暖かい毛布に包まれ 意識が朦朧とし 思考が鈍り その時だけを何も感じることなく過ごす
幸せも悲しみも夢の向こうに置き 意識の狭間に漂い続ける
何かに支配される事の自由 自我から解き放たれる自由
何ひとつ考える事無く 何ひとつ味わう事無く
霞越しの天井を見上げる
それを 望む
目に付かない暗い暗い片隅に 意識には上がってこない黒い黒い塵が 知らず知らずに堆積し凝固し いつも向こうから凝視する
僕は‥ 気づかない振りをしていたのか
今は 火で照らされ炙られるしたたるそれを ただただひたすらに喰らい喰らい 駄目とわかっていながら手に取り続ける
あぁ あぁ
叫び 嗚咽
痛む顎がさらなるに深みに誘う
誰か止めてください 誰かこの焦燥感をどうにかできるなら教えてください
|