written by 田村 MAILHOME
#仏蘭西の奥深さ
2004年11月02日(火)

以前のフランソワーズの眼には光があふれ、周囲がどれほど暗かろうと、それを明るく照らす力を宿していた。

だが、今となってはそれも昔、力なく片目を閉じ、希望の火を灯す力もすっかり弱まってしまった。周囲は暗闇に包まれ、あの希望に満ち満ちた日々が嘘のようだった。一体、彼女に何があったのか。


要は、愛車のプジョー306(通称フランソワーズ)の片方のライトが点かなくなってしまったのだが、ただでさえ照度の低いプジョーのライトなのに、片方が点かなくなってしまってはある意味致命的だ。フォグランプでフォローするものの、中途半端な光量不足と格好悪さは否めない。そもそも道交法違反だったような気がする。

どうにかせねばと思っていたのだが、交換すら出来ずにかれこれ2週間が経過してしまった。まずいまずいと思っているさなか、本日W林部長を乗せた時のこと。



私「いやぁ、右のライトが点かなくなっちゃって」

W「交換してやろうか?でもこんなの殴れば直ったりするもんだよ」

私「(漫画じゃあるまいし)そんな簡単に直るものなんですか?」

W「1割ぐらいの確率で直る」

私「本当ですかー?ひと昔前のテレビとかじゃないんだから」

W「じゃあ一度停めて殴ってみようか」



言われるがまま停車、車を降り、右フロントライトに回り込むW林部長。





バコッ





殴った!







ピカッ






点いた!





フランス車、思った以上に奥深いようである。機械にはまだまだ人の手の介在する余地は多く、そして私はまだまだ修行が足りないようだ。



#樋口一葉その他を何とか乗り切る
2004年11月01日(月)

新紙幣、初日を乗り切りました。この日のために一年間用意してきた甲斐があったというものだ。今日は起床も早かったので、21時現在にてさすがにそろそろ電池切れです。あたしもう寝る。ぐー。

寝る前に音楽を聴く。こんな疲れた日はPolarisのような優しい曲が身に沁みる。去年の朝霧ジャムを思い出す。当時大好きだった人と行ったのだった。一緒に聴いた「深呼吸」と「流星」が、やけに印象に残った。以来ふとした瞬間に、思い出したように引っ張り出して聴いては、そのたびにあのときの気持ちを思い出す。

今日も久しぶりに聞いた。さびしくやわらかい気持ちになる。もう二度とあの人と一緒に聴くことはないだろうが、それでもいいとも思った。



#衝動買い
2004年10月30日(土)

買っちゃった。




なんてことはない、単なるMP3プレイヤーなのだが、とにかく小さい。どれぐらい小さいかというと。




これぐらい。
メモリが512MBで、大体アルバム10枚ぐらい突っ込める。で、早速突っ込んでみたのだが、これが思いのほか良好で、素晴らしいです。今やこれぐらいのMP3プレイヤーなど普通なのだろうが、実物を見たことがなかった私にとってはかなり衝撃的であった。電気屋で見かけ、店員二人に商品説明をさせ、散々迷った挙句の購入だが、かなり満足。すっげえ、超便利です。ポータブルと言えばカセットウォークマンで時間が止まっていたので、明治の人が現在の平成のIT機器を手にしたくらい衝撃的。明治は言いすぎだと思うが、まあそれに近い気持ちのつもりだ。すげえ。

何せどこに行っても音楽が劣化せずに聴けてしまうのだ。トイレの中でも人目を気にせず聴けるのだ。すごい。便利すぎて怖い。怖いけど便利だから使う。でも怖い。何だこのジレンマは!楽しんでます。

身の回りの物のディジタル化がすごいスピードで進んでいます。物といい情報といい人といい、すごい勢いです。でも面白い。ちょっと前までは、遠く離れた土地の情報なんて分かり得なかったのに、今では即座にインターネッツです。なんだかすごい動画も、ADSLならじゃかじゃか手に入る世の中です。ヨン様の動画が落とし放題ですよ。すごい。うちはISDNだけどな、まだ。

それとともに音楽も身近になる。ちょっと前までは引っ張り出して聴くのが億劫だった曲も、データ化すればワンクリックで聴き放題だ。インディーズの人も、自分の曲をインターネッツでご披露して、我々はそれをお気軽にダウンロード出来てしまう。そこから世界が広がることもある。

