きまぐれがき
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「ラスト・サムライ」をやっと見て来た。
トム・クルーズの袴や鎧姿が、日本人の中にいても違和感なく 馴染んでいるので、見ているうちに彼ではなく、日本の役者が 演じているとばかりの錯覚をおこしてしまいそう。 軍服姿で出て来たのを見て「そうだった貴方はトム・クルーズ だったのね」とハッと我に返る。 それにあの結末、まぎれもなくトム・クルーズ!お星様キラキラ〜 やっぱりハリウッドったら、と毎度のことを感じる。
オールグレン(トム・クルーズ)と勝元(渡辺謙)が固い絆で 結ばれていく過程が冗長となっているせいか、共に戦うまでになる オールグレンの心情がよく伝わってこないことや、武家の女性の 描き方に不満が残るけれど、いいのだ。 オールグレンの最後の台詞にもあったように、またこの映画の タイトルともなっているラスト・サムライ、勝元の生きざまだけを 見せてくれた映画だと思えば、う〜ん違うな...勝元を演じる渡辺謙 だけを見に行ったような私なのだから、不満なんか消え去ったという ものだ。
スクリーンを見つめている目の端に、しばしば妙に明るい光を 感じるなと思っていたら、お隣の席の女性が携帯電話の画面を 眺めているのだった。 そのうちバッグにしまい席を立って行く。戻ってくるやまた ごそごそとバッグから携帯電話を出してきて画面を眺める、席を 立って消える。 この繰り返しをエンドクレジットがスクリーンの下から立ち昇って 来ても続けていた。 そんなにこみ入った事情があるのなら、映画を見るの止めれば。 と、言ってやりたかったが、とうとう言えなかった。
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