昨日の予告どおり、スズキとシトロエンのディーラー巡りをしてきた。 いずれとも、
1.初期投資額(見積り) 2.ランニングコスト 3.値引き額 4.フランソワの下取価格 5.納品までの期間 6.納品までの代車手配の可否 7.フランソワのカーナビ・オーディを移植できるか
を確認することを主眼としている。 また、シトロエンについては、上記に加え8.購入後のフォロー体制、9.試乗も確認してきた。
まずはスズキから。 前もって連絡した上で、家の近所のスズキに行ってきた。建物の外装・内装・雰囲気すべてが、良くも悪くも町の車屋さんといった印象。一応パーテーションはあるものの、オフィスまで見える。ちょっと乱雑であった。
「フランソワの車検を通すかもしれないので購入はないかもしれない」と前提を置いた上で見積りを出していただく。
電話から来店まで対応してくれた営業担当W辺女史は、質問すると「確認します」が多かったが、一生懸命調べたり、相談に乗ってくれたため、好感が持てた。というか、電話応対から接客までほとんど彼女がやっており、話の途中で電話に出られることもしばし。電話に誰も出る気配がないので、こちらからW辺女史に「電話出てからでいいですよ」と促すことも何回か。後方に居る上司、フォローしてやれよ!W辺女史の好感度は高かったが、ここで購入したら後ろのおっさんたちに厄介になるかと思うと、ちょっと躊躇う。毎回W辺女史を指名制度とさせてもらえないだろうか。何の店だ。結果決めたら連絡する旨を伝え、店を出る。
結果 スズキ・スイフトスポーツ(オプション付) 1.200万ちょっと(ここから値引き) 2.ガソリンはハイオクであるため現行通り。ただし、平均14km/Lの低燃費。車検金額も概算15万〜20万円 3.口頭ベースで約8万円(頑張って15万円ぐらいにならないか要交渉) 4.実車を見なくては何とも言えない 5.最低1ヶ月(在庫がないらしい) 6.可能 7.可能
やはり金額とフォロー体制の安心感が大きい。ただ、1ヶ月待ちというのが厳しい。あと、街中で見掛け過ぎ。そこらじゅう走り過ぎ。色はオレンジっぽいのも気になっていたのだが、スポーツにはないらしい。多分青かグレー。
次はシトロエンへ。 近所にシトロエンはないため、この間お邪魔したシトロエン静岡まで1時間かけて行ってくる。 店長に事前に連絡しておいたのだが、店に着くと前回お邪魔したときに対応してくれた整備担当氏が覚えていてくれて、迎え入れてくれた。ほんの少ししか話していないのに。好感度アップである。
前回輸入車ショーへの出品のため出払っていた車がすべて展示されているため、店内が若干窮屈であった。こちらの事情は輸入車ショーの会場でも伝えておいたので、話が早い。基本的にはC4の方が買いたい車であることと、店長がブルーライオンともつながりがあるということで、シトロエンからプジョーの話まで色々と盛り上がる。こちらの率直な相談にも色々と乗っていただいた。ありがとう店長。
結果 シトロエンC4 1.6 VTR 1.270万ちょっと 2.フランソワと同じくハイオクのため、現行通り。店長曰く「306よりは低燃費」。車検は・・・まあラテン車ですから。 3.厳しい。基本的には値引きなし。要交渉。 4.店長曰く「多分10万円ぐらい」 5.ルージュルシフェール(赤)、グリフェール(黒)、グリアルミニウム(ガンメタ)であれば即納可能(!) その他の色(受注分含む)は最低3ヶ月待ち(!) 6.可能 7.可能 8.ブルーライオンでも対応可能(!)
