2004年06月18日(金) |
プラシーボとノーシーボ |
暇をみつけてピンク本の再読をしています 私は本の再読ってほとんどしたことが無かったのですが 最近昔読んだ小説の再読もするようになりました 読み終わったときの感想は 別の本を読んだみたいな印象で 一冊で二度美味しい って感じかな(*^_^*) ― 『心はなぜ腰痛を選ぶのか』 ― (The Mindbody Prescription) I・E・サーノ 著 長谷川淳史 監訳 浅田仁子 訳 このところ 「ノーシーボ nocedo」 という言葉をよく耳にするようになった
これは、プラシーボとは逆に 「有害な」相互作用が生じて病気になる現象を指す
言葉そのものは 「害を及ぼす」 という意味だ
ヴードゥー教の呪術について知っている人は ノーシーボの存在を認識している
知り合いに老齢の家庭医がいるが その患者のひとりは 死ぬ決心を固めたと思ったら どこも悪くないのに 本当にすぐに亡くなってしまったそうだ
今日の西洋社会を苦しめている痛みの蔓延は もっぱらこのノーシーボによるものだといっていい
腰下肢痛に襲われると、医者を訪れる
そこで、どうも背骨に問題があるようだ おそらく椎間板ヘルニアだろうと告げられる
TMSは無害だが 構造異常が直接の原因だと告げられるのは 痛みは今後も続きますよ と保障されたも同然だ
安静にして横になっているようにといわれ 重症に違いないと思い込み、痛みは悪化する
安静にしていても痛みは引かないため MRIを受けることになる
その結果 L5−S1に椎間板ヘルニアが見つかったばかりか その上二つの椎間板が潰れているせいで 垂体同士が擦れあっているなどとまでいわれ 震え上がる
自分の腰に「異常がある」ことを示す 具体的な証拠を突きつけられたのだ
たいては すぐに手術したほうがいいと薦められるか 保存的な治療が効かない場合は 手術が必要になるといわれる
その結果、痛みはさらに増す
この手の話はいやというほど聞かされてきた
ようやくわたしにたどり着いた患者は これまで知っている限りの治療を試してきた 手術も受けたと訴える 二度手術を受けたという者さえいる
それもこれも 至るところでノーシーボを仕込まれているせいだ
用いられている治療法はどれも必ず 構造的な病理あるいは筋肉の障害を 前提としたものであるため 恐怖はさらに膨らみ 痛みはさらにしつこくなる
それなら、痛みの本当の原因を教え 実際には自分の腰は正常であり たいていの椎間板ヘルニアは正常な変化だ と教えてくれる書物を読んで回復するのは 当然ではないか
ノーシーボを逆転させているのである
それもプラシーボによってではなく 身体を癒すことのできる心の力の協力を仰い で逆転しているのである
もっとはっきりいえば TMSは、教育によって患者が 心身相関関係の本質を気づけば“治癒”する
パート博士の提言に従えば 「心と身体(mind and body)」という言い回しは もはや「と(and)」で結ぶべきではない
本書のタイトルが示すとおり 「心身 mindbody」 というもうひとつの言葉にすべきなのだ―――――――――――――――――――――― ブルーの部分はまるで自分のことが 書かれているよう(ーー;) 医師からこのような説明を受けた方は 多いのでは?
