■ 腰痛日記 ■
ケイの10年にわたる痛みの治療体験を少しずつ書いていきます

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2004年03月09日(火) ジョンとジュン

友達に貸していた本が返ってきたので
もう一度ゆっくり読み返しています

:::::  『心はなぜ腰痛を選ぶのか』  :::::

20世紀も終わろうとしている現在、身体医学的にも精神医学的にも、抑圧された無意識の感情が身体症状を引き起こしていると考える医師はほとんどいない。精神分析医だけは臨床医としていまだにこの概念を捨てずにいるが、精神医学界や一般的な医学会にたいする彼らの影響は限られたものでしかない。身体医学の世界でこの概念を支持する専門医は皆無といっていいくらいだ。

(ケイしゃんはひとり知っているけど・・・)

患者の病歴を聴取するとき、医師は手順どおりに過去に経験した疾患や症状、現在かかっている疾病や症状について訊ねる。

(以前行ってた整形で聞かれたことは「昔大きな事故に遭いましたか?」だけ)

私は痛みを訴える患者の88%に、胸焼けや胃潰瘍の前駆症状、裂孔ヘルニア、大腸炎、痙攣性大腸、過敏性大腸症候群といった軽度の胃腸障害のほか、緊張性頭痛、片頭痛、湿疹、頻尿など、緊張が原因で生じる症状の病歴があることに気づいた。

(聞かなければ、気づきようがないよね)

こうしたことから必然的に、背腰部の筋肉の痛みはは感情によって引き起こされる身体症状と同類だと仮定するにいたった。そして、この仮説を検証するために「あなたの痛みは”緊張”からくるものだと考えられます」と患者に伝えて観察すると、驚いたことに、この診断を受け入れた患者は回復したのである。診断を受け入れなかった患者の症状には変化がみられなかった。

(ストレスの話+トリガーポイントブロックで痛みを取る=センセの治療)

当時、患者に「”緊張”が痛みの原因だと思います」と伝えるのはなかなか難しかった。医師という医師がこの考え方を馬鹿にした。

(そういえば最近、ネット上でそんなことあったね)

身体症状を「心の問題」のせいにされれば、侮辱されたと思うのが普通の反応だ。わたしがこの軽蔑的ニュアンスのある「心の問題」という言い方だけは、何としても避けていた。

(特に年配の方への説明は難しいとおっしゃってたわ)

もっとも患者自身はよく使っていたようだが。ともあれ、ときには緊張と痛みの関係について満足のいく説明ができることもあったが、わたし自身が精神力学についてよく理解できない事もあって立ち往生することもあった。

(いろいろな患者さんがいらっしゃいますもんね)

そういうときは、TMS患者に共通する性格特性について話し、なぜそういう性格や緊張や不安につながるのかという話をした。さらに、こうした不安は感情をして現れるのではなく、身体症状として現れ、仕事熱心な人、まじめで責任感が強く、神経質、完全主義の人がこのTMSにかかりやすいという説明をした。

(説明にはいつも時間をかけていっらしゃる)

緊張とは何かを臨床的に定義づけることはできなかったが、この言葉が患者にいちばんわかりやすかった。心理的問題とか情緒的問題という表現も、患者自身に何か妙なところがあると言っているようで適切ではなかった。心身症(サイコソマティック)という言葉も、痛みのはそう思っているだけで本物ではないという意味に取られることが多いため、避けた。

(心身症の意味を取り違えている方は多いと思う)

こういう困難な状況ではあったが、それでもTMSの診断を下し続けると、治癒率は大幅に上がり始めた。

(これも同じだ!)

やがて、この疾患の本質が理解できたと思えるようになり、改善する患者と改善しない患者を正確に予測できるようになった。

(予知能力が備わったかは不明^-^;)

::::::::::::::::::::::::

この本の著者であるサーノ博士と
私の主治医の整形外科医は

患者に対するアプローチが
そっくりだとわかりました

名前も似てる

ジョン(John)とジュン(淳)




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ここにもあった・・シンクロニシティ



2004年03月08日(月) バージンロード

昨日ちょっと素敵なことがありました

ダーリンの会社の業務の方が花嫁になったの
こちらで勤務していた時の同僚です

ホテルの中の教会での式なので
だれでも参列できると聞き
夫婦でかけつけました

とてもハンサムでカッコイイ牧師さんの進行で
かわいい聖歌隊が歌う
「アメイジング・グレイス」が流れる中を
花嫁と花嫁の父がバージンロードを歩きます

  

『式次第』

前奏 奏楽 賛美歌 聖書朗読 誓約 

指輪交換 結婚証書著名 祈祷 結婚宣言 

説教 賛美歌 祝祷 奏楽 後奏


教会での結婚式って
こんな感じで進むのね

最後はフラワーシャワーで
送り出しました

「こんな式も素敵だね!」




うーーーん、いいけど・・・↑(投票ボタン)
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あら、自分の娘の結婚式とダブって見えたか(^-^;
いつになることやら(^-^)ゞ



2004年03月06日(土) オタクのハナシ

ここ2日続けて女医さんとお話する機会に恵まれました

一人は私のいとこの歯科医

歯科医とはいってもずーっと大学院で研究をしています
味覚の研究・・・とか聞いていたのですが
このたび論文が認められ学位取得したそうです


Vanilloid receptor expression in the rat tongue and palate.