レコード会社の販売も変わってきた。ネットで試聴出来て当然、出来ない会社はファッ○ンぐらいの世論になってるわけで。自分の中で。事前に商品内容が分かるというのは素晴らしいと思う。少なくとも自分に合わない音をつかまされる可能性が減るわけだ。

オンラインで曲データが買え、気に入ったものがあれば小さな媒体に収めて持ち運びが出来る。テープやCD、MDみたいな、媒体の制限を常に気にしなくてはならなかったちょっと前とは、えらい違いだ。劇的な変化じゃないか?グラデーションで移り変わってる状況だけど、目を凝らしてみてみると何気にすごいことになってる。それに伴い、音楽が近くなる。いつでも聴けるっていうのは、やはりすごい。もっと近づくことが出来るんじゃないだろうか。可能性はまだあると思う。

なんてことをふと思った。電気屋の店員二人とも、各社から出ているMP3プレイヤーのそれぞれの違いを把握してなかったことについては、この際水に流そう。それぐらいご機嫌だ。というか、「最終的にはデザインの好みです」ってどういうことだ。

奥田民生、最高。サウンドオブミュージックは素敵だと思う。心が洗われるリリックだ。惚れた。浜田亜紀子も惚れた。7188のベースの人ぐらいの認識だったが、すごい才能を持ってるんじゃないだろうか。もうひとりのゆうも、相変わらずだが気に入った。7188はよいと思う。妖怪人間ベム最高。惚れた。Zazen boysもJラップ最高!なわけだが、どういうわけかカーステレオで再生できないので最低だ。最近CDの規格、変わったんじゃないのか。



#ふと
2004年10月28日(木)

いつだってぼくらはおっかなびっくりだ。



#芸人結婚式音楽
2004年10月24日(日)

お笑いが大好きだ。
嫌なことがあったとき、つらいとき、哀しいとき、とにかく笑わせてくれる彼らが大好きだ。人間、笑うことが出来れば案外何とでもなるものだ。

しかし、波田陽区は好きになれない。残念がられても困るし、勝手に斬られても困るのだ。それ以前に、お前は一体誰なんだと言いたい。そもそも芸自体単独で成り立つものとは到底思えず、観客が思わず笑う、この場合寒さのあまりの失笑といってもいいだろう、その笑いがなければとても見れたもんじゃないと思う。


逆に、独自の世界をこれでもかと持っている劇団ひとりなんか大好きだ。前半はあくまで普通の嗜好を持つ人を演じ、後半のある瞬間を境に、一気に変質的な趣味を吐露し、変質者に化けるというのが大体の芸のパターンだが、一般人と変質者が切り替わるあの瞬間が大好きだ。前半の一般人としての言動までが、実は変質性に基づくものなのかと深読みしたくなるところがすばらしいと思う。他にも、ペナルティや東京なんとかというのも好きだ。なんとかの部分は忘れた。

会社の先輩とお笑いについて話す機会があったのだが、どうも波田陽区が好きらしい。いや、正面切って好きだと言われたのだが、そんなこと言われたってこっちは嫌いなのだから困るのだ。劇団ひとりが好きだと言ったら、「え、俺はあれ嫌いなんだけど」と真正面から否定された。道のりは遠い。

ついでに言うと、ホンジャマカの石塚が実は大好きだ。石塚ラヴと言いたいぐらい好きだ。顔は笑ってるのに目が笑っていないところも好きだ。毎週でぶやを見逃さないぐらい好きだ。でぶやを見ないと土曜の午後が気分良く過ごせない。毎回毎回やってることは同じなのになあ。不思議なもんだ。

で、その石塚がたまに波田陽区の真似をして「残念」とか言ったりしているのだが、それは面白かった。石塚への愛情がなせる業かとも思ったが、実は波田陽区自身に言わせるよりも、もっと有名な芸人が「残念」がった方が実は面白いんじゃないかということに気付いてしまった。それは波田陽区が言うことの寒さが前提としてあり、それを踏まえ、敢えてある程度ネームバリューのある芸人が「残念」がることに意味があるのだと思う。この前、でぶやで石塚と波田が一瞬であるが競演したことにより、その確信を得た。そんな確信、得てどうするのか。以上、アバンタイトルである。長い導入だ。


