きまぐれがき
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2005年03月25日(金) なんていうか、どういうか。。

気管支炎がこじれたのか咳がおさまらない。
こうなったら半年はゼイゼコ咳こんでいるのだろうと思う。

小まめが幼稚園を卒園する年も、私は頑固な咳が抜けなかった。
卒園式の時などは、咳こんで止まらなくなったらどうしようと、
そればかり気になってトローチや浅田飴舐めほうだいで、式次第
などまったくの上の空となっていた。

ただ神父さまや本部から招かれたシスターと並んでギトギトと
脂ぎった見たことのない男が座っているのが目に付いたので、
あれは誰かと、隣の父兄に小さな声で訊ねてみた。
市長なのだと教えてくれた。

これがいけなかった。
せっかく飴で咽喉を潤わしていたというのに、口を開いたせいで
乾いた空気を吸い込んでしまったのか、咳が出だしたのだ。
消音用のタオルで口をふさいでも、ゼイゼコゼイゼコの音は漏れ
て行く。 ホール中に響き渡っているように感じる。

小まめが言っていた。
聖人の名を付けたこのホールでは「上品にしていなくてはいけま
せんよとシスターがおっしゃった」と。
だから小まめは、ホールでの何かの会の時に風邪気味で吐きそう
になったので、咄嗟に自分のスカートを両手で広げてその中に吐
いたのだ。
園児なりに、吐いたりしてホールの床を汚したら上品ではない
だろうと判断したのだ。

汚れたスカートはシスターが洗って下さり、新しいスカートを
はかせてもらって帰ってきたけれど、なんていうかどういうか。。
だ。

そんなことがあったので、厳粛な式を乱してはならじ上品な空気を
汚してはならじとホールの外に出たけれど、いつまでも咳はとまら
ず、式が終わるまでとうとう席に戻ることができなかった。
まだ蕾のかたい桜の木の下でひたすら咳き込んでいたのだ;;




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