この研究ですが、簡単にいうと・・・
舌と口蓋に分布している
侵害受容器への刺激に対する研究?だそうです

43度以上の熱、カプサイシン(辛み成分)、酸
の三種類の刺激での受容器の変化をみていたらしい

この4年は細胞をナノ単位でスライスして
電気顕微鏡を覗く毎日だったとか

いつもセンセから痛みのメカニズムを聞いている私は
彼女の話がオモシロクてたまりません

彼女のやっていることはミクロ単位の形態学だそうです
でも研究の最終段階で
どうしても生理学的な実験をやりたかったそうですが
いろいろあって断念

同じ大学の同じ学部でも
形態学と生理学の対立はすごいらしい・・・
そこに臨床が入るともう収集がつかない
(詳しくは書けませんが)

彼女に
「ヘルニアによると言われている痛み」
と侵害受容性疼痛・神経因性疼痛
の話をしたらをしたらとても納得してくれました

お互いにオタクっぽい話に花が咲き(^-^;
寝るのも惜しんで話続けました

日本語で書かれた論文の本?を送ってもらう
約束を交わして別れました



そして翌日
インターネットで知り合ったメル友の病理医と
駅で待ち合わせてドキドキは初対面です

こちらでの勉強会?に出席するついでに
私との時間を空けてくださいました

彼女は腰痛持ちということもあり
TMSにとても興味をお持ちの方です

センセも誘って楽しい時間をすごしました

ケイしゃん
「お話、もりあがって楽しかったですね」


ビョウリ医ちゃん
「加茂センセって
少年のようなつぶらな瞳で
熱く語る方ですね」




そうそう
いとこの歯科医は顎関節痛があって
その痛みは決まって緊張したとき
例えば今回は論文の発表の前とかに
顎関節と肩と首が痛くなったと言ってました

だからTMSの話も凄く納得してくれて・・・
彼女は緊張したときに無意識に
歯を食いしばるからだと思っていたようです

もちろんそれによって
顎関節の緊張も起こるのは確かでしょう

顎関節症の治療には
プレートなどを使う治療もありますが
手術療法が多様されていたそうです

しかし
手術日した人、しなかった人の10年後は
痛みの度合いは同じだということがわかり
手術はあまりされなくなったそうですよ

どこかで聞いた話だね

10年後の結果が同じだとわかっているのに・・・




確か???↑(投票ボタン)
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2004年03月01日(月) 拘りの塊

今日は腰の痛みが強くて
治療してもらいました

動かなくても腰の真中が痛い・・・
(ズキズキとまでは行きませんが)

立っていると両ケツが痛くなるし

朝、掃除機は座らないとかけられないし
(中腰が一番辛いです)

いつもの治療で
腰・左ケツ・尾てい骨のあたりは
すぐに痛みは消えました

で、残るのは右ケツ

センセ
「待合室で待ってて
まだ痛いところがあったら診てやるぞ!」


ケイしゃん
(キリがないなぁ。。)

と思いながらも、もう一回お願いする

治療終了

「どうや?良くなったか?」

「うーーーん、って感じ(^-^; まあ、これで様子みるね」

診察室を出てから
完璧を目指している自分に気づく(^-^)ゞ

一年まえの診察室
↑と同じ会話が交わされていることを
思い出しました

違うのは痛む部位
右肩甲骨の内側あたり
(今はまったく痛くない)

たぶん
右ケツの痛みも右肩甲骨内側の痛みも
同じ種類のものなのでしょうね

そこはケイしゃんの『拘りの塊』

その拘りは
ダーリンの会社に対する<憤り>なのか
父に対する<怒り>なのか
母に対する<イライラ>なのか
子供達への<心配>なのか

それとも
もっと別のところにあるのか

それはわからない(^-^;

 

これ↑は拘りなんて無縁のクゥちゃんです
首輪をどこかに落としてきて
ねーちゃん(長女)に新調してもらいました




首輪を見たダーリンが一言↑(投票ボタン)
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ねーちゃんの前で絶対言うなよ!
セクハラオヤジと言われるよん(−。−)



2004年02月27日(金) 再び腰痛掲示板のこと

腰痛掲示板が昨日から繋がらなくて
ご迷惑とかけています

レンタルボード大宇宙より
下記のお知らせがありました



:::::::::::

