ミドルエイジのビジネスマン DiaryINDEX|past|will
東日本大震災を逃れて、運良く都営住宅に入居できた家族をニュースでやっていた。家財全てを失っても、幼な児を東京に連れてこられただけでも運が良かったと考えるか、自分達家族のほかは、みんな平和のうちに暮らしていて、上野動物園にパンダを見に行くような人々の間で生きていけるだろうかと考えるか。きっと、若い家族には、希望の未来が有るに違いない。
仙台のことを書いたばかりの翌週金曜日の午後、その週の主要なイベントも全部終え、オフィスで打合せしていると地震があった。最初はいつものことのように軽く受け止めていたが、横揺れはどんどん大きくなり、そこにいた4人はテーブルにしがみついたまま動けない。5分くらいは揺れ続けたと思う。大の男の顔が恐怖に引きつっていた。おそらく、そこにいた全員が、来るべき東海地震が、今まさに起きたのだと覚悟したのではないか。それが、東北地方太平洋沖地震だった。
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