ミドルエイジのビジネスマン
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2011年06月11日(土) |
シジュウカラの子育て(写) |
シジュウカラは雛のために餌を求めて一日に何度も巣を飛び立つ。椅子に座って眺めていると、出掛けてから10分位で虫を咥えて帰って来るようだ。餌をねだる雛の賑やかな声も聞こえるようになったので、もう大分大きく育っているかなと、親鳥が飛び立ったところを見計らって、ちょっと覗いてみると・・・。
なんと、雛は生まれたばかりらしく、目も開いていない。最初は何もいないのかと思ったくらいだったが、よく見ると、羽毛も生えていない小さな雛が横になって眠っている。暗くて何羽いるかは確認できなかった。これなら、あと二週間くらいは楽しめるだろう。
親鳥も餌やりが一段落して余裕ができると、メスは巣箱の入口から半身を乗り出しながら、ゆったりと見張っている。オスは一番高い電線の上でさえずり、高らかに縄張りを宣言している。
巣箱は、空っぽならただの木の箱だが、今は和やかで暖かいシジュウカラの家庭だ。庭に野鳥一家の営みがあると思っただけで、小さな庭全体が明るく感じられ、こちらも穏やかな気持ちになってくる。この2年間入らなかっただけに、余計に嬉しい。
思えば、東日本大震災の地震の日から、ちょうど3ヶ月だ。先週ウッドデッキで読んでいた文庫本は、吉村昭の「三陸海岸大津波」だった。何が「想定外」なものか、今度の震災で起きた大津波は、全て明治三陸地震で経験したことばかりだ。
快晴の土曜日、いつものようにビールの缶を持ってデッキに出て、文庫本を読んでいた。ふと、目を上げると巣箱の丸い入口一杯にシジュウカラが嵌まったようになって、こちらを見ている。目の合ったこちらの方がビックリして固まってしまった。何しろ3年ぶりのことなのだ。
10日ほど前から、何の躊躇もなく巣箱に入っていくのを見て、営巣してくれればいいがと思っていた。
ガーデナーの八木さんのお話によると、アカシデの木の葉がこれまであまり多くなかったので、警戒して巣作りをしなくなったのかもしれない。姿が見えない程にこんもりと茂れば帰ってくるかもしれないとのことだった。肥料をやったり、時には水もかけたりしたので、今年は樹勢も盛んだ。それが効いたのかもしれない。
シジュウカラという名前については、密かに思うところもあるので、こいつは春から縁起がいいワイ、という気分だ。
2011年05月22日(日) |
オーストラリア大使館領事部 |
オーストラリアの銀行に直接口座を開こうというセミナーに参加した。まずは、自分の署名や身分証明のためのパスポートと運転免許証が正当なものであることを証明してもらう手続きをするために、オーストラリア大使館まで出向かなければならない。本来は、予約してから行くようにとの指導であったが、あらかじめ電話をしても録音の応答をするばかりだし、大使館のホームページを見ても予約のための電話番号など見当たらない。仕方なしに、いきなり出向いた。
大使館の住所が三田なので、都営線三田駅で降りて徒歩で向かうと、慶応大学を大きく回りこみ、大汗をかきながらイタリア大使館の坂道を上がって、ようやくたどり着いた。館内はとても涼しくて、確かにここはみんなで節電に耐えている日本国ではないのだと思った。
大使館の領事部では、行列をなしているかと思ったが、近代的なホールにはオーストラリア人のお兄さんと日本人のオジサンしかいなかった。多分、このモタモタしたオジサンも同じ目的で来たのではなかろうか。日本にある大使館なので、当然日本語で用が足りると思っていたが、ちょっと太目の外人のお姉さん(多分オーストラリア人)に、いきなり英語でなんの用かと聞かれ、ドギマギしてしまった。手続き自体は、ルーティン化されているらしく、準備した書類を提出し、目の前でサインをすることで滞りなく終えた。帰りがけに、警備の人に一番近い駅を尋ねると、それは大江戸線麻布十番であった。
翌日、銀行に提出する書類を郵送した。2週間くらいすると、現地の銀行から口座を開設したので入金するように、という連絡が来るはずだ。預金しても金利はほとんど付かず、原発事故では国民にウソばかりつき、足りないお金は国債の発行と安易な増税でまかなえばいいと思っているような政府は信頼を失い、かくして国民は海外に資金を持ち出そうとするようになっている。
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