罅割れた翡翠の映す影
目次|過去は過去|過去なのに未来
2008年06月17日(火) |
自由とは縛られた範囲でどれだけ動けるかに過ぎない。 |
悪意が蝕んで行く。
黒いタナトスが支配していく。 無知な無垢に煽られて。 拡がり、止まる事を知らない。 誰も気付く事無く。
意識した外側から。 気付きたくない内側から。 遥かに遠くから。 そして限りなく近くから。
常に共に在り。 常に否定され。 月が欠ける如くに。 限られた自由を奪う。
否定が肯定に変わり。 狂気が自由を奪う。 抗う事も許されず。 欲望に走る。
忘れるな。
遠く最奥に在る。 近く己自身を構成する。 否定された彼は。 最悪の形で肯定される。
飼い馴らせ。
其れは一部。 鏡に映る実像。 誰もが其処に住まわせ。 そして否定される者。
狂って行く。 狂って逝く。 傷を知らぬ無垢こそが。 傷を持つ心を縛り付ける。
狂ったのは誰だ? 自由を失ったのは誰だ? 矮小な世界が崩れた瞬間に。 広大な世界を崩そうとして。
信じるモノが歪んでいる程度で。 内側と外側に差異がある程度で。 その暗闇から逃げ出すのか。 その輝きから目を背けるのか。
真実を見ろ。 そして傷付くが良い。 ズタズタにされて。 無様に這い上がるが良い。
傷持たぬ者は意味を殺し。 這い上がれぬ者は息絶える。
この世に幾人の生者の在る事か。
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