きまぐれがき
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2005年09月06日(火) たかが千円と言わないで

ある日。

新大阪でタクシーから降りる時にもらったお釣りを、新幹線の
ホームにあがってからお財布を覗いて数えてみた。

料金が三千いくらかだったので、一万円札と百円玉を出して支払
った。この時、あ千円札にくずしていなくて嫌がられるだろうなと思
ったのを覚えている。
運転手さんはワイシャツのポケットから、ごそっと二つ折りになった
千円札の束を取り出し、無造作にろくに枚数を数えるふうでもなく
ぐしゃぐしゃとした感じで7枚くれた。。とばかり思っていたら、6枚
しかなかった。

10から3を引くと。。。と、何回も指を折って数えてみた。7だ。
どうしたって7枚なきゃいけない、でも現実は6枚。
さっき、ぐしゃぐしゃと渡されたのがふと気になって確認してみたの
だ。あの運転手!


帰宅してから家人に話すと、「すぐその場でつり銭を確かめるって
ことしないのか」と言われたので「え、確かめるもんなの?」と答え
ると「めでたいな」と返ってきた。

今はどこでも、お釣りを渡す側が「はい、いいですか、よく見るので
すよ。間違いないですね」というように、お札を一枚二枚と数えなが
ら渡してくれるので、渡される方はその数えている人の手元をただ
ぼんやり見ていればいいだけだもの。
そんな親切に慣れているからうっかりしちゃうのだ。

それにしてもぐしゃぐしゃと渡された時に「不審な?」とふつうは思
うよなとも家人は言うが、まぁ騙されたのに気がつくタイミングが遅
かったってことだ。

そんなことよりあの運転手、どのあたりを走っている時に
「こいつなら騙せそう」と思ったのだろうか。
悔しいけど訊いてみたい。





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