した後に悲惨な人生をたどって、その血縁者だから参加したとかなら良いのに〜。(残念ながら個人株主は長官の義妹だった;)
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