松任のメソッドに参加する人の名前 今のところ申込があったのは十数人なのですが 直樹という名前の人が2人 淳という字のつく人が2人 恵という字のつく人が4人 苗字に田がつく人がなんと5人 直樹 直樹淳 淳○恵○ 恵 恵○ ○恵○田 ○田 田○ 田○ 田○となるのよ
おおざるさまのHP 『おおざるのひとりごと』より
::::::::::::::::::::::::: 名前が無ければ、それは意味を持たない。病も同じではないのか。病名をつけると、それは病となり、苦しいものとなる。名前が無ければ、ただの痛み(という名のもの)であり、ほっとけば治るものは治る。しかし、名前という呪いによって症状は続く。だいたい、椎間板ヘルニアという病気は無い。だって神経を圧迫して痛みが出る事は無いのだから。しかし多くの人々が信じ、それを認めた時に呪いとなり、現代社会に痛みを作り出した。ひょっとして、この世は多数決かもしれないな。
― 中略 ―
名のあるものを追いかけ、名に振り回され、名に苦しむ。なんと儚いものか。日常から私たちが与えている名のあるものを、もう一度見直してみたいものだ。いったいどんな呪いをかけているのかと。
:::::::::::::::::::::::::
加茂整形外科医院HP 『症例65不思議な症状(身体表現性障害)』より
:::::::::::::::::::::::::: 考えてみると毎日程度の差こそあれ「原因不明の身体症状」ばかりを診ているわけですね。50肩、坐骨神経痛、変形性膝関節症、頸肩腕症候群・・・みなもっともらしい原因を述べていますが不思議ですね。
::::::::::::::::::::::::: 「病名がついた時点でそれはその人にとっての病気になる」 「そんなのあたりまえだ!」 と思うかもしれませんが 「病名のせいで病気にさせられること」がなんと多いことか 一昨日「繊維筋痛症」のことを テレビのニュース番組でやっていたそうですね 全国に100万人もいるとか 原因不明の痛みに病名がついて安心する人もいるでしょう 逆にその病名に囚われてしまう人も少なくないのでは? サーノはTMSの定義を 「痛みを伴う筋肉の生理的変化」 としていますよね 「痛みを伴う筋肉の生理的変化」というより 「TMS」と言ったほうが便利だから・・・ でも今その便利な「TMS」という言葉が 一人歩きしている面もあるように感じます
今日は久しぶりにのんびりできたので ピンクの本パラパラと開いてみました :::::: 『心はなぜ腰痛を選ぶのか』 :::::: 覚えておいてください 抑圧される怒りは 自分のイメージを 台無しにするような怒りなんです たとえば 周囲の誰からも認められたいという 強い要求がわたしにある場合 誰かがわたしを怒らせるようなことをしたとしても わたしは反射的にその怒りを抑圧します “いい人”という自分のイメージが台無しになるからです 抑圧は終始無意識下で起きる反応で 決してしくじりません無意識下に生じた怒りは 表に出ることを許されないのです 最後にもう一点 あなたが自覚している怒りは 「置き換えられた怒り」と呼ばれるものです つまり 配偶者や親に向かって怒る変わりに 交通渋滞とかレストランのサービスの悪さとか 案外どうでもいいようなことに対して 怒りを顕にしているということです 配偶者向かって怒るのは あなたの心が断じて許さないのですわたしの患者にはこういう方が珍しくありません ::::::::::::::::::::::: 【自分のイメージ】は誰にでもあると思います 本に書かれたような “いい人”を イメージとして持つ人は多いのではないかな? ただ・・・
昨日、家族が増えました。。。それもふたりも(*^_^*) もちろん4月22日に生まれたあの子たちです 家にきたのは レオ(甥っ子が命名)と クゥ(2号) どちらもまだ性別は不明です 大事なところを見ると 全員がおチンチンついているように見えますがぁ^_^; 昨夜は泣くこともなく 二匹仲良くくっ付いて寝ていました このカゴ気に入ってくれたみたいでしゅ 実は昨日は父のお骨をお墓に納めてきました 市営の墓地で歩いて5分のところなのですが なんだか寂しかったです
