何がというと、スマートさんというバンド名です。
17年くらい前、スマートという言葉は日本語ではほぼ細いという意味でした。 スラッとスマート。 スマートな体型。
人より骨格が細いというのかな。 モデルのようなというより、ほっそり上品な感じ。 この辺りに英語の smart の片鱗がちょびっと現れとりますね。 そのうちに、
スマートな着こなし あの人はやることが(持っているものが)スマートだ
と今のスマートに近づいてきます。
んで現在、スマートさん的にはヴォーカルが歌えない状況なのに日本中スマート大会ですよ。
スマートって賢いって意味なのよ。だからスマートフォンなのよ。 そこにかっこいいというニュアンスを感じるとしても、少し前までは、 賢過ぎ・ちょっと出来すぎ・凡人には嫌味なくらい とアメジカ人も感じるような言葉だったのね。だからこそAppleなんかはあえて使ったのではないかと深読みしてしまいます。
俺スマホ持ってないし、買わないし。 家の光熱費だってスマートなガスの使い方とか関係ないし。地震から後、やたら賢く賢くスマートにスマートにって、
ずっとスマートな人=細い人だったくせになんだ!
それはさておき17年前の私はsmartさんにしたかったんだよね。
でもリハというか曲作りをしていて今日こそバンド名を決めるかという話しになった時にはすでに三時間くらい飲んでいたわけですよ。
当時は駒込のスタジオでよくリハをやっていて、もうないから書いちゃうけど、そこには呑舟という素晴らしい居酒屋があったのさ。 もうメンバー全員リハに行くんだかその後の呑舟に行きたいんだか分かんないくらいハマってた。 この頃は完全に後者。 7時までの生グレープフルーツサワー飲み放題を延々と延長してくれたり、甲乙の焼酎の飲み方を学んだのもここだ。 なにより大将の作る大皿のツマミが全部旨かった。 火の玉炒め食べたいよう!
そんなわけで、6時過ぎから店に入りバンド名の話をしていた頃は、酒を飲まないバンマス以外はベロベロ。 バンマスはこういう時面白がってるだけだから、その後終電まで飲み続け、ゆうに500くらい下らないネーミングでゲラゲラ笑ったあげく、第1回「スマートさん」ライヴ が決まったのでした。
もうスマートをsmartにしてくれとは言えない。私だって一応バンマスは立ててるんだよ。
あとは ・当時いまいち通用してないsmartを使うのが恥ずかしかった。 ・カタカナが好き! ・バンドのカテゴリが全然分からないのがいい (その後どんなバンドなのか説明に苦労)
17年前は携帯もなくて皆FAXで連絡とりあってたよね。 なにがスマホだ!メールが送りづらいんじゃ。
結局、ベロベロで覚えてないけど、ワタクシがスマートさんを最後まで押してたってことだよね。
凄いエゴだ。 だってさあ、子供の頃のワタクシはいかにもsmartな奴で普通の大人(先生)に嫌われてたからさ。
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