サーバーメンテナンス中です (暫くお待ちくださいませ)
★大変ご迷惑をおかけします。現在サーバーメンテナンスのため一時的にサービスを停止しております。現在全力をもって原因解明をおこなっております。大変申し訳御座いませんが今暫くお待ちください。


対策方法(2/27)
現在、以下(1)〜(2)の手順でボードの閲覧および書き込みが可能で、通常通りご利用頂くことが可能になります。復旧目処が立ちませんので緊急の対策を行わせて頂きました。

(1)ボードを閲覧可能にする作業
ボードURLを以下のように書き換えてください。
http://www.bigcosmic.com/board/s/boards.cgi?id=ユーザーID
「board.cgi」の部分を「boards.cgi」に変更するだけでOKです。
ホームページからボードへリンクしている方はリンク先を一時的に上記のように変更して頂ければ幸いです。


::::::::::::::


ということです

静観することも考えましたが
時間が掛かりそうなので
仮アドレスを使うことにしました

直接アドレス入力で入室している方は
(お気に入りなどに入れている方)

サーバーのメンテナンスが終了するまで
HPのトップページ【bbs】
または
この腰痛日記にある入り口【腰痛掲示板】から
入室してくださいませm(_ _)m


追伸:
加茂整形外科医院のトップページの
【腰痛掲示板】からも入室可能です



2004年02月26日(木) 腰痛掲示板のこと

ここ↓にもあるように
大宇宙のレンタルボード全体が不調のようです

サポート掲示板

しばらくお待ちくださいませm(_ _)m



2004年02月24日(火) 咳とストレス

今日ね、お隣の奥さんと
ちょっと話をする機会がありました

ケイしゃん
「今からお出かけ?」


お隣さん
「うん、医者」


「咳、まだ止まらないの?
アレルギーのテストどうだった?」


「全部異常なし
結局原因がわからないの」


「咳はストレスが
大きくかかわっている事もあるって知ってる?」


「聞いたことある
それが原因かも知れないね
まあ、仕事もできるしこんなもんよ


「そうだね」

玄関先での立ち話だったので
こんな感じの軽い会話でした

もう、一年近く続いている咳
奥さんのひどい咳は
私の部屋まで響いてくる事もあります




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この本を読み見返していて
今の私にピッタリくるところがあったので
ちょっと書きますね


:::::::::::::::


あれほどひどかった喘息が、なぜこんなに良くなったのかと、たびたび考えることがあります。正直言って、退院する時点では、私は「心身症」とは関係なく、カウンセリングのお陰で病気が治ったとは思っていませんでした。

絶食療法の効果としてホメオスターシス=恒常性を保とうとする自己治癒力が高まったことと、新薬が効いたからだと認識していました。ただ、入院がきっかけになって、それまで気付かなかった自分を知り、人生の軌道修正ができたことはラッキーだったと喜んでいたのです。

でも、喘息が完治することは稀で、今後も難治化させないように上手に病気と付きあっていきたましょうといわれ、私もそのつもりで退院したのです。それが、月日が経つうちに、発作がでなくなり、病気やクスリを忘れるほど喘息が遠のいてしまったのには、これは薬効だけではないと考えるようになりました。

なにしろ以前には、新薬の吸入剤以上の、もっときついステロイドの錠剤を服もうと、点滴をしようと、頻繁に発作を繰返していたのですから。

喘息を抱えながら、常にイライラと焦っていた私は、やはり心身症患者であったのかもしれません。絶食療法の中で、それまで自分の内部に閉じこめていた感情を外に出し、本当の自分について多くの気づきを得たこが元気にしてくれたのではないかと、今は素直に納得しています。

夏樹さんはもっと「ドラマスティックな症例」を期待されていたかもしれませんが、もし私の体験が文章になるのなら、二年前の私が週刊誌の記事で出会ったように、「心身症」など夢にも思っていない喘息患者さんが心療内科と出会い、そして病気が良くなってくれれば、こんなに嬉しいことはありません。


::::::::::::::::

ケイしゃんもTMSを知ってから
決して劇的な改善をしたわけではないですから(^-^;

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だが、およそ性格を変えるということほど、至難のことがあろうか。七年経った今では、痛切にそれを悟らされている。だからこそ、芥川龍之介も「悲劇は性格にあり」といったのだろう。

もしかしたら私はほとんど元の木阿弥になりつつあるのかもしれない。

しかしながら、一度は「気付いた」という事実に変わりはない。その気付きが、自分の内部で何か名伏しがたい働きをしてくれることを、はっきりと感じる時がある。やはり私はどこかで変わっているのだ。
心身症はつらくて長い旅だと思う。しかも不幸にして容易に治らない方もいる。

でも、ともかく通過したあとでは、思いもかけない自分と出会う。そしていつか、あれは幸せな経験だったと思える日がくる。どちらかといえば、あれは患ったほうがよかった病気だったのだと。


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