罅割れた翡翠の映す影
目次|過去は過去|過去なのに未来
渦巻く想い。
愛されたい。 壊されたい。 生きたい。 逝きたい。 闘いたい。 護りたい。 壊したい。 泣きたい。
本気を出して、現在の現実に在る事がとても羨ましい。 同時に全てを捨てて過去の夢に浸って蕩けていたい。 未来を語る彼等を破壊したい衝動に駆られても。 撃ち抜く勇気を持てない自分こそ叩き潰したい。
ささやかな願いなら叶えてくれても、と想う心が一番傲慢だと。 願いは祈るモノではなく自らで成すモノだと。 誰よりも知っているのに。
心に秘めるでなく 口に出して唱え 己の手で 己の身体で 心で
嘘吐きな僕は 僕の心すら裏切って 身体すら忘れかけている
曖昧な境界線が 現実を保つ現在の内に ひとつだけの本当を叶える為に 99%の嘘を孕んで 99%の真実を騙り 1%の嘘で全てを覆しに
間に合うかな?
あの頃は還らない あの場所にも帰れない 現在は在っても儚くて 此処が永遠では無い事も知っている 認めるのは怖くて 進む先は暗くて
それでも全てを打ち壊しに往く。 ひとつだけの願いの為に。
もっと、此処に居たかったよ。
そう、想わせてくれた事だけで、 まぁいっか、って想えるんだ。
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