ミドルエイジのビジネスマン
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2011年11月20日(日) 唯一のみかん

3年目にしてようやく収穫した唯一のみかん。


花は咲いてもナメクジに食べられ、実はなっても5月の嵐で全部落ちる。


唯一、内側の枝ににひっそりと付いた実が生き残り、今年初めて無事成長した。


とても嬉しい。


庭に植えたよい香りのするみかんの木は、ほぼアゲハ蝶の家と化し、多くの種類の蝶が飛び交う社交場ともなっている。


2011年11月13日(日) 母の見舞い

BMW勘助は手前の森を突き抜け、紅葉した遠くの山に突っ込んで行きたそうだ。高齢の母を見舞うため、良く晴れた関越自動車道を久し振りにロングドライブした。長い関越トンネルと越後平野を突き抜ける真っ直ぐな道路を走るたびに、東京とその先に何もない新潟を結ぶ高速道路を作らせた政治家の強引さを思う。

年老いてほぼ寝たきりになった母は、義姉の献身的な介護のもと、自宅の電動ベッドの上で快適に過ごしている。兄は手を握り、しばしば母に語りかける。病気の名前を挙げれば四つも持っている母は、具合が良くなったり急に悪化したりしながら、人生の最晩年を眠ったり覚醒したりしながら過ごしている。自宅で手厚い介護をしようとすれば、楽しかるべき兄夫婦の定年退職後の人生は決して快復することのない母の世話で半ばを終えてしまうのだ。

翌朝は暗い空から冷たい雨が落ちてきた。車で来たので、思い出のある場所を廻ってセンチメンタルジャーニーをしようかと考えていたのだったが、真っ直ぐ帰ることにした。田んぼの中に何キロも続く新しい道路から、雨に煙る遠くの村々を眺めながら高速道路の入り口に向かった。


2011年11月06日(日) ひょんなことから放射能測定

小雨がちの日曜日、各戸に配布されたビラを見て、近所の公園などの放射能測定に参加した。大概の場所は0.2マイクロシーベルトという自治体の設定した基準値を若干上回る程度だが、地上1メートルで0.2であっても地面すれすれの5センチでは、それが0.4とか0.5になる。公園でしゃがんで遊ぶ子供達や、ペットのイヌには影響が大きかろう。地形的に枯葉やゴミが集まる坂道の下も高い数値になる。

2歳の子供がいるという女性は、日本製の測定器を購入して持参してきていた。子供が遊ぶところは日頃自分で測って、自己防衛しているのだという。

測定器のデジタル表示は波のように絶えず変化しているので、何回か測って平均を取るのだそうだ。ある人は数値の変化を見て、放射線が飛び交っている様子を示しているようだと感想を述べていた。


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