センターメーター車の場合、オンダッシュのカーナビなどどこに付けるのかと思ったが、C4の場合、何とか工夫して視界の邪魔にならない位置に取付可能らしい(ただしその後ろにある温度計・時計が見難くなる)。しかしやはり高い。他の国の同セグメントの車に比べればかなり安い方だが、それでも絶対的には高い。値引きも厳しい。 ただ、嬉しいのは色は限られるが即納可能であること。ガンメタが良いかと思っていたが、聞くと「ルージュルシフェールはプジョーで言うところのルシファーレッドですよ」とのことで、だったらフランソワ購入の際に青か赤かで悩んだ色じゃないか。ルシファーレッドは黒味がかった落ち着いた赤で、経年による色落ち後も、割と良い感じだった。悩む。 また、納車もメンテナンスもブルーライオン経由でOKとのことで、不安だったサポート体制も、解消されてしまったことになる。買っちゃっても良いんじゃないか。ちょっと心が揺らぐ。
さて、C4の試乗である。 1.6クーペがないため、1.6サルーンを運転する。 コックピットに入ると、やけに見晴らしが良い。恐らく目の前にメーター類がないためだろうが、ここまで視界が広がるとは思わなかった。あまりセンターメーターは好きではなかったのだが、ちょっと意外。そして車内が広い。広すぎてちょっと落ち着かない。貧乏性である。
エンジンをかけると、送風口からフレグランスの香りがする。C4は送風口付近にフレグランスのカートリッジをセットし、車内を香りで満たすことが出来る。というのは事前に知っていたが、実際に体験すると、これが実に良かったりする。新車特有のあの臭いの替わりに、フレグランスで充満している車内は、かなり快適であった。コイツは本当に良いです。
ひとしきり感心した後、ミラー類を調整した上で発進。フランソワよりひとまわり大きいことを念頭に置き、慎重に走らせる。走らせようとウインカーを出すと、ウインカーの音が電子音であることにビビる。昔ながらの「カッチッ、カッチッ」ってヤツじゃないのか。早速出鼻をくじかれる。
C4の車内は、かなり凝ったギミックが満載だ。中心部が回転しないハンドルは戸惑うが目新しい(昔の車は皆こうだったようだ)。センターメーターは透過式ディスプレイで、外界の明るさに応じて明度が変化し、強い日差しの中でも表示内容がはっきりと見える。今まで計器類はアナログだったため、すべてデジタルに置き換わると不思議な感じだが、近未来チックな感じがせず、むしろアナログ的な緩さを感じられたのも不思議であった。
実際に走ってみると、何より驚くのはその静粛性である。対向車のすれ違う音などまったく聞こえない。聞こえるのは、エンジン音とロードノイズくらいだ。同乗した店長は1.6クーペを所持しているらしいが、「家族とC4に乗ると、皆寝てしまう」というのは、誇張した表現ではないかもしれない。この静粛性とフレグランスで、かなりリラックスできるのではないだろうか。運転手も眠くなりそうだ。
事前に収集した情報から、足回りはそれなりに柔らかいと予想していたのだが、実際にはやや固めであった。勿論スイフトのそれに比べればかなりマイルドだが、路面感は伝えつつ、不快な突き上げは吸収するといった感じか。試乗車はまだ400kmほどしか走っていなかったため、距離が伸びればまた印象が変わるのだろう。
広い道路で、それなりに速度を出してみる。1.6のためか、出足は若干遅いが、スピードに乗れば高速走行も快適そうだ。やはり車内は静かである。
ハンドリングは、フランソワよりも軽めだが、国産車に比べると重い部類だろう。私はこれぐらいがちょうど良い。
その他、シーケンシャルモードやステアリングに集中されたスイッチ類も試してみたかったが、そこまで余裕がなく試乗は終了。 総合的な感想としては、「とにかく上品な車」。フレグランスの演出や静粛性、足回りなど、かなり落ち着いた印象で、エンジンをブン回す車ではないことは確かだ。敢えてそれをブン回すのも楽しいかもしれないが。
それ以前に、経年でかなりヘタッたフランソワやロゴの車内ガタピシ走行からすれば、どんな車でもお上品に思えてしまうのではないかという疑念も捨てきれない。
しかし実は、このガタピシが「車を走らせている実感」にもつながるわけで、お上品になってしまうことがちょっと寂しくもある。あのガタピシが良いんだよ!など言ってる時点でマゾっ気全開である。 その典型的な例が、代車のロゴかもしれない。最初長距離走行した時は、あまりの揺れで若干気持ち悪くなり、ひでぇ車だと思ったのだが、1週間も共にするとすっかり慣れてしまって、走行感がダイレクトにあり、結構楽しかったりする。あんまり快適過ぎる・便利過ぎるのも、考え物なのである。つくづく貧乏性だと思う。
色々考えながら家に帰ると、ブルーライオンから電話が入る。どうやら、シトロエンから連絡が行ったようだ。車検と乗り換えについて、状況を話し、明日調整をしましょうということで、電話を終える。
夜になると、祖父に「事故でも起こしたのか?」と心配される。車検に出したままフランソワがなかなか戻ってこないことから、あらぬ想像をしたらしい。いや、違うのです、車検が高いんで明日ブルーライオンで詰めて来ようと思うのですと伝えたところ、「買い替えも考えた方がいいんじゃないか」と思わぬ言葉をいただく。これはつまり「買い替えもおkwwww把握wwwwww」ということだ。だんだん外堀が埋まってきたような気がする。「次はシトロエンです、マイナーな車です、ツードアです、フランソワより故障が多いかも!」なんて口が割けても言えない。ああ、どうしよう。
明日は、いよいよブルーライオンへ殴り込みである。 結論は明日。
・・・・・・・・・・・・・・・・・出るんでしょうか?
|