先日ちょっとムーミンの作者の話をしたついでに思い出したこと。 むか〜しやっていた、ムーミンのアニメ(「カルピス劇場」という枠でした)で 一番印象に残っているのは主題歌と(けっこう好きでした/笑) ムーミンの声(岸田今日子)。静かな呟き口調で、ちょっと鼻にかかった中性的な声が、 すごくムーミンの顔かたちに合っていたように思います。 声優さんで、次に覚えてるのはムーミンパパ(高木均)。なんか怪談っぽい役柄のイメージが 漠然とあるのですが、ずっと後の「となりのトトロ」の大トトロもこの人ですよねえ。 スノーク(広川太一郎)をよく覚えてる、という人もいます。
原作の挿絵にくらべてアニメは目が大きくて、お話もマンガらしく いかにも日本のものになっている、と子供の目にも写りました。 途中、たしか制作が東京ムービーから虫プロへ変わったときは、 さらに目が大きく、お話も抒情的になって「日本のアニメ」らしくなったような記憶が…。 アニメのスナフキンはとてもかっこいい、飄々として賢げなお兄さんなのですが、 あとで原作に戻ってみると、もっと悪ガキらしく気ままなハックルベリィというか 自然児のイメージが強かったような気がします。
近年のバージョンはもっと原作寄りだったみたいですが、さすがに見てません…。 そういえば、ムーミンのガールフレンドであるノンノン(新版ではフローレン)が、 原作ではただ「スノークのおじょうさん」という名前で、子供心に不思議でした。 なんか、「○○の女(むすめ)」とか、肩書きしか残ってない 平安女流文学のスターたちみたいで、案外古めかしい印象(笑)。
ところでムーミンって、二度もアニメになったせいか 知名度が高いわりに詳しく知られてなくて、本気で河馬だと思ってた人が多いのも 忘れられません。フィンランドに河馬がいたらおかしいって…。
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