さて、今日は会社の同期O村君の結婚式へ行ってきた。結論から言うとすばらしかったです。会社関係の人は当然ひとまとめにされ席のグルーピングがなされていたが、O村君の上司の人は、仕事が絡まなければいい人ばかりであった。どれもこれもおっさんであったが、コメントは暖かかったと思う。近所のおっさんという感じだ。

ご友人の方々の出し物も、どれも心がこもっていた。1週間練習したウクレレを伴奏にトゥルーラブを歌ってくれた人など、本当にへたくそだったが、新婦も涙を流していたとおり、心がこもっていた。新郎新婦の生い立ちをスライドで紹介されたが、これが赤の他人であったら知るかそんなもんで終了してしまうところだが、友だちであれば感情移入もそれなりだ。二人の人間がそれぞれ別の場所で生まれ育ち、そして出会い今日の日を迎えるなんて、なんだか素晴らしいじゃないかと色々裏読みして、勝手に泣いてしまいそうになった。付き合いなんてそんなに長くもない人間がこんなんだから、おとうさんおかあさんの気持ちなど言葉では表現できないぐらいだろう。

O村君はいい人だ。優しい気持ちを持った人で、誠実で本当にすごいと思う。入社して一番最初に仲良くなったのは彼だったし、その後もお互いにいろんなことを話し、相談したりもして、どんなに助けられたことだろう。

式の最後の新郎のスピーチは良かった。ご両親への感謝と、これから二人でやっていくことへの決意や力強さがあった。以前出席したある結婚式では、新郎が最後のスピーチで泣き出してしまい、私は「お前が泣いてどうすんじゃ!」と心の中で何度も突っ込む羽目になった。第一自分の結婚式で泣き出すなんて自分に酔っztypl;kうわやめ」3sxふじこ¥sさておき、心から祝福したい。何かあったら力になろうと改めて思った。その代わりにこっちにも力を貸してくれ。

いつか私も、そんな日を迎えることになるんだろうか。誰なのか分からないが、日々を暮らす誰かを見つけ、今日のように式を挙げ、そしておとうさんおかあさんに何事かスピーチするのだろうか。漠然とそんな妄想までしてしまった。うまくスピーチできるか心配だ。その前に、もっと解決しなくてはならない根本的な問題があるのだが、それには敢えて目を向けないでおこう。

余談。
同席した会社の先輩、なんと元芸人であった。道理でよく話しよく盛り上げる人だと。しかも家がご近所さんだ。相方が芸人を辞めてしまったので自分も辞め、再就職したらしいが、その先が金融とは・・・。お近づきにならない手はない。

家に帰る。部屋に戻ると、アマゾンから小包が。久しぶりにCDを買った。しかも大人買いだ。嬉しい。嬉しいが哀しい。残高、大丈夫なのか。山と積み重なるCDケース。一枚一枚リッピングする。この作業はいつも楽しい。以下、購入したものである。

"Untitled"mellowhead
"1998-2004"ゆらゆら帝国
"ZAZEN BOYSII"ZAZEN BOYS
"キラリ"浜田亜紀子
"てんのみかく(初回)"ゆう
"アンテナ"くるり
"DMBQ vs HYSTERIC GLAMOUR(CCCD)"DMBQ vs HYSTERIC GLAMOUR
"Aurora Madturn"ロザリオス
"LION"奥田民生
"ソルファ"ASIAN KUNG-FU GENERATION

更に後日、下記が届く予定。

"鮫とハイビスカス"プレイグス
"花降る午後"ぱぱぼっくす
"竜舌蘭"GO!GO!7188

馬鹿馬鹿、自分の馬鹿。社会人万歳。


ZAZEN BOYS素晴らしいよ。久々に来た。向井秀徳万歳。椎名林檎のコーラス入りだ。音楽っていいですね。最高だよ荒木田君。Jラップ万歳!
ゆらゆら帝国ベスト来た。「グレープフルーツちょうだい」から「発光体」に繋がるって素晴らしい。ベース大好きだ。アジカンも結構格好いいじゃないか。聞かなきゃならないものがたくさんある。でぶやも見なくてはならない。忙しい。




BACK   NEXT
目次ページ