ミドルエイジのビジネスマン
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水上温泉は利根川上流に位置する。初めてラフティングを体験した(最前列手前)。梅雨の末期としては天気も良く、ウェットスーツを着ると暑くて大変だったが、谷川の水は冷たく、爽快だった。途中の淵では、4メートルの崖からジャンプするイベントもあり、みんなキャアキャア言いながら飛び込んだ。インストラクターのひとりは10メートルの高さからバク転のパフォーマンスを見せ、大向こうをうならせた。
かつての栄華を偲ばせる豪華ホテルで数百人規模の大宴会をする者はなく、尾瀬への中継地や近隣を回遊するグルメ旅の宿泊地となっているようだ。
ラフティングの出発基地は、それがなければ、ただ山あいの水田地帯というところにある。その地域に大勢の若者が集まる賑わいを求めるならば、茶髪オニイちゃんの褐色の肌に印されたタトゥや、事務所屋上デッキの生ビールで乾杯という夕涼みの宴会も許容しなければならない。
ともあれ、水上温泉の上流からは若者で溢れたの数十艘のゴムボートがラッシュのように水量豊かな谷川に繰り出していったのだった。まあ、そのうちの一艘は中年だけの5人組だったが。
ワールドビジネスサテライトで、岡山にあるアパレル会社クロスカンパニーが東日本大震災の被災者を特別に採用するという紹介をしていた。被災者といっても、対象は二十歳くらいの女性だ。クロスカンパニーは宮崎あおいが、のんびりと歌っているCMで有名な、イケメン四十代の社長がひとりで作り上げた会社だ。
通常なら採用の倍率が百倍もあるところを、応募者二人に一人の割合で、50人ほど採用したとのことだ。ショップの店員も全員正社員というのが特徴らしいが、浮沈の激しい業界でブランドが飽きられてしまったらどうするのだろう。今は店員も若くて、同世代のお客に親近感をもった接客をしているようだが、これから20年位経ったら、40歳を越えた正社員のショップの店員が20代の女性にブラウスを売るのだろうか。
シジュウカラの雛は本日夕方、無事に巣立った。「最愛の妻」がヒッチコックの映画のようにシジュウカラが沢山飛んで追いかけっこをしているというので、外を見てみると確かに4羽も飛んでいる。よそのオスがちょっかいでも出しているのではないかと適当なことを言っておいたが、6時過ぎには明らかに体の小さなシジュウカラが巣の前に立っていて、そのうち、ヨタヨタと別の庭の木に飛びついた。あまりにあっけない、これが、野鳥の巣立ちだ。
巣の中には少なくとも3羽、おそらく4羽の雛がいたが、あっという間に巣立ってしまった。豪雨や大風の日は、無事に育つか心配したこともあったが、ほっとすると同時に、もう家の前では元気に鳴くこともないと思うと少々淋しい気もする。
2011年06月19日(日) |
メスのシジュウカラ危機一髪 |
シジュウカラのメスが、羽をしきりに震わせているので、何事かと見ていると、突然空中で逆さまにぶら下がってしまった。助けなくては、と思って駆け寄るとバタバタと必死に羽ばたいた拍子に自由になったのか、飛び去ることが出来た。直後に巣箱に引っかかっていたのは、シジュウカラ自身が巣を作るために使っていた糸だった。それは、お婆さんの髪の毛のような銀色と黒の斑模様で、長さは70センチくらいもあった。こんなものが体にまとわり付いてしまっては、さぞ、大変だったろう。
せっかく助けてあげようとしたのに、駆けつけたのを襲われたと勘違いしたのか、それ以来デッキに出ていると巣箱に入らないようになってしまった。せっかく虫を取ってきても、巣箱の近くの枝にとまったまま、首をかしげてこちらをじっと見ている。あまり雛を待たせるのもかわいそうなので、こちらが根負けし、遠ざかって距離を空けると、ようやくピョンと巣箱に飛び込む。
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