2004年05月28日(金) |
整形外科領域の不定愁訴とうつ状態 |
センセから頂いた最新の小冊子 一部抜粋掲載しますね :::::: 整形外科領域の不定愁訴とうつ状態 :::::: 監修(中部労災病院心療内科部長) ― 2004年2月作成 ― 【整形外科領域でよく見られるストレス病】
整形外科領域
関節リウマチ(RA) 全身性筋痛症 結合織炎(筋硬結) 腰痛症 背痛 多発関節痛 肩こり 頸肩腕症候群 外傷性頸部症候群 (いわゆるむちうち症を含む) 痛風 他の慢性疼痛性疾患 など
神経・筋肉系
緊張型頭痛 その他の慢性疼痛 疼痛斜頚 書痙 眼系瞼痙攣 めまい 冷え性 しびれ感 異常知覚 運動麻痺 失立失歩 失声 味覚脱失 舌の異常運動 振戦 チック 舞踏病様運動 ジストニア 失神 痙攣 【うつ病(depression)とは?うつ病を疑うポイント】
「うつ病とは、悲しくて寂しくて 死んでしまいたくなる疾患」 とだけ理解していると 軽症うつ病は確実に見落とすことになります 私は、もっとも現実的なとらえ方として
「うつ病とは、意欲、食欲、性欲、睡眠(欲) 集団所属欲などの本能の働きが減退して 人間としての生産性(エネルギー)が低下した状態」
と考えています
軽度うつ病で多くの場合、外見上悲哀感がなく 身体症状が前景に立っています そのため 患者はまず一般診療科を訪れますが 一般的な検査をしても それに見合った異常所見が見られない場合が多く 背景にあるうつ病が見逃されてしまいます
身体症状の仮面をかぶっていることから 「仮面うつ病」と呼ばれます
軽度のうつ病患者の訴えは 身体的不定愁訴とともに 易疲労感、睡眠障害(早期覚醒・熟眠障害が多い) 食欲低下、不安、焦燥感などが多く これらの症状は日内変動を伴います 【まとめ】
うつ病は本来精神科で治療されるべき疾患です しかし、ここで紹介したように 軽症うつ病(仮面うつ病)の場合は 悲哀間がほとんどなく 身体症状が前に出やすいため 患者の多くが精神科ではなく 一般診療科を訪れます 関節痛と不眠だけを訴えて 整形外科を受診すると考えられます
精神疾患といえども うつ病の治療過程は一般身体疾患の治療機転と 何ら変わるものではなく 快感を憎悪を繰り返しながら 徐々に回復していくものです
このことを理解し 安全性の高い新しい抗うつ薬などを用いて 対処を行っていけば 軽症うつ病は一般医にとって十分治療可能な疾患なのです 一方、非専門医としての限界についても心得ておき 専門医への紹介のタイミングも 知っておかなければならなりません:::::::::::::::::::::::::
もうちょっとで生後一ヶ月になる子供たち さっそく個性が出てきたのでご報告 性別はまだ不明 まずは通称デカちゃん最初に生まれた子 体も一番大きく、目が開いたのも一番 毛づくろいをはじめたのも一番 一番べんこ(おませ?)な子です次に通称ミカンちゃん茶トラなのですが背中の方の模様はぼやけていて 毛の長さも他の子より長めです 行動は積極的ですが 新しいものをみるとジーーーッと見つめます 見つめられるとトロケチャウ(~o~)そしてかわいい通称クゥちゃん行方不明のクゥにそっくり この子はケイしゃん家にくることが 決まってます。。。と言うか決めてます(*^_^*)
マチャが呼ぶと最初に部屋から出てくるのがクゥです 膝元へまっしぐらにトコトコ走ってくるそう 人間が大好きみたいそして体の小さい通称チビちゃんとても臆病で みんなが部屋をでて マチャや甥っ子と遊んでいても しばらく様子を見ているそう そして、大丈夫だと確信してから 遊んでもらうために寄ってくるんだってミー子ママはしつけには厳しくて 子猫たちが言う事を聞かないと ガブッと噛み付いて(もちろん怪我をしない程度よ) 叱るそうです かーちゃんに叱られると 子猫たちは一様にシュン でも、かーちゃんの目を盗んで ソーーッと外に出ようとしているらしい
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