きまぐれがき
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2004年02月10日(火) 1月のある日 能登半島 (3)

今朝も雪が降っている。
帰りの列車のチケットは3時過ぎなので、和倉周辺をあてどもなく
ぶらぶらと巡ろうか?
他の旅館の温泉にも入ってみよう、私たちより1週間前に和倉に
来たたぷろうさんが話してくれた、野鳥公園の名物おじさんにも
逢ってみなければと、早朝から温泉につかってあれこれ本日の
スケジュールを考えていると、またもや突然ペコちゃんが「やっぱり
金沢に寄る」と言い出した。

この列車を逃したら次の列車は1時間後だというので、9時過ぎ
食事もそこそこに支払いを済ませ、旅館のキャデラックリムジンで
和倉の駅まで送ってもらい、ペコちゃんがめざした列車にどうにか
乗ることができた。
なぜ私がペコちゃんの思いつきの行動に、あたふたとしながらも付き
従って行くかというと、協調性に欠けている者に逆らって気まずい
雰囲気にしたくないだけ。
情けだと思ってほしいヨ、ペコちゃん。

金沢では当たり前のように兼六園へ連れて行かれる。
平地にあるとばかり思っていたが、小高い山に造られた庭園だった
のね。
積雪が60cmはあるだろう、池は凍りついている。
雪の兼六園は素晴らしいと訊いていたが、これではちょっと積もり
すぎではないだろうか。
雪吊りの樹木だけが印象に残って、どのような庭園なのか分らない
とペコちゃんにうったえると、「趣の分らない人ですねぇ」と厭味を
言われてしまった。

その雪吊りの樹木をカメラで撮るべく、足元が滑らないように
両足を開いてふんばって構えている股の間を、向こうからお尻を
ふりふり歩いてきた鳩が、平然とくぐり抜けて行った。
もう!観光地の鳩ってば人馴れしているんだから。
この鳩、群れずに一羽だけでひょこひょことひたすら散策して
いるので、もう一度雪をかき分けた細い道ですれ違ったりした。



 



香林坊の武家屋敷が続く路地を歩いていたら、
神楽坂の黒塀のある路地を歩いているかのような錯覚にとらわれた。

兼六園周辺や金沢の駅ビルのお土産屋に入ってみると、ペコちゃん
はどのお店のおばさんやお姉さんとも顔馴染みで「あ〜ら、来てたの」
なんて声をかけられたり、「2割引でいいからね」なんて言われている。
金沢にはここ2年の間だけでも、仕事でかなり頻繁に来ているのだそうだ。
仕事は早々にきりあげ、お土産屋さんを覗き廻っては話し込んでいるらし
かった。

3日の滞在で、7回温泉につかった私のお肌はしっとりツルツル〜
帰宅して10日経ってもまだしっとりツルツル〜
どんな化粧品のしっとりタイプをぬりこんでも、エステもどきで
みがいても、このしっとりツルツル〜感にはかなわないだろうな〜

が、11日目には元のお肌に戻っていた。あ〜あ。


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