きまぐれがき
目次|past|will
この間久々に「シアターガイド」の頁を繰っていて、デヴィッド・ ルヴォーがブロードウェイで「屋根の上のヴァイオリン弾き」を 演出する記事に目が留まり、らら〜私が観て来たルヴォーは何処へ 行ってしまったの?と、以外な感じをもったばかりだったのだが、 今度は蜷川演出「近松心中物語 〜それは恋〜」の出演者を見て 我が目を疑った。
寺島しのぶには納得するとしても、阿部寛だって。 下関のNさ〜ん!信じられた〜? 隔世の感をぬぐえないね〜(笑)
この作品は平幹二郎と太地喜和子の印象が強烈だっただけに、 どうしても過去の舞台にこだわってしまう。 時の流れって惨い。 平幹にあの頃の若さを、そして喜和子の命を、返して欲しいと 「時」を恨みたいほどだ。
太地喜和子とは、帝劇の「シカゴ」を観に行った折、 休憩時間のトイレの鏡の前に偶然隣同士で立ったことがあった。 鏡の中でお互いの目と目が合うと、ニコリと微笑んだお顔が いたずらっぽくて可愛いくて、グレーのスーツ姿のウエストが 折れそうなほど細かったことと共に忘れられない。
|