きまぐれがき
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お酌する手がすべり、徳利は勢いよくテーブル上の料理の上で ぶち割れた。 飛び散ったお酒が、これから檀家まわりをするという友人のお坊 さんの着物を濡らしても、坊さんはすでに酔いがまわって、目なん かトロ〜ンとして同じ話ばかり繰り返してご機嫌の様子で、まった く気にならないようだった。
「着物までお酒臭にまみれて、生臭坊主にぴったりだ〜」なんて 言っちゃった私も、そうとう酔っていたのかしら。ごめんなさい。
波乱含みの1年を予感させる出来事かもと、ふと思ったところ、 ついにこの予感的中の事態が。
義母の手術入院。ボケが始まった義父。 母はほとんどがベットでの生活。 この3人の介護をどうするかが、日頃呑気にしている私の上にも 重くのしかかってきそうだ。
「家族同時多発介護」なる本をAmazonのカートに入れたり出した りを1年も繰り返していたことを思い出し、ついに本気で読む時期 がやって来たなと佐々木小次郎のような心境になったところだ。
藤原竜也の「ロミオとジュリエット」のチケを、ヤフオクで売り飛ば す辛さ。 この作品に、「タイタス・アンドロニカス」から注目している文学座 の横田栄司も出ているのだよぉ〜〜 そういえば、ジョナサン・ケント演出の「ハムレット」のホレイシオは この方だった。 ずっと後になって人から言われてハッ!記憶の巻き戻し。 そうそう私、客席でジリジリしながらホレイシオの登場ばかりを待 っていたのだった。
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