過去に頻繁に見た夢の一つ。
自分の居住エリアに侵入者が現れるというもの。 狂気の笑みを浮かべ、甲高い声を上げながらやってくる男がいた。 僕は危険が迫ってるのに気づき、部屋の戸じまりを慌てて行うも、 奴はすんでのところで侵入に成功したりする。 それは夢の中の僕にとってとてつもない恐怖であった。 侵入されたら終わり。 そんな強迫観念と闘いながら、必死に各所のカギを閉める。
些細な事だが家は夢ごとに変わる。 高級住宅であったり、今の家であったり。 二世帯住宅もあった。 どちらにせよ、施錠に駆け回るのは一緒だ。
違う夢を見た。 奴が捕まっている夢。 今までは見た事もない他の住人達が騒いでいる。 奴が捕まったんだと何故かすぐにわかった。
ふやけた指腹で反射する汗を撫で拭う
たまに肌の下がこわばるのは余韻のせいか
薄く閉じた目は何を見てる?
僅かに開いた口は何を呟く?
目にかかる髪を払い 頬に触れ 唇に触れる
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